九州大学文学部同窓会

会長挨拶

文学部の移転と同窓会の新たなる出発

文学部同窓会長  船 津 正 明

 会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のことと拝察いたします。
 『会報』第六十一号(担当朝鮮史学研究室)をお届けします。
 今回は、文学部の伊都キャンパス移転と、同窓会が創立六十周年を終え、新しく六十一年目に踏み出したことを示す表題にしました。
 まず平成二十九年度の総会及び創立六十周年記念同窓会のことをご報告いたします。これについては、後程この『会報』に詳細に報告されていますので、概略のみにとどめます。
 文学部同窓会は、「総会」と「記念式典を含めた懇親会」の二つの会をともに箱崎・貝塚地区で行うということを決定し、合わせて全ての研究室を開放してできれば研究室に入って懇談することもお願いしました。同窓会の決定どおりに全面的に協力して頂いた文学部の方々に感謝し、お礼申しあげる次第です。結果的に、今回担当の倫理学、西洋史学、中国文学の三研究室に多大のご労苦を強いることになりましたが、快く引き受けて頂き、最後まで見事に進行して頂きました。改めてお礼申しあげます。
 総会は、箱崎キャンパスの共通講義棟の一○一講義室で西洋史学の岡崎教授の司会で行いました。一番中心になるものは、同窓会奨学金のことでした。このことは、昨年度の同窓会総会で承認を得ていたものでした。実行委員会を設置し、四回にわたる協議を経て、はじめて第一回の授賞として披露するものでした。
 優秀研究賞八名、優秀活動奨励賞二団体を選出し、会長名で表彰しました。具体的な名前と、内容については、後の詳細報告に譲ります。いずれにしても、優秀な在学生であり、今後のさらなる努力・精進が期待されるものばかりでありました。
 受賞後、研究報告・活動計画報告をしましたが、どの報告も素晴らしく、明るい将来が展望できるものばかりでした。これこそ同窓会が支援する最たるものであることの意を強くしたものでした。また、この奨学金は、創立六十周年記念事業の中心になるものであり、この事業のためにお願いした寄附金を基金として在学生を支援するものとして今後も継続していくことにしています。平成三十二年三月まで募金をお願いしていますので、同窓生の皆様のさらなるご支援をお願いするものであります。
 文学部の移転を契機にして、何とか会員を増やしたいとの趣旨で、卒業式、入学式の全体の式典終了後に行われる文学部独自の会に、会長挨拶の時間を頂き、その中で入会の勧誘を行い、さらに二年次進級時のオリエンテーションに出席しての勧誘にもかかわらず、一向に入会者は増加せず、五十パーセントをわずかに超える状態で横ばいのままです。高等学校のように全員加入というようにいかないものかと頭を痛めている現状です。
 さて、総会、奨学生発表後、各研究室訪問を行いました。参加者は三々五々各自出身の研究室に出かけ、昔、演習等で鍛えられた部屋で懐かしく、また楽しそうに談笑する姿が各所で見られました。改めて文学部の方々のご協力に対して深く感謝申しあげます。
 全ての行事が終わって、暗くなり始めたころ、文学部の会議室をお借りしての創立六十周年の記念式典の開始です。中国文学の静永教授の司会のもとに始まりました。
 九大の本部から心理学出身の山縣由美子理事、文学部から久保智之文学部長をはじめ多くの関係の方々の出席を頂きました。まず、全体の記念撮影の後、会長、文学部長の挨拶、そして、理事の祝辞と続きました。その後懇親会となりました。多くの若い世代の参加があり、在学時代学んだ恩師との話につきないひとときを過しました。今までにない多くの方々の参加に感謝いたします。参加の同窓生は、文学部校舎での半日を堪能されたことと存じます。
 なお、総会並びに六十周年記念式典の記念品として、「絵はがき集」を作成し、参加者全員に配布しました。すでに取り壊され、或いは今から取り壊されるであろう、そして、もう二度と見ることの出来ない校舎の数々を絵はがきにしたものです。また、この六十周年を記念して、文学部同窓会のロゴマークを作成しました。この『会報』の裏表紙に示しているのがそれです。文学部の公式ロゴマークを基本に新たにマツダ ヒロチカ氏にデザインをしてもらったものです。今後多くの場で使用いたします。
 平成二十九年十月二十日(金)に、「九州大学同窓会連合会総会」が伊都キャンパスで開催されました。この会は、部局別同窓会と地域別同窓会が参加し、現在合計三十四の同窓会となっています。この会で「同窓会における若手の参加について」と題し、懇親会等における参加者と、そのうち若手が何人参加しているかを調査したものが報告されました。さすがに「東京同窓会」は若手の参加者が六十二・四パーセントということでした。この件については、各同窓会は若手の会費を安くしたり、勧誘をしたり努力をしているようでした。また、同窓会の事例発表で、若手が多くなれば年輩者の参加が少なくなるという悩みも出ていました。各同窓会の取組みは、今後とも参考にしていきたいと思っています。翌日の二十一日(土)、椎木講堂を中心にして、「二〇一七ホームカミングデー九州大学アカデミックフェステイバル」が行われました。講堂では、トークショー等が開催されました。午後からはミニ講義、伊都キャンパスツアー等興味満載の行事が行われました。一階ガレリアでは研究成果見本市、うまかもん市、九大グッズ市等で一日中賑わいました。文学部同窓会もガレリアの入り口にブースを設け、主として箱崎キャンパスでの歴史的写真を展示しました。興味深そうに覗いて通る人が多く見られ、大いなる成果を上げました。総合図書館がすでに建設され、その威容を見せております。その後ろに我が文学部が入る人文社会科学系総合研究棟がすでに完成の状態です。移転後は多くの学生たちで賑わう場となることと思います。
 さて、文学部の移転は三十年夏に行い、十月からは移転した伊都キャンパスで授業を行うということですが、大変なことだと思っております。しかし、伊都キャンパス移転により充実した施設設備のもと、新しい文学部での学究生活には大いなる期待があります。私たち文学部同窓会も文学部の移転に合わせて、新たなる出発を目指していきたいと思っております。今までにもましてご支援をお願いいたします。
 来年度の総会をいつ、どこで開催するかは、決まっておりませんが、同窓会としては、伊都キャンパスで実施し、新しい研究室等をかいま見ることができればと考えているところです。『会報』六十一号配布の頃は具体的に決定して皆様にお知らせできるかと思っております。とにかく文学部の移転状況を見ながら考えていきたいと思っています。
 私自身、平成三十年度の総会で会長の任期二期八年間の任務を終えます。『会報』の会長挨拶もこれが最後となります。今までのご支援に感謝申しあげます。今後とも同窓生の皆様とともに、文学部同窓会の発展のために微力を尽くしたいと思っています。

(ふなつ まさあき 一九六二年卒業 国語学・国文学)

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  • 住所:〒819-0395 福岡市西区元岡744 九州大学文学部内 文学部同窓会事務局
  • (9月3日まで 〒812-8581 福岡市東区箱崎6-19-1)
  • E-MAIL:bundo@lit.kyushu-u.ac.jp
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