九州大学文学部同窓会

会長挨拶

伊都キャンパスへの移転を前にして

同窓会長 船 津 正 明

 文学部同窓会員の皆様にはご健勝にてお過ごしのことと存じます。
 「会報」第五十九号(担当国語学・国文学研究室)をお届けします。
 いよいよ文学部も平成三十年(二〇一八)秋に伊都キャンパスへ移転することになりました。これにより現在の箱崎文系地区では、平成二十八・二十九年度と平成三十年の前期を残すのみとなりました。この移転を最後として箱崎キャンパスでの九州大学は、終わりとなります。文学部卒業生にとっては寂しい限りですが、文学部が伊都の新天地でますます発展するために同窓会も今までにもまして支援をしていきたいと考えております。
 このことから、今後の同窓会行事は、移転まで、総会開催を含めて、箱崎キャンパスを中心とした中で行い、文学部のために何かできることがあれば積極的に支援をしていこうと思っているところです。
 さて、今年度の同窓会総会は、「大関ヶ原展」鑑賞を目玉として、福岡市博物館で平成二十七年八月二十九日(土)の午後開催しました。会の詳細は、この「会報」の別頁に掲載していますのでご覧おきください。ここでは、概要を報告します。
 総会行事は、例年のとおりで行い、つつがなく終わることができました。
 総会終了後、本年度の同窓会奨学会の奨学金授与式を行いました。本年度は、大学院人文科学研究院専門研究員の英語学・英文学専攻の大塚知昇君と、大学院人間環境学府修士課程一年の共生社会学専攻の松永慶子さんに授与しました。研究課題は、大塚君が「欠如的な節および動詞句について」、松永さんが「九州四国霊場」でした。奨学金受賞後、それぞれが研究内容を発表しました。受賞した二人の今後の一層の研鑽を期待します。
 「大関ヶ原展」の解説は、平成三年(一九九一)国史学(現日本史学)卒業で、福岡市博物館の学芸課主査の堀本一繁氏にお願いしました。堀本氏自身がこの展覧会の企画責任者というところから、専門の日本中世史のことを交え、詳細にそして丁寧に説明をしていただきました。お陰で見所等が明瞭になり、鑑賞に有意義なものとなりました。改めて感謝申し上げます。なお、堀本氏は、昨年の「会報」第五十八号に「軍師官兵衛の実像」という題で寄稿されていますので申し添えておきます。
 総会終了後、懇親会を開催し、総会出席の多くの方に参加頂き盛会のうちにお開きとなりました。総会・懇親会をお世話頂いた哲学・哲学史、国語学・国文学、言語学・応用言語学の各研究室の関係の皆様に厚くお礼申し上げます。
 今まで懸案であった「同窓会奨学金」について、常任幹事会・役員会で原案を作成し、総会に図り、承認を得ました。
 主な内容は次のとおりです。
 奨学金の目的である「後進の学術研究を奨励する」(会則第三条)ことは維持した上で、現状の選考方式、配分額については見直すこと。奨学金授与対象者を学部生まで拡大するために、学術研究のみならず、社会的活動なども対象として考慮すること。原資については、寄附金の募集で対応すること。
 なお、詳細については、会長及び常任幹事会に一任して頂きました。ワーキンググループを立ち上げて検討を行い、三月の常任幹事会で決定し、五月の役員会に報告した後、「会報」第五十九号発送時に、寄附募集案内を同封して会員にお知らせすることにしました。
 以上ですが、学術奨励のための「奨学金」は、同窓会として可能な、そして文学部支援の最重要事項です。九州大学文学部で学術研究の成果をあげることこそ大学に学ぶ学生諸君の使命だと考えます。せめてその研究を奨励するために、同窓会として、出来る限りの援助をしていきたいと思っているところです。時代の変化に合った奨学金にするために、約二年にわたり協議を重ね、総会で承認を得たことをおくみ取りの上、何とぞご協力を頂きますようお願いいたします。
 もう一つ同窓会入会の件について述べます。
 文学部の教職員の方のご支援と、入学式後、二年生当初のオリエンテーション、卒業・修了祝賀会の入会勧誘とが相俟って入会者が増加しました。また、文学部長(人文科学研究院長)室に「文学部同窓会事務局」の表札を掲げさせて頂いたことも、同窓会の周知に寄与したと思います。文学部長はじめ文学部の方々のご好意に感謝いたします。
 平成二十七年十月十六日(金)九州大学の全体の同窓会である「九州大学同窓会連合会総会」が伊都キャンパスで開催されました。大学本部が移転したため、本部で主催する行事は、全て伊都キャンパスで行われています。この会で現在の九州大学全体の動静を知ることができますので、必ず出席するようにしています。
 今回協議され承認された平成二十七年度事業計画としては、一 各同窓会の活動支援及び連携の推進、二 新たな地域別同窓会(海外同窓会を含む)設立の支援、三 九州大学との連携と協力です。特に、二では、留学生等による海外での同窓会設立の支援、三の項目では学生の就職支援の説明がなされました。
 また、会長である久保千春総長から、今後六年間のアクションプランの説明がありました。骨子は、一 世界最高水準の研究とイノベーション創出、二 グローバル人材の育成、三 先端医療による地域と国際社会への貢献、四 学生・教職員が誇りに思う充実したキャンパスづくり、五 組織改革、六 社会と共に発展する大学の六項目でした。どれも、今からの九州大学が進化発展するための必須事項であり、文学部同窓会もこれに則り活動を続けていこうと意を新たにしました。
 平成二十七年十月十七日(土)九州大学ホームカミングデー&福岡同窓会アラムナイフェス二〇一五が、「伊都キャンパス誕生十周年の軌跡と今後の展望」と題して盛大に行われました。文学部同窓会は、会場の入り口前にブースを設け、現在の箱崎文系地区にあり、まもなく移転する「楷樹(かいのき)」の写真パネルをはじめ、吉川幸作氏の「九州大学風景画」の原画などを展示して好評を博しました。
 椎木講堂の横には、「国際化拠点図書館」(新中央図書館)の建設が急ピッチで進んでいるようでした。まもなく「総合教育研究棟(人文社会科学系)」の建設も始まると聞きました。文学部同窓会は、文学部が移転した年の平成三十年(二〇一八)に、可能であれば伊都キャンパスで総会を開き、新しい文学部の門出を祝いたいと思っております。
 青春時代の思い出がいっぱい詰まった箱崎文系地区での九州大学も残りわずかとなりました。文学部同窓会も会員の惜別の情を受け止め、活動をしていく所存です。何とぞ宜しくご支援の程お願いいたします。

(ふなつ まさあき 一九六二年卒業 国語学・国文学)

【九州大学文学部同窓会お問い合わせ先】

  • 九州大学文学部同窓会
  • 住所:〒812-8581 福岡市東区箱崎6-19-1 九州大学文学部内 文学部同窓会事務局
  • E-MAIL:bundo@lit.kyushu-u.ac.jp
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