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インド哲学史研究室

インド文明のスペシャリストへの道

インドが中国に続くアジアの経済大国として発展し、世界に大きな影響力をもつようになりつつある今、インドをより理解するために、その文化について重厚な教養をもつ専門家の養成が必要になっています。

五千年にわたる古い伝統を誇りにするこの大文明を理解するためには、現代を見るだけでは足りません。現代という歴史のおもてに現れているものは氷山の一角にすぎません。その「氷山」の大部分を占める、水面下の見えざる本体たる、インド文化の総体を知るためには、遥か古代から重層的に積み重なる文化の層を丁寧にたどる必要があります。

私たちはこの大文明に対し、上っ面をひっかくのではなく、根底・土台から理解してゆくために、まずサンクリット語を学びます。この言語はインド文明の魂そのものです。その言語を鍵にして、初めてこの文明を理解する扉が開かれます。学部の授業では、少しずつサンスクリット語の興味深い文献を講読することによって、インド文明に関する理解を深めてゆきます。

この講座は「哲学史」という名前をもっていますが、実際には哲学[を初めとするインド文化]史といってよく、哲学のほか、文学、歴史、芸術、建築、暦学、医学等をも研究の対象にします。またインド古典文化の圏内には東南アジアやチベットの文化も入ります。インドの諸文化を理解するための最も重要な「おさえどころ」は宗教ですので、学部では古典期の仏教やヒンドゥー教の宗教文献の理解を深めるための授業を中心に行っています。

大学院では、古典文献学の訓練を一層高いレベルで行います。古典語の文献はあらゆる分野にわたり、驚くほど多量にありますが、どの領域に入ってゆくにも「サンスクリットを正確に読む」ということが要求されます。独力で未知の文献の世界に入り込んでゆくことが出来るようになるための教育を行っています。大学院ではパーリ語や古典チベット語文献を読むための訓練を受けることも出来ます。

専任教員は二人います。岡野は仏教文化を、片岡はバラモン・ヒンドゥー文化を専門にしています。

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教員

  1. 岡野 潔 (OKANO Kiyoshi) インド哲学史講座/教授
  2. 専門 インド仏教学
  3. 専門分野 インド仏教文献、特にサンスクリット語・パーリ語・古典チベット語文献の文献学的研究。関心の中心はインド初期仏教の諸文献(特に宇宙論文献、説話文学文献、仏伝文献)と初期大乗経典にある。ネパールのサンスクリット写本とチベット語訳に基づくサンスクリット仏教文献の校訂や翻訳を進めている。
  4. 主要業績
    「インド正量部による世界の歴史−『大いなる帰滅の物語』内容梗概」(『印度学宗教学会論集』38、2011年)
    「世界の成り立ちをめぐる外教との論争−『大いなる帰滅の物語』第1章第4節読解」(『哲学年報』71、2012年)
    「Kalpalatā と Avadānamālā の研究(3)−Subhadra,Hetūttama, Pretikā の説話」(『南アジア古典学』7、2012年)

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  1. 片岡 啓 (KATAOKA Kei) インド哲学史講座/准教授
  2. 専門 インド思想史
  3. 専門分野 インドの宗教・思想・文化の領域で、特にサンスクリット語で書かれた教学・理論書—聖典解釈学を中心に、論理学・神学・仏教認識論など—を研究の対象とする。インド内外でのサンスクリット写本調査、写本に基づく哲学書の原典校訂、思想史研究に従事している。論書・文学・タントラの三分野をバランスよくカヴァーすべく、最近はシヴァ教・戯曲・詩論にまで関心を広げつつある。
  4. 主要業績
    『古典インドの祭式行為論』(山喜房佛書林、2004年)
    『ミーマーンサー研究序説(』九州大学出版会、2011年)
    Kumārila on Truth, Omniscience, and Killing (Verlag der Österreichischen Akademie der Wissenschaften, 2011).

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