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国語学・国文学研究室

文献からの出発

全国屈指の蔵書量を誇り、資料に即した実証主義的学風が本研究室の特色である。地方であることは、この情報化時代にあってはもはやマイナスではなく、むしろ中央を相対化する視点をもたらしてくれると考えてよい。またグローバリゼーションの時代でもあるが、母語やそれによって構築され蓄積されてきた文化に対する深い理解と明確な価値観がより一層求められていると確信する(それらをことさら特別視し祭り上げる風潮には与しないが)。同時に世界への発信を急務と考え、海外からの留学生の積極的な受け入れにも努めているところである。

このような基本姿勢のもと、国語学(日本語研究)の分野では日本語の時間的変容(日本語史)と空間的変容(方言)の研究を中心的課題に据え、これまでの学問的蓄積の継承・発展を期するとともに、時代の趨勢を踏まえた様々なアプローチを行っている。また、国文学(日本文学研究)では、堅実な文献学・訓詁注釈に立脚した実証主義を貫き、各時代にわたる文学作品の内実を解明するとともに、それをとりまく社会状況の精神史的意味の追求を行っている。

授業の多くは演習形式で行われ、資料の読解や、各自が持ち寄ったテーマについての討議が中心となる。大学院においては、修士論文や博士論文の目標をしっかりと定め、その進捗状況を定期的に発表することが課せられる。各自の研究テーマは自主性に任されており、提出される論文は時代・分野・方法も多種多様である。スタッフ一同は、教科書的知識の習得ではなく、新たな知識を得るための方法論、そして、真理にむかって自由に研究を楽しむ喜びを、ここで知ってほしいと願っている。

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教員

  1. 辛島 正雄 (KARASHIMA Masao) 国語学・国文学講座 / 教授
  2. 専門 中古・中世文学
  3. 専門分野 物語文学史の研究を、従来手薄であった『源氏物語』以後の作品を中心にすすめている。その際、作品理解の根本となる注釈的研究を深めることが重要と考えている。
  4. 主要業績
    『とりかへばや物語』(共著、岩波書店、1992年)
    『小夜衣』(笠間書院、1997年)
    『中世王朝物語史論上巻・下巻』(笠間書院、2001年)
    『御津の浜松一言抄』(九州大学出版会、2015年)

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  1. 高山 倫明 (TAKAYAMA Michiaki) 国語学・国文学講座/教授
  2. 専門 日本語音韻史
  3. 専門分野 万葉仮名文献や中国資料等、広義の漢字資料による日本語音韻史の研究。また、音声学、古文献による方言史の研究にも関心がある。
  4. 主要業績
    『シリーズ日本語史 音韻史』(編著、岩波書店、2016年)
    『日本語音韻史の研究』(ひつじ書房、2012年)
    「濁音小考−有声阻害音の意味」『古典語研究の焦点』、武蔵野書院、2010年)

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  1. 青木 博史(AOKI Hirofumi)国語学・国文学講座/准教授
  2. 専門 日本語文法史
  3. 専門分野 派生・複合など語形成に関する研究,動詞の自他を中心としたヴォイスに関する研究,複文における従属節に関する研究。中世末期言語資料の文献学的研究。
  4. 主要業績
    『語形成から見た日本語文法史』(ひつじ書房、2010年)
    『日本語文法の歴史と変化』(編著、くろしお出版、2011年)
    『日本語歴史統語論序説』(ひつじ書房、2016年)

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  1. 川平 敏文 (KAWAHIRA Toshifumi) 国語学・国文学講座/准教授
  2. 専門 近世文学
  3. 専門分野 江戸学芸史。特に徒然草注釈史を中心としながら、当時の思想と文学のありようを追究している。また、江戸期における老荘思想受容、室鳩巣の文事なども近年の研究課題。
  4. 主要業績
    『近世兼好伝集成』(平凡社東洋文庫、2003年)
    『兼好法師の虚像―偽伝の近世史』(平凡社、2006年)
    『徒然草の十七世紀―近世文芸思潮の形成』(岩波書店、2015年)

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