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先輩からのメッセージ(学部)

新たな出会いの連続

哲学コース
香月比呂(美学・美術史 2006年度入学)

写真:香月比呂(美学・美術史 2006年度入学)

私が文学部で過ごしたこの4年間は、新たな出会いの連続でした。私にとって思い出深い出会いの一つが、現在勉強している美学美術史との出会いです。私たち文学部の学生は、入学するとまず全学教育課程で文系のみならず幅広い分野の授業を受けることになります。その中で、自分が大学時代に学びたいことを見極め、2年生の後期にはそれぞれの専攻する研究室へと分かれます。「文学部」とはいうものの、その範囲は文学の分野だけにとどまりません。私の場合は入学当時から芸術に関心を持っていたため、美学美術史研究室を選択しましたが、たとえばこの分野では、文字資料だけでなく実際に芸術作品を鑑賞することが重要になります。

専門科目の授業は高校時代までのものと大きく異なり、決まった公式や文法は存在しません。必要な資料を探し、自分の考えを持ち、それを周りに伝えるという、積極的な姿勢が求められます。それは難しいことではありますが、同時に興味や関心を深く掘り下げていく作業はとても面白いものです。ちなみに、その際図書館や情報システムなどの大学の設備がとても役に立ちます。ぜひ積極的に活用してみてください。

また、人との出会いも私の世界を広げてくれました。研究室に所属すると、それまでのような同学年の友達だけでなく、先生や先輩、後輩を始め、OB・OGの皆さんや留学生など、年齢や国籍を越えて多くの人と出会うことができます。様々な価値観や知識を持った人との交流は刺激になりますし、学ぶことも多くあります。私自身も研究室の先生や先輩から、文献の探し方やプレゼンテーションの方法など、大学での勉強の「いろは」を教わりました。

このように大学時代に得たものは、一生の財産になります。もちろん、学校での授業以外でもサークル活動やアルバイトなど、自分の世界を広げるチャンスはたくさんあります。怖がらずに様々なことに挑戦し、有意義な大学生活にしてください。

充実した大学生活のために

歴史学コース
竹之内利沙(西洋史学 2007年度入学)

写真:竹之内利沙(西洋史学 2007年度入学)

私は文学部で西洋史学を専攻しています。九大の文学部には、哲学、歴史学、文学、人間科学の4つのコースがあり、そこから多くの専門の研究室に分かれています。専攻に分かれるのは2年次に進級する時なので、九大で過ごす1年目はとても重要になります。私は高校の時からヨーロッパの歴史に興味を持っていたので、研究室を決める際は特に悩まず、西洋史学と決めていました。しかし友人の中には、志望を出すぎりぎりまで迷っている人がいました。1年次の文学部の基礎科目や研究室訪問等を利用して、研究室とはどんなところなのか、どんな勉強・研究をするのか、そのために必要なものは何か、といった情報を集め、友人と情報交換して、自分が何をしたいのか考えることが大切です。

文学部の授業は講義と演習が主になります。講義は専門以外も自由に取ることができ、幅広い視野を身につけるのに役立ちます。演習はほぼ専攻ごとに取るためより専門性が高く、少人数でしかも学年の異なる学生が文献を購読したり、自分で調べた内容を発表したりと学生主体の授業になります。西洋史学では外国語の歴史に関する文献を読み、卒業論文のために1人で外国語が読める力を培います。また西洋史学には実習という授業もあり、文献の探し方、レジュメの作り方、発表の仕方など、より卒業論文に向けての実践的な力を養っていきます。このように研究室によって演習の内容も異なり、必要な能力も違ってきます。西洋史学では1年次に行なわれる外国語の授業が非常に重要です。研究室の違いを知っておくと1年次の過ぎし方に役立ちます。

最後に、研究室には大学院生から2年生まで在籍しています。その中で勉強面だけでなく生活面やその他いろいろな相談ができ、互に刺激し合える先輩や友人、後輩がいます。特に3年次からは研究室中心の生活になります。ですから研究室について考えておくことがよりよい大学生活に繋がっていくと思います。皆さんが自分にぴったりの研究室を見つけて、充実した大学生活を送られることを願っています。

知的好奇心を満たし続ける過程

文学コース
大塚友昇(英語学・英文学 2006年度入学)

写真:大塚友昇(英語学・英文学 2006年度入学)

みなさんは大学で学びたいことが決まっていますか?自分が将来何がしたいのかはっきりと決まっている人もいれば、まだ分からないという人もいるでしょう。

九州大学文学部に入学し、はやくも四年が過ぎつつあります。学部生活を終える者の立場から、今後ここで様々な経験をつんでいくことになる皆さんにメッセージを送らせていただきます。

まず、大学の勉強について特筆すべきは、はっきりとした正解を得られないかもしれないということだと思われます。大学受験までに学んできたことの多くは、正解、不正解という尺度に基づいていたのではないでしょうか。しかし、大学では、往々にしてこのような尺度がなく、よりよい答えという基準だけが存在します。大学の学問は、よい答えを追求しながら自らの知的好奇心を満たし続ける過程といえると思います。正解にこだわりすぎると、せっかくの大学の勉学があまり面白くないものになってしまいかねません。

また、文学部は研究分野が非常に多岐におよんでいる学部です。同学部の学生同士でも勉強の話が噛み合わないことが頻繁にあります。そして個人の研究する内容はさらに狭く深くなります(英語学では、英文法のほんの一構文について只管研究する場合もあります)。従って、あまり興味のない分野に軽はずみに進むと、研究室での学問を楽しめないかもしれません。自分が何を知って楽しいと感じるか今の時点から時折考えてみて、慎重に分野を決定することをお勧めします。

最後に大学では、勉学に加え、幅広い人間関係を通じ様々な社会経験をつんでいくことになると思われます。アルバイトやサークル活動に没頭する人もいるでしょう。これらの活動に参加することは、社会に出て行く備えとしても大変有意義であり、是非、積極的に参加して欲しいのですが、逆にこれらの活動で大学の授業をあまりに酷く棒に振るようでは、本末転倒になってしまいます。無論、学生生活のどこに重点を置くかは各人の自由ですが、すべてにおいて中庸を保ち、大学での日々が終わる時に笑って振り返ることができるような、充実した生活を送ることが大切です。皆さんの幸運をお祈りしております。

選択・決定の大切さ

人間科学コース
出雲結衣(言語学・応用言語学 2006年度入学)

写真:出雲結衣(言語学・応用言語学 2006年度入学)

「言語学」と聞くと、さまざまな外国語やすでに使用者がいなくなった言語を勉強するというイメージを持つ人が多いと思います。しかし、実際には、私たちが日常使っている言葉、つまり、日本語の音、意味や使用法について勉強しています。わたしは、特に、人間がどのように言語を理解しているのかを実験によって調べるという文処理研究に取り組みました。「文学部なのに実験?」としばしば驚かれますが、わたしも研究室に配属され、そういう研究をやっている人が文学部にいると知ったときは、驚きました。普段何気なく使っている言葉であるにも関わらず、実は無意識に意識して非常に規則的に文を処理し、理解していることが実験で示されたときは感動しました。興味深い研究ができ、ことばが大好きな仲間に囲まれ、言語学研究室に所属してよかったと心から思っています。

大学生活が有意義なものになるかどうかは、どの研究室で大学生活を送るかということも重要だと思います。わたしは、言語学研究室に所属してほんとうによかったと思っています。しかし、そんなわたしですが、入学当初は漠然と英語学や歴史学が勉強したいと考えており、言語学は眼中にも入っていませんでした。言語学のことを知ろうとも思っていませんでした。ところが、友達の付き添いで言語学研究室に行って話を伺ったときにわたしの心が変わったのです。親身な先生や先輩、仲が良くて明るい研究室の雰囲気、そして、言語学の面白さなどに実際に触れてみて、「この研究室に入りたい!」と感じました。実際に足を運び、言語学研究室の良さを身を持って感じたうえで言語学研究室に所属したからこそ、満足のいく大学生活を送ることができているのだと思います。大学では、自分の責任で選択肢を決定しなければならない場面が多くあります。特に研究室配属の選択・決定は、文学部の学生にとって大きなイベントだと思います。研究室配属だけでなく、何か大事な選択・決定をする際には、実際に足を運び、良し悪しを身を持って感じてほしいです。自分で身を持って「いい!」と感じたうえでの選択・決定は、満足のいく大学生活を送るための鍵だと思います。

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