倫理学とは

「ろうそくの火は消えたらどこに行く?」
「善く生きるとは?」
「なぜ他人のものを盗んではいけないのか?」

こうした問いには明確な答えがなく、
それを導き出すための公式や定理が存在しません。
そんな〝答えのない問い〟を哲学的に考え分析し、研究するのが本学問です。
倫理学は主に以下の3つから成っており、大まかな内容は次の通りです。

①規範倫理学
「善い行為といえるのはどのような行為か」という問いに答えようと試みる。

②応用倫理学
現代社会の諸問題について、倫理学的観点からアプローチする。
(生命倫理、環境倫理、技術倫理など)

③メタ倫理学
「正しい」「善い」「~べき」など、
倫理学において用いられる基本的用語の意味や用法を分析する。

※倫理学について更に詳しくお知りになりたい方は、
当研究室教員、もしくは当研究室(ethics@lit.kyushu-u.ac.jp)までご連絡下さい。

研究室の雰囲気

倫理学、と聞いただけでは「難しそう……」「なんだか堅そう……」
とお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんが、
当研究室は非常にアットホームな雰囲気であり、
複雑な問題にも周りと議論しながら楽しく取り組むことが出来ます。

また、学部生に加えて院生も数多く所属しておりますので、
行き詰まったとき、分からないことが出てきたときに
すぐ先輩に相談できることも魅力の一つです。

研究室内にはソファ、電子レンジ、PC、プリンター、冷蔵庫、コーヒーメーカーなど
ありとあらゆるものが備わっており、
授業以外の時間は自由にくつろいだり、
研究室のメンバーとお喋りを楽しむことも出来ますよ♪

もちろん本学問に関する書籍や過去の卒業論文も揃っており、
黙々と研究に打ち込むことも可能です。

研究分野について

当研究室では、現代思想に影響を与えている西洋の思想家たち
(カント、ヘーゲルなど)から、和辻哲郎に代表される日本倫理思想に至るまで、
幅広い分野を扱っています。

先生方の専門分野、研究におけるアプローチ法も様々なので、
自分が「やってみたい!」と思ったテーマについて
とことん研究できる環境が整っています。

そのため卒業論文のテーマも、
「ローティの自文化中心主義」「夫婦別姓」「子育て論」「ファンとは何か」
「望ましい教師のあり方」「『オタク』文化への価値評価」
「愛について」「社会問題に対する合意形成のあり方」「人格の同一性」etc...
と実に多種多様。
興味に沿ってのびのびと研究できる守備範囲の広さがウリです。