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学部生2名がフランス留学に出発(2017年8月)

  • 下見周平君がストラスブール大学に,高田鮎未さんがエクス=マルセイユ大学に1年間の予定で留学しました。実り多い留学経験となりますように。

学部生3名がフランス留学から帰国(2017年8月)

  • ボルドー第3大学に留学していた河野健児君,田中慎一朗君,平瀬志保さんの3名が1年間の充実した滞仏生活を終え,無事帰国しました。新学期には下見周平君がストラスブール大学に,高田鮎未さんがエクス=マルセイユ大学に留学の予定です。また新2年生のうち4名が来年度の留学を目指して準備を進めています。

オープンキャンパス(2017年8月)

  • 去る8月5日,九州大学箱崎文系地区で高校生を対象にしたオープンキャンパスが開催されました。猛暑にもかかわらず,2年生を中心に多くの高校生が見学に訪れ,仏文学研究室には昨年と同様 200名を超える来訪者がありました。当日撮影した仏文名物トリコロール階段をご覧ください( 「講座案内」のページに掲載)。
進学生・入学生(2017年4月)
  • 本年度の仏文学研究室への進学生が決定しました。河野泰成君,崎山勇気君,栗山侑子さん,中村麻里さん,福田菜々美さん,藤崎翔成君,増本祥子さん,山崎慧之君,渡邊凌太郎君の9名です。これで学部の在籍者は計23名となりました。
卒業・修了(2017年3月)
  • 本年度,研究室からは3名の学部生が卒業しました。折田秀世君,鳥井春菜さん,山口ひとみさんが学士号を取得,それぞれ教職や一般企業へと新たな道を歩みはじめました。皆さんの今後のご活躍をお祈りします。
研究室研究室だより(2017年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせいたします。
    まず研究室メンバーの異動からご報告いたします。温厚・誠実なお人柄で学生たちから慕われたグザヴィエ・バゾ先生が3月末日をもって2年間の任期を終えられ,フランスにご帰国なさいました。授業期間以外にも自主的にフランス語会話のレッスンを開講なさるなど,つねに親身なご指導をいただきました。先生のご貢献にたいして研究室一同心よりお礼申し上げます。後任の外国人教師にはオーレリー・ブリケ先生が着任されました。ブリケ先生は近現代文学のアグレジェ(高等教育教授資格者)で,すでにアルフレッド・ジャリにかんする論文によってパリ第3大学の博士号を取得しておられます。ジャリのほかにも,マラルメやレミ・ド・グールモン,アンリ・ド・レニエなど,19世紀末から20世紀初頭の文学を中心に幅広く研究しておいでです。同じく4月1日付で鳥山定嗣氏を助教に迎えました。鳥山氏はフランス政府給費留学生として高等師範学校・パリ第8大学で学ばれた後,今春ポール・ヴァレリーにかんする大部な論文を京都大学に提出,晴れて博士の学位を取得された俊英です。5月には日本フランス語フランス文学会春季大会において,2016年度の学会奨励賞を受賞されました。
    また昨春,学部2年生に麻生夏美さん,河野圭佑君,小林武寛君,下見周平君,高田鮎未さん,鶴崎瑛君,友納直子さん,三浦俊寛君,吉嵜愛実さんの九名を迎えました。進学者が倍増した背景は定かではありませんが,和気藹々と談笑する彼らの姿に接し,今後もフランスの文学や文化に関心を抱く若者が増えることを願ってやみません。8月末には4年生の河野健児君,三年生の田中慎一朗君と平瀬志保さんの3人がボルドー第3大学へと旅立ちました。研究室に送られてくる便りでは,皆それぞれ環境にも慣れ,元気に充実した留学生活を送っている様子です。昨年帰国した山口ひとみさん以来,学部生の留学志願者は後を絶たず,すでに2年生の下見君と高田さんが本学の交換留学プログラムに合格し,渡仏に備えて日々研鑽に励んでいます。
    今年度の各教員の講義をご紹介しますと,吉井先生はアポリネールやヴァレリー・ラルボー,ジュール・ルナール,エドゥアール・デュジャルダン(内的独白)など,19世紀末から20世紀前半の小説をとりあげ,伝記的・実証的事実についての詳解を交えながら,近現代小説の特徴について講じられました。ブリケ先生には2年生向けの会話の演習のほか,自然主義文学や近代詩,さらには20世紀の演劇まで幅広く講じていただきました。高木はタハール・ベン・ジェルーンのエッセーやヴァレリーによる『リュシアン・ルーヴェン』の序文などを学生たちと講読しました。
    今年度の集中講義としては,両次大戦間のカトリック文学を中心に第一線でご活躍になっている金城学院大学の北原ルミ先生をお招きしました。ジャンヌ・ダルクの物語=歴史がどのように確定されたのか,関連する史料がいかに書かれ,読み継がれたのかという問題設定に立ち,文学や思考の枠組みが歴史認識に与える影響について,時代思潮の変遷を踏まえつつ講じられました。従来のステレオタイプ化したジャンヌ像を打ちやぶる,大変興味深く刺激的なご講義でした。
    また昨年度に引き続き,木下樹親先生にもご出講いただきました。両次大戦間期のフランスにおける右翼・左翼双方の作家をとりあげ,当時の文学状況の特質についての詳解を交えつつ多種多様なテクストを読み解かれました。
    最後に,研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では会誌『ステラ』35号を昨年12月に発行いたしました。学内外の会員諸氏による22本の力作を収録し,従来どおりの充実した内容になりました。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。では,末筆ながら皆様のご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔高木〕(2017年3月発行「同窓会報」第60号より)
金城学院大学・北原ルミ先生の集中講義(2017年1月)
  • 両次大戦間のカトリック文学を中心に第一線でご活躍になっている金城学院大学の北原ルミ先生をお招きし,ジャンヌ・ダルクの物語=歴史がどのように確定され,関連する史料がいかに書かれたのかという問題について講じていただきました。従来のステレオタイプ化したジャンヌ像を打ちやぶる,たいへん興味深く刺激的なご講義でした。
研究誌『ステラ』第35号が刊出(2016年12月)
  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第35号が刊出しました。九大仏文の関係者にくわえ,他大学の方々にも多数ご寄稿いただき,「プルースト小特集」「ジッド小特集」を中心に論文22点をおさめる計370頁の充実した号に仕上がりました。

学部生3名がフランス留学に出発(2016年8月)

  • 河野健児君,田中慎一朗君,平瀬志保さんの学部生3名がいずれも1年間の予定でボルドー第3大学に留学しました。実り多い留学経験となりますように。

オープンキャンパス(2016年8月)

  • 去る8月7日,九州大学箱崎文系地区で高校生を対象にしたオープンキャンパスが開催されました。猛暑にもかかわらず,2年生を中心に多くの高校生が見学に訪れ,仏文学研究室には昨年と同様 200名を超える来訪者がありました。研究室OGの井上祥子さん(読売新聞社勤務)にも参加いただき,楽しい一時となりました。当日撮影した仏文名物トリコロール階段をご覧ください( 「進学案内」のページに掲載)。
鳥山定嗣助教が日本フランス語フランス文学会奨励賞を受賞(2016年5月)
  • 朗報です。4月に着任された鳥山助教が,日本フランス語フランス文学会春季大会(於・学習院大学)において,2016年度の学会奨励賞を受賞されました。学会誌掲載論文「ポール・ヴァレリーの若書きの詩について──形式的観点から」が授賞の対象となりました。
進学生・入学生(2016年4月)
  • 本年度の仏文学研究室への進学生が決定しました。麻生夏美さん,河野圭佑君,小林武寛君,下見周平君,高田鮎未さん,鶴崎瑛君,友納直子さん,三浦俊寛君,吉嵜愛実さんの9名です。
ブリケ外国人教師,鳥山助教がご着任(2016年4月)
  • 4月1日付で,バゾ先生の後任の外国人教師としてオーレリー・ブリケ先生,助教として鳥山定嗣先生が着任されました。ブリケ先生は近現代文学のアグレジェ(高等教育教授資格者)で,すでにアルフレッド・ジャリにかんする論文によってパリ第3大学の博士号を取得しておられます。ジャリのほかにも,マラルメやグールモン,レニエなど,19世紀末から20世紀初頭の文学を中心に幅広く研究しておいでです。豊富な研究・教育経験に裏打ちされた懇切なご指導をお願いできるものと期待しております。また,鳥山先生はフランス政府給費留学生として高等師範学校 (ENS)・パリ第8大学で学ばれた後,今春ポール・ヴァレリーにかんする大部な論文を京都大学に提出,晴れて博士の学位を取得された俊英です。
バゾ先生ご退任(2016年3月)
  • 温厚・誠実なお人柄で学生たちから慕われたグザヴィエ・バゾ先生が3月末日をもって2年間の任期を終えられ,フランスにご帰国なさいました。授業期間以外にも自主的にフランス語会話のレッスンを開講なさるなど,つねに親身なご指導をいただきました。先生のご貢献にたいし研究室一同心よりお礼申し上げます。
研究室だより(2016年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせいたします。
    まず研究室メンバーの異動からご報告いたします。昨春,学部では酒見啓子さん,龍興彩香さん,横山初音さん,9月には大久保滋文君が学士号を取得,大学院では高島菜緖さんが修士課程を修了しました。それぞれ官公庁への就職や大学院進学など,新たな道を歩んでおります。入れ替わって4月には折田秀世君,河野健児君,汐月湖南美さん,田中慎一朗君,平瀬志保さんの5名の新メンバーを学部に迎え,大学院修士課程には喜多耕太郎君,酒見啓子さんの2名が入学し,研究室の雰囲気もこれまで以上に賑やかになりました。6月には4年生の山口ひとみさんがボルドー第3大学での1年間の留学を終えて帰国しました。以前に比べ,随分とたくましくなった彼女の姿に接し,頼もしく感じました。昨年世界を震撼させたパリの悲惨な事件には心を痛めておりますが,先輩に続こうと留学の準備を続ける学生がいることを心強く思っております。
    研究室の行事としましては,9月に大規模な書庫整理を行いました。これは仏文の蔵書を伊都キャンパスに建設中の新中央図書館へ移すための最後の大がかりな準備でした。学部生たちの奮闘により,朝から夕刻まで5日間かけて図書の再配置を恙なく終えることができましたが,これが研究室で行う最後の書庫整理・蔵書点検と思うと感慨深いものがあります。
    今年度の各教員の講義をご紹介しますと,まず吉井先生はアポリネールやヴァレリー・ラルボー,エドゥアール・デュジャルダン(内的独白)など,19世紀末から20世紀前半の小説をとりあげつつ,作品の生成や伝記的・実証的事実についての詳解を交えながら,現代小説の特質を多角的に講じられました。バゾ先生には2年生向けの文法や会話の授業のほか,ラ・ロシュフコー『箴言集』やパスカルの『パンセ』の講読,サンドラールの詩の読解,ネルヴァルを中心にした近代詩のテーマ論的な研究など,多彩な授業をしていただきました。髙木はスタンダールやサン=テグジュペリの小説,ヴァレリーの短文「ベルト・モリゾについて」,カステックス『フランスの幻想小説』等を学生たちと読みました。
    今年度の集中講義としては,プルースト研究で国際的に著名な一橋大学の中野知律先生をお招きし,『失われた時を求めて』第5篇「囚われの女」を題材に,同篇に描かれたイメージ豊かな愛の幻影や,そこに絡まる芸術論,社交界の陰謀,当時のパリの点描など,ポリフォニックな物語構成を丁寧に読み解いていただきました。不朽の大作の生成と解釈をめぐる周到かつスリリングなご講義でした。
    また,昨年度に引き続き木下樹親先生にご出講いただきました。現代フランス演劇についての詳細かつ丁寧な解説をまじえつつ,イヨネスコの戯曲の講読をしていただきました。
    最後に,研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では会誌『ステラ』34号を昨年12月に発行いたしました。学内外の会員諸氏による23本の力作を収録し,これまで以上に充実した内容になりました。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。 では,末筆ながら皆様のご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔髙木〕(2016年3月発行「同窓会報」第59号より)

研究誌『ステラ』第34号が刊出(2015年12月)

  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第34号が刊出しました。11月に集中講義においでいただいた一橋大学の中野知律先生をはじめ,他大学の方々にもご寄稿いただき,「プルースト小特集」「ジッド・ヴァレリー小特集」を中心に論文23点をおさめる計370頁の充実した号に仕上がりました。
一橋大学・中野知律先生の集中講義(2015年11月)
  • プルースト研究で国際的に著名な一橋大学の中野知律先生をお招きし,『失われた時を求めて』第5篇『囚われの女』を題材に,同篇に描かれたイメージ豊かな愛の幻影や,そこに絡まる芸術論,社交界の陰謀,当時のパリの点描など,ポリフォニックな物語構成を丁寧に読み解いていただきました。不朽の大作の生成と解釈をめぐる周到かつスリリングなご講義でした。

オープンキャンパス(2015年8月)

  • 去る8月1日,九州大学箱崎文系地区で高校生を対象にしたオープンキャンパスが開催されました。2年生を中心に高校生たちが見学に訪れ,我が仏文学研究室にも昨年と同様,多くの来訪者がありました。
学部生がフランス留学から帰国(2015年6月)
  • ボルドー第3大学に留学していた学部生の山口ひとみさんがフランス生活を満喫して,無事帰国しました。
進学生・入学生(2015年4月)
  • 本年度の仏文学研究室への進学生が決定しました。折田秀世君,河野健児君,汐月湖南美さん,田中慎一朗君,平瀬志保さんの5名です。また大学院修士課程には喜多耕太郎君,酒見啓子さんの2名が入学しました。
卒業・修了(2015年3月)
  • 本年度,研究室からは3名の学部生が卒業しました。酒見啓子さん,龍興彩香さん,横山初音さんが学士号を,また高島菜緖さんが修士号を取得,それぞれ官公庁への就職や大学院進学など,新たな道を歩みはじめました。皆さんの今後のご活躍をお祈りします。
研究室だより(2015年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせいたします。
    まず研究室メンバーの異動からご報告いたしますと──。昨年3月末日にフランシーヌ・グージョン先生が2年の任期を終えられ,フランスにご帰国なさいました。親身なご指導をいただいたことを研究室一同心よりお礼申し上げます。かわって後任の外国人教師にはグザヴィエ・バゾ先生をお迎えしました。バゾ先生はトゥール大学で博士論文準備課程を修了後,創作活動に専念され,すでに6冊の小説や数多くのエッセーを世に問われております。豊かな文学的教養に裏打ちされた講義や演習をしていただいています。また木下樹親専門研究員も昨年度をもって退任されましたが,新年度からは学部・大学院の講義・演習を担当していただいております。
    学部・大学院に目を移しますと,昨春,学部では浅井遥香さん,城戸瑞希さん,山下柊弥君,渡邉さくらさんが学士号を,大学院では福木実佳さんが修士号を取得しました。それぞれ銀行や一般企業へめでたく就職が決まり,新たな道を歩んでおります。入れ替わって4月には黒木裕史君,田中さくら子さん,鳥井春菜さんの3名を新メンバーに迎えました。皆すぐに研究室の雰囲気にとけこみ,熱心に勉強に励んでおります。なお,9月には3年生の山口ひとみさんが1年間の予定でボルドー第3大学に留学しました。実り多い留学経験となることを祈っております。
    吉井先生が11月,斯界の権威クロード・マルタン氏と共著で『「ラ・ファランジュ」誌総合索引』をフランスにおいて上梓なさいました。先生にとってはこれが4冊目の仏語著書となります。
    研究室の行事としましては,5月にプルーストやウージェーヌ・ダビの研究で著名なパリ第3大学名誉教授ピエール=エドモン・ロベール先生を仏文学研究室にお招きし,「マルセル・プルーストの書簡,日常性から自伝へ──ジャンルの問題」と題する講演会を催しました。作家の書簡の特徴や様態,日記・自伝との類縁性,書簡集編纂の実際などについて,じつに興味ぶかいお話をしていただきました。聴衆との質疑応答も活発におこなわれ盛会でした。講演の内容は『ステラ』最新号に掲載されております。
    今年度の各教員の講義をご紹介しますと,まず吉井先生はジッドやプルースト,ルナールなど20世紀の小説・エッセーをとりあげつつ,文学批評の方法論について多角的に詳しく講じられました。バゾ先生にはフランス現代演劇,ジャン・モレアス等による象徴主義文学,ディドロ『運命論者ジャックとその主人』など多岐にわたって演習や講義をしていただきました。髙木はモーパッサンの短篇小説を題材にした自然主義研究のほか,ヴォルテールとルソーを対象としたテクストの比較・分析,フランス近代詩講読などを行いました。
    今年度の集中講義としては,大阪大学の岩根久先生をお招きしました。ヨーロッパ中世を通じて脈々と続いてきたギリシア・ラテンの古典文学の受容が,ユマニスムの発展と印刷技術の発明により,16世紀においていかに新たな展開を見たのかについて講じていただきました。16世紀フランスにおける古典文学の受容の実態を具体的に探る周到かつスリリングなご講義でした。
    また今年度は,本研究室ご出身の木下樹親先生に毎週ご出講いただきました。演習では現代作家クリスチアン・ボバンの短篇小説を用いてテクストの綿密な読解を披露され,講義ではセリーヌ『夜の果てへの旅』について歴史的な考証を交えつつ専門家の立場から詳細に論じられました。
    最後に,研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では会誌『ステラ』33号を昨年12月に発行いたしました。上述のロベール名誉教授の講演,新旧外国人教師の論文をはじめ,学内外の諸氏による力作22本を収録し,これまでと同様,充実した内容になりました。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。 では,末筆ながら皆様のご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔高木〕(2015年3月発行「同窓会報」第58号より)
研究誌『ステラ』第33号が刊出(2014年12月)
  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第33号が刊出しました。6月に仏文学研究室で講演をしていただいたパリ第3大学名誉教授ピエール=エドモン・ロベール先生をはじめ,他大学の先生方からのご寄稿もいただき,「プルースト小特集」を中心に論文20点・書評2点をおさめる計334頁の充実した号に仕上がりました。
大阪大学・岩根久先生の集中講義(2014年12月)
  • ロンサール研究・ルネサンス研究で著名な大阪大学の岩根久先生をお招きし,ヨーロッパ中世を通じて脈々と続いたギリシア・ラテンの古典文学の受容が,ユマニスムの発展と印刷技術の発明により,16世紀においていかに新たな展開を見たのかについて講じていただきました。16世紀フランスにおける古典受容の実態を具体的に探る周到かつスリリングなご講義でした。
学部生がフランスに留学(2014年9月)
  • 3年生の山口ひとみさんが1年間の予定でボルドー第3大学に留学しました。実り多い留学経験となりますように。
オープンキャンパス(2014年8月)
  • 去る8月3日,九州大学箱崎文系地区で高校生を対象にしたオープンキャンパスが開催されました。文学部にも2年生を中心に多くの高校生が見学に訪れ,我が仏文学研究室には 200 名を超える来訪者がありました。

パリ第3大学名誉教授ピエール=エドモン・ロベール先生の講演会(2014年6月)

  • 去る6月5日,パリ第3大学名誉教授ピエール=エドモン・ロベール先生をお招きし,「マルセル・プルーストの書簡,日常性から自伝──ジャンルの問題」と題する講演会を仏文学研究室において開催しました。プルースト書簡の特徴や様態,日記・自伝との類縁性,書簡集編纂の実際などについて,まことに興味ぶかいお話をしていただきました。聴衆との質疑応答も活発におこなわれ盛会でした。講演の内容は次号の『ステラ』に掲載の予定です。→ 当日の配布資料
進学生(2014年4月)
  • 本年度の仏文学研究室への進学生が決定しました。黒木裕史君,田中さくら子さん,鳥井春菜さんの3名です。
バゾ外国人教師ご着任(2014年4月)
  • 4月1日付けで外国人教師グザヴィエ・バゾ先生が着任なさいました。トゥール大学でDEAを取得後,創作活動に専念され,すでに6冊の小説や数多くのエッセーを世に問われています。豊かな文学的教養に支えられた講義や演習をしていただけるものと期待しております。
グージョン外国人教師・木下専門研究員ご退任(2014年3月)
  • 温厚なお人柄で学生たちから慕われたグージョン先生が3月末日をもって2年間の任期を終えられ,フランスにご帰国なさいました。親身なご指導をいただいたことを研究室一同心よりお礼申し上げます。また木下専門研究員も同日をもって退任されましたが,新年度からは学部・大学院の講義・演習を担当していただきます。
卒業・修了(2014年3月)
  • 本年度,研究室からは4名の学部生が卒業。浅井遥香さん,城戸瑞希さん,山下柊弥君,渡邉さくらさんが学士号を,また福木実佳さんが修士号を取得しました。それぞれ銀行や一般企業へ就職が決まり,新たな道を歩みはじめました。皆さんの今後のご活躍をお祈りします。
研究室だより(2014年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせいたします。
    まず研究室メンバーの異動からご報告いたします──。安藤智子さんが昨春4月,本研究室所属の専門研究員になり,木下樹親・専門研究員と共に後輩学生たちの相談にのってくれています。
    学部・大学院に目を移しますと,大口優樹さん,諏訪脇隆君,高島菜緒さん,堀口藍さん,森山由貴さん,山内翔太君,山崎由希さん,山下圭介君の8名が晴れて卒業証書を手にし,官公庁・一般企業・大学院へと,それぞれが新たな道を歩み始めました。入れ替わって4月には井上愛莉さん,酒見啓子さん,山口ひとみさんの3名を学部に迎え,修士課程には高島菜緒さんが進学しました。フランスの威光に陰りが見える近年の情勢を反映してか,所属学生数の伸びは見られず,少数精鋭(!?)での授業が続きますが,就職状況のほうはきわめて好調,また2年生の山口さんが「九州大学交換留学プログラム」に合格し,今秋ボルドー第3大学へ留学予定という慶事にも恵まれ,学生たちは皆,和気藹々と過ごしています。
    今年度の各教員の講義・演習をご紹介いたします──。吉井先生はご専門のジッドのほか,フィリップ,ル・クレジオなどの作品をとりあげ,その生成や伝記的・実証的事実について紹介したのち20世紀の小説の特質と多様性に関して論じられる一方,チボーデなどの評論の精読を通じて20世紀の文芸批評の特徴について講じられました。グージョン先生は『モデラート・カンタービレ』の味読を通じてデュラスの世界を逍遙する一方,ユルスナールやエメ,トゥルニエなどの抜粋を読解しつつ学生の語学力を鍛えられました。また,ご専門のプルーストでは『失われた時を求めて』の「スワンの恋」を題材に生成論の手ほどきをなさいました。高木は前ロマン主義研究を演習のテーマにして,ルソーの『告白』等の抜粋,ルソーに関するベニシューの論考,リシャールによるシャトーブリアン論などを読み進め,他方フランスの童話を対象にした演習では,ペローなどの作品を題材にして時代思潮とテクスト解釈の関係について考察を試みました。
    昨年度に引き続き言語文化研究院からご出講いただいた佐藤典子先生は,現代文学の巨匠に数えられるパスカル・キニャールの代表作『めぐり逢う朝』をとりあげ,17世紀フランスの宮廷文化に関する時代考証に基づきながらテクストを読み解かれました。
    今年度は集中講義としてまず9月に,フランス語公用語圏ブラックアフリカ文学のご研究で著名な法政大学の元木淳子先生に「フランス文化論」の枠組みで,近年とみに重要性を指摘されるこの文化圏について講じていただきました。サンゴールやモンゴ・ベティ,センベーヌ・ウスマンなどの人と作品について認識を深め,異文化理解の道を探ることができた,たいへん感銘深いご講義でした。12月には新進気鋭のネルヴァル研究者として斯界の第一線でご活躍の辻川慶子先生を白百合女子大学からお招きして,伝記集『幻視者たち』を中心に講じていただきました。19世紀前半にフランスが置かれた歴史的・政治的・社会的文脈に即して同テクストを読み解きつつ,時代に特有の問題を鮮やかな手つきで浮き彫りにされるご講義に,一同熱心に耳を傾けておりました。
    最後に,研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では会誌『ステラ』32号を昨年12月に発行いたしました。会員諸氏による16本の力作を収録し,前号と同様,充実した内容になりました。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。
    末筆ながら皆様のご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔高木〕(2014年3月発行「同窓会報」第57号より)
研究誌『ステラ』第32号が刊出(2013年12月)
  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第32号が刊出しました。一橋大学名誉教授・恒川邦夫先生をはじめ,他大学の先生方からのご寄稿もいただき,論文14点・書評2点をおさめる計300頁の充実した号に仕上がりました。
白百合女子大学・辻川慶子先生の集中講義(2013年12月)
  • 新進気鋭のネルヴァル研究者として斯界の第一線でご活躍の辻川慶子先生を白百合女子大学からお招きし,伝記集『幻視者たち』を中心に講じていただきました。19世紀前半にフランスが置かれた歴史的・政治的・社会的文脈に即して同テクストを読み解きつつ,時代に特有の問題を鮮やかな手つきで浮き彫りにされるご講義に,一同熱心に耳を傾けておりました。
法政大学・元木淳子先生の集中講義(2013年9月)
  • フランス語公用語圏ブラックアフリカ文学のご研究で著名な法政大学の元木淳子先生に,「フランス文化論」の枠組みで,近年とみに重要性を指摘されるこの文化圏について講じていただきました。サンゴールやモンゴ・ベティ,センベーヌ・ウスマンなどの人と作品について認識を深め,異文化理解の道を探ることができた,たいへん感銘深いご講義でした。
進学生・入学生(2013年4月)
  • 本年度の仏文学研究室への進学生が決定しました。井上愛莉さん,酒見啓子さん,山口ひとみさんの3名です。また大学院修士課程には高島菜緒さんが入学しました。
卒業(2013年3月)
  • 本年度,研究室からは8名の学部生が卒業。大口優樹さん,諏訪脇隆君,高島菜緒さん,堀口藍さん,森山由貴さん,山内翔太君,山崎由希さん,山下圭介君が晴れて卒業証書を手にし,官公庁・一般企業・大学院へと,それぞれが新たな道を歩みはじめました。皆さんの今後のご活躍をお祈りします。
研究室だより(2013年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせいたします。
    まず研究室メンバーの異動からご報告いたします──。昨年4月1日付けで外国人教師にフランシーヌ・グージョン先生をお迎えしました。先生は,フランスの名門・女子高等師範学校(現在は高等師範学校に統合)ご出身のアグレジェで,パリ第3大学で文学博士号を取得しておられます。プレイアッド版『失われた時を求めて』の校訂に参加されるなど,プルースト研究では世界的に著名な研究者です。教場でのご経験も豊富であり,学部・大学院の研究・教育においてご活躍になっておられます。
    昨春,20年以上の長きにわたり文学部・大学院にご出講いただき,学生の教育にご尽力いただきました言語文化研究院の森茂太郎先生が3月末日をもって本学をご退任なさいました。学生たちから慕われた先生が定年を迎えられたことは残念ですが,引き続き研究会誌「ステラ」で健筆を振るっていただいており,研究室一同たいへん心強く存じます。
    学部・大学院に目を移しますと,3月末に上野遥佳さん,谷口結さん,前田理充君,宮崎千尋さんが晴れて卒業証書を手にし,それぞれが新たな道を歩みはじめました。4月には学部に大久保滋文君,龍興彩香さん,横山初音さん,大学院修士課程に福木実佳さん(熊本大学出身)が新メンバーに加わり,研究室の雰囲気を盛り上げています。さらに10月には韓国の東亞大学校から留学生,諸孝美さんを迎えました。諸さんの熱心な授業態度は他の学生の良い刺激となっております。
    そのほかの喜ばしいニュースとしましては,吉井先生が7月に『アンドレ・ジッド=ポール・フォール往復書簡集』校訂版をフランスで上梓なさいました(先生としては3冊目のフランス語著書)。同書はすでに斯界で高い評価を博しております。
    先年,名誉教授の西岡範明先生からバルザック関係のご蔵書を,また昨年には本研究室のご出身で九州国際大学名誉教授の水波純子先生よりレオン・ブロワ関連のご蔵書を本研究室に多数ご寄贈いただきました。お二方にはこの場を借りて,あらためて深謝申し上げます。
    今年度の各教員の講義・演習をご紹介いたします──。吉井先生は,ジッドの批評や講演録の読解をつうじて文学批評の特質と多様性について論じられる一方,ヴァレリー・ラルボーの短編を読み解きながら20世紀初頭のフランス小説の特質について講じられました。グージョン先生は,プルースト『失われた時を求めて』やロブ=グリエ『ジン』などの講読をなさったほか,「子供と社会環境」というテーマをめぐり,20世紀フランス小説の抜粋にもとづきながら,現代フランス社会における文化や言語の問題について解説されました。高木は演習でモーパッサン『ピエールとジャン』の序文とシャトーブリアン『ルネ』を講読し,講義ではエミール・ゾラの『居酒屋』とラマルチーヌからアポリネールまでのフランス近代詩をとりあげました。
    後学期には言語文化研究院から佐藤典子先生にご出講いただきました。ル・クレジオの短篇『リュラビー』の味読を通じて,このノーベル賞受賞作家の世界について詳しく講じられました。
    今年度は集中講義として,プルースト研究の第一線でご活躍になっている帝塚山学院大学の禹朋子先生をお招きしました。授業では『失われた時を求めて』に対する刊行当時の書評や批評をとりあげられ,それらの綿密な読解を通じて受容の諸問題について論じられました。さらに資料調査の方法と問題点をご教授になり,受講生一同,感銘深いお話に熱心に耳を傾けておりました。
    最後に,研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では会誌『ステラ』31号を昨年12月に発行いたしました。会員諸氏による17本の力作を収録し,前号に劣らず充実した内容になりました。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。
    末筆ながら皆様のご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔高木〕(2013年3月発行「同窓会報」第56号より)
長崎大学・大橋絵理先生がフランスで学位取得(2013年1月)
  • かつて本研究室の助手(現在の助教ポストに相当)をつとめられた長崎大学准教授・大橋絵理先生が,このたびレンヌ第2大学に提出されたフローベール『三つの物語』にかんする論文で晴れて文学博士号を取得なさいました。後進の院生たちにとっても大いに励みとなる朗報です。
帝塚山学院大学・禹朋子先生の集中講義(2013年1月)
  • プルースト研究の第一線でご活躍になっている帝塚山学院大学の禹朋子先生をお招きしました。授業では『失われた時を求めて』に対する刊行当時の書評や批評をとりあげられ,それらの綿密な読解を通じて受容の諸問題について論じられました。さらに資料調査の方法と問題点をご教授になり,受講生一同,感銘深いお話に熱心に耳を傾けておりました。
研究誌『ステラ』第31号が刊出(2012年12月)
  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第31号が刊出しました。パリ第3大学名誉教授ピエール=エドモン・ロベール先生をはじめ,他大学の先生方からのご寄稿もいただき,「プルースト小特集」を中心に力作17編をおさめ,計300頁の充実した号に仕上がりました。
進学生・入学生(2012年4月)
  • 本年度の仏文学研究室への進学生が決定しました。大久保滋文君,城戸瑞希さん,龍興彩香さん,横山初音さんの4名です。また大学院修士課程には福木実佳さんが入学しました。
グージョン外国人教師ご着任(2012年4月)
  • 4月1日付けで外国人教師にフランシーヌ・グージョン先生をお迎えしました。グージョン先生は,フランスの名門・女子高等師範学校(現在は高等師範学校に統合)ご出身のアグレジェ(高等教育教授資格者)で,パリ第3大学で文学博士号を取得しておられます。プレイアッド版『失われた時を求めて』の校訂に参加されるなど,プルースト研究では世界的に著名な研究者です。教場でのご経験も豊富であり,かならずや学部・大学院の研究・教育においてご活躍になられることでしょう。
森茂太郎先生(言語文化研究院)ご退任(2012年3月)
  • 言語文化研究院教授・森茂太郎先生が3月末日をもって本学をご退任なさいました。先生には20年以上の長きにわたり文学部・大学院にご出講いただき,学生の教育にご尽力いただきました。学生たちから慕われた先生が定年を迎えられたことは残念ですが,今後も研究会誌「ステラ」で健筆を振るっていただけるとの由,ありがたいかぎりです。今後ともよろしくご指導・ご鞭撻をたまわりますよう,研究室一同心よりお願い申しあげます。
卒業(2012年3月)
  • 本年度,研究室からは4名の学部生が卒業。上野遥佳さん,谷口結さん,前田理充君,宮崎千尋さんが晴れて卒業証書を手にし,それぞれが新たな道を歩みはじめました。御四方の今後のご活躍をお祈りします。
研究室だより(2012年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせいたします。
    昨年9月末日もってエルベ=ピエール・ランベール先生が2年の任期を終えられ,フランスにご帰国なさいました。親身なご指導をいただいたことを研究室一同,心よりお礼申し上げます。
    昨春,学部には浅井遥香さん,高島菜緒さん,森山由貴さん,山内翔太君,渡邉さくらさんの5名の新メンバーを迎え,研究室の雰囲気も一段と賑やかになりました。大学院のほうは安藤智子さんが昨年3月に博士課程を修了し,現在は専門研究員として研究室に属しております。7月には4年生の堀口藍さんと山崎由希さんが1年間の予定でボルドー第3大学に留学するため,フランスに旅立ちました。9月には田中佑典君が晴れて卒業証書を手にし,社会人として新たな道を歩みはじめました。
    今年度の各教員の講義・演習をご紹介いたします──。吉井先生はチボーデ,デュ・ボス,プーレ,ルッセ,バルト,トドロフ,ジェネットなどの論考の読解をつうじて,フランスの文学批評の特質と多様性について論じられる一方,ジッド,プルースト,カミュ,サルトルなどの小説の読解・考察をつうじて,20世紀フランス小説の特質について講じられました。ランベール先生はフランス文学について比較文学的な観点から講義をされ,また演習では映画やインターネットなどの様々な教材を駆使して,現代フランスの社会や文化の諸相について解説しながら,学生たちの語学力を鍛えられました。高木はバルザックの『ファチノ・カーネ』や『ベール氏論』など主に十九世紀のテクストを精読し,講義ではルソーやシャトーブリアンのテクストをとりあげて,前ロマン主義からロマン主義にいたる文学的な思潮を考察しました。
    言語文化研究院からご出講いただいた森茂太郎先生は,メリメの『コロンバ』を味読され,コルシカ島を舞台にした情熱的な世界について論じられました。また後学期には,今般,言語文化研究院准教授に着任された佐藤(旧姓・平岩)典子先生(本研究室のご出身です)にも演習をご担当いただきました。ジャン・コクトーの絵物語『おかしな夫婦』の精読をつうじて,その洒脱な文学について解説してくださいました。
    今年度は集中講義として2名の先生をお招きしました。まず7月にはジョルジュ・バタイユ研究で著名な青山学院大学の濱野耕一郎先生に,バタイユが1934年から翌年にかけて執筆し,1957年に公刊した小説『空の青み』について,同時代の文学作品やシュルレアリスム運動,また1934年の2月6日事件など,歴史的・政治的・社会的な背景を考慮に入れつつ,さまざまな角度から論じていただきました。10月にはロンサール研究・ルネサンス研究で著名な大阪大学の岩根久先生に,「西洋古典学」の枠組みで,ユマニスム(神中心の中世以来の思想と対峙する人間中心の思想:人文主義)の発展および印刷術の発明により16世紀フランスにおいて新たな展開を見た古典文学について,その受容と独自の展開を,主として文学史的な見地から講じていただきました。どちらのご講義もたいへん感銘深いものであり,学生たちは熱心に聴き入っておりました。
    最後に,研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では会誌『ステラ』30号を昨年12月に発行いたしました。会員諸氏による18本の力作を収録し,これまでにも増して充実した内容になりました。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。
    末筆ながら皆さまのご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔高木〕(2012年3月発行「同窓会報」第55号より)
研究誌『ステラ』第30号が刊出(2011年12月)
  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第30号が刊出しました。パリ第3大学ピエール=エドモン・ロベール教授をはじめ,他大学の先生方からのご寄稿もいただき,力作18編をおさめ320頁を超す充実した号に仕上がりました。
大阪大学・岩根久先生の集中講義(2011年11月)
  • ロンサール研究・ルネサンス研究で著名な大阪大学の岩根久先生に,「西洋古典学」の枠組みで,ユマニスム(神中心の中世以来の思想と対峙する人間中心の思想:人文主義)の発展および印刷術の発明により16世紀フランスにおいて新たな展開を見た古典文学について,その受容と独自の展開を主として文学史的な見地から論じていただきました。たいへん感銘深いご講義でした。
ランベール先生ご退任(2011年10月)
  • 温かいお人柄で学生たちから慕われたランベール先生が9月末日をもって2年間の任期を終えられ,フランスにご帰国なさいました。親身なご指導をいただいたことを研究室一同心よりお礼申し上げます。
卒業(2011年9月)
  • 本年度前学期,研究室から1名の学部生が卒業。田中佑典君が晴れて卒業証書を手にし,社会人として新たな道を歩みはじめました。田中君の今後のご活躍をお祈りします。
学部生2名がフランスに留学(2011年7月)
  • 4年生の堀口藍さんと山崎由希さんが4年生の堀口藍さんと山崎由希さんが1年間の予定でボルドー第3大学に留学しました。お二人にとって実り多い留学経験となりますように。 なりますように。
青山学院大学・濱野耕一郎先生の集中講義(2011年7月)
  • ジョルジュ・バタイユ研究で著名な青山学院大学の濱野耕一郎先生に,バタイユが1934年から翌年にかけて執筆し,1957年に公刊した小説『空の青み』について,同時代の文学作品やシュルレアリスム運動,また1934年の2月6日事件など,歴史的・政治的・社会的な背景を考慮に入れつつ,さまざまな角度から論じていただきました。たいへん感銘深いご講義でした。
進学生(2011年4月)
  • 本年度の仏文学研究室への進学生が決定しました。浅井遥香さん,高島菜緒さん,森山由貴さん,山内翔太君,渡邉さくらさんの5名です。これで学部生は計16名になりました。新メンバーが加わり,これまでにもまして楽しい研究室になりそうです。
卒業(2011年3月)
  • 本年度,研究室からは3名の学部生が卒業。市原美穂さん,吉良あゆみさん,田代崇君が晴れて卒業証書を手にし,公務員関係を中心に,それぞれが新たな道を歩みはじめました。御三方の今後のご活躍をお祈りします。
研究室だより(2011年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせいたします。
    学部には昨春,大口優樹さん,諏訪脇隆君,山崎由希さん,山下圭介君,山下柊弥君の5名の新メンバーを迎えました。仏文には珍しく男子学生の比率が増したことで,研究室の雰囲気もずいぶんと変わりつつあるようです。大学院のほうは安藤智子さんがこの1月に博士課程を修了しました。また昨年9月には吉井亮雄先生が1年間の研究休暇を終えフランスから実り多い成果を携えてご帰国になり,研究に授業にと精力的にご活躍になっておられます。
    さて,今年度の各教員の講義をご紹介しますと──。吉井先生はアポリネールの『異端教祖株式会社』やジュール・ルナールの『博物誌』を味読され,伝記的・実証的な情報の提示を交えて,両作家の技法や文体上の特徴について詳しく解説になりました。ランベール先生は映画等の視聴覚教材をもちいた会話や作文の演習で学生の語学力を鍛えるいっぽう,講義では現代フランスの社会問題やフランス語圏の文学について多角的に論じられました。高木の演習ではラトゥーシュの『フラゴレッタ』やコルネイユの『ル・シッド』などを読み,講義ではユゴーやボードレールなど十九世紀の代表的な詩人とその作品をとりあげて考察しました。
    今年度も言語文化研究院からは森茂太郎先生がご出講くださり,フローベールの『聖ジュリアン伝』の精読をつうじて,その文学的な特徴と魅力について余すところなく講じられました。
    集中講義としては3名の先生方にご出講いただきました。まず7月には東京大学の宮下志朗先生をお招きし,フランスの中世ならびにルネサンスの文学テクスト(ヴィヨン,ラブレー,モンテーニュ)について抜粋の読解をまじえながら講じていただきました。写本文化から活字文化への緩慢な移行という観点から,詩と散文,ラテン語と世俗語,「私の出現」などのテーマを問い直す,文献学の醍醐味に溢れたご講義でした。9月には早稲田大学より福田育弘先生にご出講いただき,フランスの旧植民地であるマグレブ地域を中心に,その独特で混淆的な文化と文学についてご教授いただきました。マグレブにおける脱植民地化の過程とフランス語文学の成立,異文化受容のなかでのアイデンティティと自伝の問題といった多角的な視点から同文学の本質にせまる内容であり,たいへん刺激的でした。12月と1月には神戸大学の吉田典子先生をお招きし,自然主義の文豪エミール・ゾラと,マネや印象派など同時代絵画との関係について,近代都市パリの社会文化史的背景を踏まえつつ講じていただきました。ゾラと画家たちが共有した主題を詳細に検討し,「近代」における芸術上の諸問題についてジェンダー論的な観点を交えて考察する,たいへん感銘深いご講義でした。
    最後に──。研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では会誌『ステラ』29号を昨年12月に発行いたしました。会員諸氏による16本の論文・書評を収録し,これまでと同様,充実した内容になりました。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。
    では,末筆ながら皆さまのご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔高木〕(2011年3月発行「同窓会報」第54号より)
神戸大学・吉田典子先生の集中講義(2011年1月)
  • エミール・ゾラ研究で著名な神戸大学の吉田典子先生に,マネや印象派など同時代絵画とゾラとの関係について,近代都市パリの社会文化史的背景を踏まえつつ講じていただきました。ゾラと画家たちが共有した主題を詳細に検討し,近代フランス社会における芸術上の諸問題についてジェンダー論的な観点を交えながら考察する,たいへん感銘深いご講義でした。
研究誌『ステラ』第29号が刊出(2010年12月)
  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第29号が刊出しました。パリ第3大学ピエール=エドモン・ロベール教授,シェフィールド大学パスカル・メルシエ教授,アミアン大学オリヴィエ・カシュレール准教授ら外国からのご寄稿もいただき,力作16編をおさめ210頁の充実した号に仕上がりました。
早稲田大学・福田育弘先生の集中講義(2010年9月)
  • ポストコロニアル文学研究の第一線でご活躍の福田先生に,フランスの旧植民地であるマグレブ地域を中心に,その独特で混淆的な文化と文学について講じていただきました。マグレブにおける脱植民地化の過程とフランス語文学の成立,異文化受容のなかでのアイデンティティと自伝の問題といった多角的な視点から同文学の本質にせまる刺激的なご講義でした。
東京大学・宮下志朗先生の集中講義(2010年7月)
  • フランソワ・ラブレー研究で著名な宮下先生に,フランスの中世ならびにルネサンスの文学テクスト(ヴィヨン,ラブレー,モンテーニュ)について抜粋の読解をまじえながら講じていただきました。写本文化から活字文化への緩慢な移行という観点から,詩と散文,ラテン語と世俗語,「私の出現」などのテーマを問い直す,文献学の醍醐味に溢れたご講義でした。
新2年生(2010年4月)
  • 本年度の仏文学研究室への進入学生が決定しました。残念ながら大学院への入学はありませんでしたが,学部生は5名が新たなメンバーとして加わりました。大口優樹さん,諏訪脇孝君,山崎由希さん,山下圭介君,山下柊弥君です。学部生は計14名になりました。これまでにもまして楽しい研究室になりそうです。
卒業(2010年3月)
  • 本年度,研究室からは3名の学部生が卒業。園田はるなさん,原薗裕樹君,秀島由香里さんが晴れて卒業証書を手にしました。会社員・公務員と,それぞれが新たな道を歩みはじめました。御三方の今後のご活躍をお祈りします。
研究室だより(2010年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせいたします。
    昨年9月末日にイゴール・ソコロゴルスキー先生が2年の任期を終えられ,フランスにご帰国なさいました。親身なご指導をいただいたことを研究室一同心よりお礼申し上げます。かわって後任の外国人教師にはエルヴェ=ピエール・ランベール先生をお迎えしました。ランベール先生もソコロゴルスキー先生と同じく高等師範学校のご出身で,高等教育教授資格(アグレガシオン)を取得後,パリ政治研究学院を経て,オクタヴィオ・パスに関する博士学位論文をパリ第10大学に提出されました。パリ政治研究学院やメキシコのラス・アメリカス大学等で教鞭をとられた経験を活かして学部生と院生の指導にあたっていただいております。また,昨年10月より吉井先生が1年間の研究休暇に入られました。現在パリ第3大学の客員研究員として充実した研究生活を送られています。ちなみに先生は昨年初め,斯界の権威クロード・マルタン氏と共著で『ジッド研究書の年代順書誌』をフランスにおいて上梓なさいました。
    学部には昨春,上野遥佳さん,谷口結さん,堀口藍さん,前田理充君,宮崎千尋さんの5名の新メンバーを迎え,研究室の雰囲気もさらに賑やかになりました。大学院のほうは宮川佳代さんが昨年3月に博士課程を修了し,4月からは専門研究員として研究を続けています。同じく4月には岡井理紗さんが修士課程に進学し,ついで7月には博士課程の安藤智子さんがパリ第4大学での留学を終え,無事帰国しました。
    研究室の行事としましては,5月にプルーストやウージェーヌ・ダビの研究で著名な,パリ第3大学のピエール=エドモン・ロベール教授を仏文学研究室にお招きし,「アンドレ・ジッドのソヴィエト旅行」と題する講演会を催しました。当日は,1936年にダビら5名の作家が同行したジッドのソヴィエト旅行について,貴重な記録フィルム・録音の紹介をまじえつつ興味ぶかいお話をしていただきました。質疑応答も活発におこなわれ盛会でした。
    今年度の各教員の講義をご紹介しますと,まず吉井先生はジッドやプルースト,サルトルなど20世紀の小説をとりあげつつ,文学批評の方法論について詳しく講じられました。ソコロゴルスキー先生にはフランスの現代詩についての演習やフランスの歴史・文化の講義をしていただきました。ランベール先生にはマグレブ文学を中心にフランス語圏の現代文学について比較文学的な観点から論じていただき,高木はゾラの『マネ論』やアンリ・ド・ラトゥーシュの『フラゴレッタ』など主に19世紀のテクストをとりあげました。
    言語文化研究院からご出講いただいた森茂太郎先生はヴァレリー・ラルボーの短編をとりあげられ,その繊細な心理描写の妙について講じられました。
    今年度は集中講義として4名の先生をお招きしました。まず7月には兵庫県立大学の木下誠先生に,ランボーの「初期韻文詩」から「後期韻文詩」にいたる詩法の変遷や『イリュミナシオン』における散文詩の実験についての考察をまじえながら,詩人が19世紀フランス詩とフランス文学において果たした歴史的な意義を説得的に論じていただきました。同じく7月には東京大学より山田広昭先生をお招きし,ヴァレリーの代表的な詩と初期の散文作品(ムッシュー・テスト,レオナルド・ダヴィンチの方法序説)について,抜粋の読解をまじえながら講じていただきました。作品をひとつの自律的な構築物と見ると同時に,象徴主義文学運動など,その歴史的・個人史的文脈との相関関係にも留意された周到なご講義でした。12月には長崎大学の大橋絵理先生にご出講いただき,芸術を至高のものと定義したフローベールの作品を,19世紀フランスの歴史,社会,文化を概観しながら解説していただきました。歴史小説や聖人劇,コントといったジャンル別の作品を分析されつつ,現代作家にあたえた影響について示唆に富むお話をしていただきました。今年の1月には,大橋先生と同じく本研究室ご出身の横川晶子先生に日仏翻訳文化論というテーマで講義をしていただきました。フランス語圏文学の隆盛というフランス本国での現況を踏まえて,従来の「フランス文学」の枠組みでは捉えられない現代思潮の紹介をまじえながら,文学と言語の関係を問い直す視点から日仏間の翻訳事情及び翻訳文化について講じていただきました。
    最後に,研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では会誌『ステラ』28号を昨年12月に発行いたしました。上述のロベール教授の講演,新旧外国人教師の論文をはじめ,会員諸氏による14本の力作を収録し,これまでと同様,充実した内容になりました。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。
    では,末筆ながら皆さまのご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔高木〕(2010年3月発行「同窓会報」第53号より)
翻訳家・横川晶子先生の集中講義(2010年1月)
  • ナンシー・ヒューストンをはじめとする現代フランス小説の翻訳でご活躍の横川先生に,日仏間の翻訳事情および翻訳文化について講じていただきました。フランス語を母語としない外国人作家の輩出が著しい近年のフランスの動向を紹介されると同時に,現代作家によるさまざまなテクストをとりあげながら翻訳をめぐる諸問題について実践的に解説されました。
研究誌『ステラ』第28号が刊出(2009年12月)
  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第28号が刊出しました。5月に仏文研究室でおこなわれたパリ第3大学教授ピエール=エドモン・ロベール先生の講演原稿や,新旧の外国人教師によるフランス語論文をはじめ,力作14編をおさめ180頁を超える充実した号に仕上がりました。なお,名古屋大学の加藤靖恵先生が前号に続き,ご専門のプルーストにかんする論文をご寄稿くださいました。
長崎大学・大橋絵理先生の集中講義(2009年12月)
  • ギュスターヴ・フローベールの研究でご活躍の大橋先生に,フローベールの作品が現代作家にあたえた影響について講じていただきました。19世紀フランス社会の歴史的な解説をまじえながら,社会学や精神分析などの観点から歴史小説や聖人劇,コントといったジャンル別にテクストを読解しつつ,この小説家の現代性を多角的にとらえる感銘深いご講義でした。
ソコロゴルスキー先生ご退任,ランベール先生ご着任(2009年10月)
  • 温かいお人柄で学生たちから慕われたソコロゴルスキー先生が9月末日をもって2年間の任期を終えられ,フランスにご帰国なさいました。親身なご指導をいただいたことを研究室一同心よりお礼申し上げます。かわって後任の外国人教師にはエルベ=ピエール・ランベール先生をお迎えしました。ランベール先生は,ソコロゴルスキー先生と同じく高等師範学校出身のアグレジェ(高等教育教授資格者)で,パリ第10大学で比較文学の博士号を取得しておられます。教場でのご経験も豊富であり,かならずや学部・大学院の研究・教育においてご活躍になられることでしょう。
東京大学・山田広昭先生の集中講義(2009年7月)
  • ポール・ヴァレリー研究で著名な山田先生に,ヴァレリーの代表的な詩と初期の散文作品(ムッシュー・テスト,レオナルド・ダヴィンチの方法序説)について,抜粋の読解をまじえながら講じていただきました。作品をひとつの自律的な構築物と見ると同時に,象徴主義文学運動など,その歴史的・個人史的文脈との相関関係にも留意された周到なご講義でした。
兵庫県立大学・木下誠先生の集中講義(2009年7月)
  • アルチュール・ランボーの研究やヴィクトル・セガレンの翻訳など,幅広く活躍しておられる木下先生に,ランボーの「初期韻文詩」から「後期韻文詩」にいたる詩法の変遷や『イリュミナシオン』における散文詩の実験についての考察をまじえながら,この詩人が19世紀フランス詩とフランス文学において果たした歴史的な意義を説得的に論じていただきました。
パリ第3大学ピエール=エドモン・ロベール教授の講演会(2009年4月)
  • 去る4月27日,パリ第3大学のピエール=エドモン・ロベール教授をお招きし,「アンドレ・ジッドのソヴィエト旅行」と題する講演会を仏文学研究室において開催しました。ロベール教授はプルーストやウージェーヌ・ダビの研究で著名ですが,当日は,1936年にダビら5名の作家が同行したジッドのソヴィエト旅行について,貴重な記録フィルム・録音の紹介をまじえつつ興味ぶかいお話をしていただきました。質疑応答も活発におこなわれ盛会でした。講演の内容は次号の『ステラ』に掲載の予定です。
新・専門研究員(2009年4月)
  • 博士後期課程を単位修得退学した宮川佳代さんが,この4月から専門研究員として仏文学研究室に所属されることになりました。モーパッサン研究の俊英です。木下樹親・専門研究員とともに,ご自身の研究のかたわら後輩学生たちの相談にものっていただいています。
新2年生(2009年4月)
  • 本年度の仏文学研究室への進学生は5名,上野遥佳さん,谷口結さん,堀口藍さん,前田理充君,宮崎千尋さんです。学部生は計12名になりました。また大学院修士課程に岡井理紗さんが入学しました。新メンバーが加わり,これまでにもまして楽しい研究室になりそうです。
卒業(2009年3月)
  • 本年度,研究室からは4名の学部生が卒業。まず昨年9月にはボルドー大学留学を終え復学していた井上祥子さんが,またこの3月には岡井理紗さん,門田真理子さん,米村彩美さんが晴れて卒業証書を手にしました(このうち門田さんは文学部の学士総代をつとめ,あわせて学業優秀表彰を受けました)。銀行・新聞社・教職・大学院進学(順不同)と,それぞれが新たな道を歩みはじめました。御4方の今後のご活躍をお祈りします。
研究室だより(2009年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせいたします。
    目下のところ研究室には,吉井,高木,ソコロゴルスキーの3教員のもと,博士課程に2名,学部に10名が在籍しております。昨春,学部では新たに市原美穂さん,吉良あゆみさん,田中佑典君の3名を迎えました。すぐに研究室の雰囲気にもとけこみ,日夜研鑽を積んでいる様子,将来が楽しみです。同じく4月には奈須健悟君が日本食研に就職しました。奈須君の今後の活躍をお祈りします。大学院のほうは博士課程の安藤智子さんが引き続きパリ第4大学に留学中です。
    さて,今年度の各教員の講義をご紹介しますと──。吉井先生はユイスマンスの『背嚢を背負って』,ル・クレジオ『ダヴィッド』,デュラス『愛人』を精読され,技法や文体上の特徴について詳しく解説されました。またいつもながら吉井先生には,院生やOBの論文指導に多大の時間を割いていただきました。ソコロゴルスキー先生には,ボードレールやランボー,ルナールの詩を題材にした会話や作文の演習と,フランスの時事問題についての講義をしていただきました。高木の演習ではサドやノディエ,モーパッサン等の短編小説を読み,講義ではフローベール『ボヴァリー夫人』,ゾラ『居酒屋』などの長編小説をとりあげて考察しました。
    言語文化部からは昨年度も森茂太郎先生にご出講いただき,『ヘロディアス』の味読をつうじてフローベールの魅力について存分に講じていただきました。
    今年度は集中講義として2名の先生をお招きしました。まず6月には名古屋大学の加藤靖恵先生にプルーストの文学について論じていただきました。『失われた時を求めて』のいくつかの挿話や描写について,文化的・社会的背景や研究動向にかんする詳細な解説をまじえながら,プルーストの文体の魅力について余すところなく講じていただきました。12月には東京大学より月村辰雄先生をお招きし,「フランス中世物語の諸相」というテーマで講義をしていただきました。フランス文学史において初めてフランスらしい「物語」文学が誕生した12世紀中葉のテクストから出発し,出現当初の「物語」を近代文学と踵を接するまでに豊かで緻密な文学作品に高めた力とはどのようなものであったのかについてご教授いただきました。
    最後に──。研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では会誌『ステラ』27号を昨年12月に発行いたしました。会員諸氏による13本の論文を収録し,これまでと同様,充実した内容になりました。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。
    では,末筆ながら皆さまのご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔高木〕(2009年3月発行「同窓会報」第52号より)
研究誌『ステラ』第27号が刊出(2008年12月)
  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第27号が刊出しました。論文12編,書評1編をおさめ,充実した号に仕上がりました。本号は,1990年に誌名を改め再創刊してからちょうど20号目にあたります。なお,名古屋大学の加藤靖恵先生がご専門のプルーストにかんする論文をご寄稿くださいました。
東京大学・月村辰雄先生の集中講義(2008年12月)
  • フランス中世文学研究の第一人者である月村先生に,12世紀中葉に誕生し,13世紀前半にほぼ完成の域に達したフランス独自の「物語」文学について講じていただきました。当初の荒削りな「物語」をやがては近代文学と踵を接するまでに豊かで緻密な文学作品に高めた力とはなにか,という問題設定のもと,平明かつ味わい深いお話をしてくださいました。
名古屋大学・加藤靖恵先生の集中講義(2008年6月)
  • マルセル・プルーストの生成研究で目覚ましい成果をあげておられる加藤先生に『失われた時を求めて』のいくつかの挿話や描写を精読していただきました。プルースト独特の文体の味わい方や,当時の文化・社会背景をわかりやすく解説してくださり,またフランスでのご自身の調査体験にもとづき,生成研究の動向について詳しくご紹介くださいました。
研究誌『ステラ』の全データをウェブ上で公開(2008年4月)
  • 本ホームページの「ステラ」欄でも最近数号のデータを公開しておりましたが,このたび「九州大学学術情報リポジトリ」で過去の全データがダウンロード・閲覧できるようになりました。皆さま,どうぞご利用ください。→ https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/
卒業・進入学(2008年4月)
  • この3月,本研究室からの卒業生は1名のみ。奈須健悟君が日本食研に就職しました。奈須君の今後のご活躍をお祈りします。いっぽう4月には,市原美穂さん,吉良あゆみさん,田中祐典君の3名を学部新2年生として迎え,学部生は計11人になりました(大学院修士課程への入学者はありませんでした)。新メンバーが加わり,これまでにもまして楽しい研究室になりそうです。
研究室だより(2008年3月)
  • 卒業生の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。仏文学研究室の近況をお知らせします。
    まずは人事関係のお知らせから──。1年半の間ご指導いただいたオリヴィエ・カシュレール先生(昨年末に博士論文をパリ第7大学に提出,みごと学位を取得されました)に代わって,イゴール・ソコロゴルスキー先生が昨年10月に後任の外国人招聘教師として着任されました。ソコロゴルスキー先生は高等師範学校のご出身で,パリ第1大学で哲学の修士課程,専門研究課程(DEA)を修められ,高等教育教授資格(アグレガシオン)を取得されています。現在は本学で教鞭をとるかたわら,パリ第1大学に提出する博士論文をご準備中です。またアヴィニヨン大学やモロッコ大学などで教育と研究の実績を積まれる一方で,在ロシア・フランス大使館文化担当官として働かれるなど,多様かつ豊かなご経験を活かしてご活躍いただいております。
    さて目下のところ研究室には,吉井,高木,ソコロゴルスキーの3教員のもと,博士課程に3名,修士課程に1名,学部に9名が在籍しております。学部においては今年度は4名を新たに迎えました。大学院のほうは博士課程の安藤智子さんがパリ第4大学にて引き続き研究に励んでいます。
    今年度の各教員の講義をご紹介しますと──。吉井先生は演習においてフランスの批評家たちの撰文集をとりあげ,現代批評について分かりやすく説かれました。他方ジッド『田園交響楽』を題材にした演習では,専門家ならではのたいへん奥の深い授業をしていただきました。また,いつもながら吉井先生には院生やOBの論文指導に多大の時間を割いていただきました。ソコロゴルスキー先生には,ジャック・プレヴェールやアポリネールの詩を題材にした会話・作文の演習と,現代フランス社会の諸問題を解説する講義をしていただきました。高木の演習ではスタンダール『チェンチ一族』とデュラス夫人『オリヴィエ』を読み,講義ではルソーからロマン主義にいたる文学思潮をとりあげました。
    言語文化部からは昨年度も森茂太郎先生にご出講いただき,『地獄の季節』等の訳読を通じてランボーの魅力を詳しく論じていただきました。
    今年度は集中講義として3名の先生方をお招きしました。まず9月には立命館大学の松尾剛先生においでいただきました。「フランスにおけるファシズム文学の諸問題」と題された講義では,ファシズムに魅了された作家・思想家の言説分析を通じて,対独協力作家の実像や両次大戦間の文学と政治の関係について懇切丁寧に講じてくださいました。11月には愛媛大学より柳光子先生をお招きし, 「古典主義時代のフランス文学」という題目で古典主義文学の特徴を論じていただきました。ラシーヌやコルネイユ,モリエールを訳読される一方で,豊富な映像資料を駆使されらながら,フランスの舞台芸術の歴史的解説から作品の鑑賞までを含めた多彩な授業をしてくださいました。さらに1月には鹿児島国際大学の飯田伸二先生をお招きし,「フランス中等教育における国語教育の現状と問題」というテーマで,中等教育において国語・文学を学習することの意義についてご教授いただきました。昨今の教科書,指導要領,ブルヴェ(前期中等教育修了証書) ・バカロレアで課される試験問題など,具体的な資料を多数紹介してくださり,中等教育における1990年代からの国語カリキュラム改革を,その方向性,コンテクストを踏まえながら解説していただきました。いずれの先生方も当仏文研究室のご出身であり,ご専門分野の第一線でご活躍になっているだけに,学生たちにとってたいへん興味ぶかく刺激に充ちたご講義でありました。
    つづいて研究室関係の著書出版についてご報告いたします。昨年度から専門研究員として研究室に属しておられます木下樹親氏が,1月に『セリーヌの道化的空間』と題するご著書を九州大学出版会より上梓されました。また,2月には高木が『スタンダール──小説の創造』という題の拙書を慶應義塾大学出版会より出しました。いずれも本学に提出された学位論文であり,公刊にあたっては平成19年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)を受けております。
    最後に──。研究室を母体とする九州大学フランス語フランス文学研究会では研究誌『ステラ』26号を昨年12月に発行いたしました。会員諸氏による12本の論文と3本の書評を収録し,これまでと同様,充実した内容に仕上がったと自負しております。今後とも変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。
    以上簡略ながら研究室の近況をご報告いたしました。末筆ながら,皆さまのご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。〔高木〕(2008年3月発行「同窓会報」第51号より)
研究誌『ステラ』第26号刊出(2007年12月)
  • 九州大学フランス語フランス文学研究会の機関誌『ステラ』第26号が刊出しました。論文12編,書評3編をおさめ,充実した号に仕上がりました。会員諸氏,各種寄贈先にはすでに発送いたしましたが,この研究室ホームページでも PDF ファイルを閲覧・ダウンロードしていただけます。皆さま,どうぞご覧ください。
ソコロゴルスキー先生ご着任(2007年10月)
  • 1年半ご指導いただいたオリヴィエ・カシュレール先生に代わり,この10月にイゴール・ソコロゴルスキー先生を後任の外国人教師としてお迎えしました。ソコロゴルスキー先生は高等師範学校のご出身で,すでにパリ第1大学で哲学の修士課程,専門研究課程(DEA)を修められ,高等教育教授資格(アグレガシオン)を取得されています。現在は本学で教鞭をとるかたわら,パリ第1大学に提出する博士論文をご準備中とのことです。またアヴィニヨン大学やモロッコ大学などで教育実績を積まれる一方で,在ロシア・フランス大使館文化担当官として働かれるなど,多様かつ豊かなご経験をおもちであり,かならずや学部・大学院の研究・教育の場においてご活躍になられることでしょう。
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