巡検記録2019


 阿蘇巡検 (2020.2.14)



【ルート】
九大学研都市駅前に集合。バスに乗り、熊本県へ。らくのうマザーズ熊本工場を見学したのち、鼻ぐり井手公園、阿蘇くまもと空港を経て阿蘇市へ。道中の昼休憩では、阿蘇名産の赤牛、ミルクに舌鼓をうった。午後は南阿蘇から阿蘇五岳に登り、阿蘇市街地に降りてくるようにして白川水源、草千里、米塚、阿蘇神社を見学。最後に外輪山に上り、二十峠展望台からカルデラを見下ろして帰路についた。帰り道では少し遠回りであったが立野を経由しバスの中から復興中の阿蘇大橋を見学した。
【発表テーマ】
・阿蘇市の概要
・熊本空港と南阿蘇鉄道の復興と周辺地域の関わり
・阿蘇の景観と観光
・熊本の水と保全
・阿蘇地域のアートポリス
・阿蘇の草原について
・阿蘇ジオパークの自然と人々の共存
・阿蘇の農耕行事

【感想】
今回の巡検では貸し切りバスを最大限に活用して熊本県の阿蘇まで遠出しました。らくのうマザーズ熊本工場では、福岡でも多く飲まれているらくのうマザーズの牛乳が、生産される様子を間近で見ることができました。古くから今に至るまで多くの田畑に水を供給する鼻ぐり井手では先人の知恵に、熊本の貴重な水資源の源である白川水源では、自然の恵みたる水の素晴らしさに、感服すると同時に、その保全に努める地域の方の活動にも触れることができました。阿蘇五岳の草原ではその保全にまつわる発表を聞き、しっかりと管理されたようすを見て、自然と人間のあり方について考えることができました。また、阿蘇くまもと空港では着実に進む創造的復興を、他方、阿蘇神社や阿蘇大橋では、着実に進みながらもまだ多くの時間と労力を要する、難しい復興を肌で感じることができました。このように今回見ることができた阿蘇の面々はいずれも興味深い、あるいは魅力あふれるもので、とてもいい巡検をすることができました。


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 佐賀巡検 (2019.12.14)



【ルート】
JR九州・佐賀駅前に集合。バスに乗り、ひょうたん島公園に移動。徒歩にてゆめタウン佐賀・佐賀県総合運動場へ移動した後、佐賀市役所前公園のSLや駅前広場を見学。佐賀駅前中央通りにてお昼休憩後、エスプラッツや北島マルボーロ本店を見学。佐賀バルーンミュージアム前で佐賀の観光について発表を行った。その後、旧長崎街道を通りながら城下町を見学し、佐賀城公園へと移動。見学後、バスにて南佐賀駅跡へと移動し、再びバスに乗り佐賀駅まで戻り、解散した。
【発表テーマ】
・佐賀市の概要
・佐賀平野のクリーク
・佐賀市の開発について
・佐賀市の交通ー鉄道・空港を中心にー
・中心市街地の衰退と再生
・佐賀の製菓業について
・佐賀市の観光について
・長崎街道について
・佐賀城と城下町

【感想】
今回の巡検では、福岡県を飛び出し、佐賀市を回りました。初めに、昔のクリークの形をそのまま残しているひょうたん島公園にて佐賀市内に張り巡らされているクリークについての発表を行ったことで、佐賀市内を歩く際、クリークに目を向けることができました。ゆめタウン佐賀や佐賀県総合運動場等では佐賀市の開発と衰退の様子を、佐賀市役所前公園のSLや南佐賀駅跡では佐賀市の発展に貢献した交通機関の遺構を見学し、佐賀の町並みの変遷をたどりました。佐賀城北部を横断する長崎街道(別名:シュガーロード)の周辺では、銘菓丸ぼうろ等、時を超えて人々に親しまれる文化を堪能しました。また、今回の巡検では佐賀市の魅力を知ることを目標の一つとして掲げていました。佐賀インターナショナルバルーンフェスタや三重津海軍所跡、佐賀城に関する発表では、この目標を達成することができたのではないかと思います。全体を通しても、実際に訪れるまで知らなかった佐賀の様々な姿を見たことで、佐賀の魅力と現状を知ることができ、大変興味深かったです。


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 宗像・大島巡検 (2019.10.19)



【ルート】
JR鹿児島本線・東郷駅前に集合。バスとフェリーに乗り,大島に渡る。島内のバスで砲台跡・風車展望台まで移動後,徒歩で港まで戻る。大島の港で昼食後,再びフェリーとバスを乗り継ぎ,宗像大社に移動。宗像大社と釣川,鎮国寺を見学後,バスに乗って東郷駅まで戻る。日の里団地まで徒歩で移動し見学,解散。
【発表テーマ】
・宗像市の概要
・沖ノ島の概要
・日本海海戦と宗像大社
・宗像市の漁業
・宗像大社の歴史と世界遺産登録
・釣川について
・自転車利用の環境整備について
・鎮国寺
・宗像市の人口と日の里団地について

【感想】
2年生が主体となって行う初めての巡検でした。大島では,天候に恵まれ,島の展望台からは世界遺産に登録された沖ノ島を望むことができ,よかったです。世界遺産宗像大社辺津宮では,歴史を感じながら,世界遺産登録で盛り上がるいまの様子を目にすることができました。当時西日本最大と言われた日の里団地では,団地が直面する現実と今後の展望を知ることができました。今回の巡検では,島に渡り,世界遺産も訪れ,たいへん充実した中身の濃い巡検となりました。


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 竹下巡検(集中講義) (2019.9.18)



9月中旬に,長尾謙吉先生(専修大学)を迎えて行われた集中講義の一環として,福岡市博多区のアサヒビール博多工場を訪れ,ビールの製造過程の見学および試飲を行いました。

【感想】
アサヒビール博多工場は1921年竣工で,同社としては吹田工場に次いで2番目の歴史があります。同工場で作られる主力商品「スーパードライ」は九州,中国地方西部,韓国などに出荷されています。ヴェーバーの工業立地論で市場立地型の典型ながら,高速道路近くに立地する近年の工場とは異なり,鉄道近くに立地することを確認できました。また,機械化により効率的に生産していること,各工程で適宜作業員が厳密な検査を行い,妥協しない商品製造をしていることが理解できました。試飲でいただいた新鮮なビールの味は格別でした。



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 福岡市巡検 (2019.6.15)



【ルート】
今回の巡検では, 福岡市の中央区〜博多区〜東区にかけて巡りました. MARK IS 福岡ももちに集合し,福浜の住宅団地を横目に見ながら大濠公園へ.公園内を抜けて,六本松に赴き,六本松キャンパスの名残を感じました.その後,天神でお昼休憩をとり,七隈線の延線工事ルートを通って博多港へ.馬出の九大病院キャンパスへ移動し,馬出九大病院前駅から地下鉄箱崎線を使用し貝塚駅へ.その後,解体の進む九大箱崎キャンパスの現況を観察しつつ,箱崎九大前駅で解散.

【発表テーマ】
・百道地区の開発とその歴史
・地図から見る六本松の歴史
・セントラルパーク構想について
・天神ビッグバンにより変容する天神地区
・博多ふ頭・中央ふ頭におけるウォーターフロントNEXTの取り組み
・福岡の観光

【感想】
今回の巡検は,福岡市の再開発を中心として巡検を行いました.九州の中心都市として栄えてきた福岡市ですが,その賑わいの拠点ともいえる場所をトピックに据えて,その歴史とこれからの再開発の様相・展望を見学することができたと思います.これから福岡市が再開発によってどのように変化していくのか,気になるところです.また,副要素として,九州大学の六本松,病院,箱崎と3つのキャンパスを踏破し,前回の伊都キャンパスと併せて,大学のキャンパスについて理解を深めるいい機会となりました.


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 伊都巡検 (2019.4.27)



【ルート】
今回の巡検では, 伊都キャンパスとその周辺を巡りました. キャンパス完全移転後初めての巡検であることに加え, 今春新たに配属された9名の歓迎巡検ということでキャンパスウォッチングも併せて行いました. 伊都キャンパスイーストゾーン1号館の1階に集合し, そのまま最上階の展望台へ. 好天であったため,脊振山地・百道方面も見渡すことができました.その後,キャンパス内の古墳や生態系保全について学んだのち,学外へ出ました.杉能舎の付近で昼食休憩.道中,糸島手造りハムや志登の古い集落にも立ち寄り,新設されたJR糸島高校前駅へ.最後に駅の反対側の新興住宅地にも足を延ばし,駅付近で解散.

【発表テーマ】
・糸島市概要
・伊都キャンパス周辺における土地利用
・石ヶ元古墳群
・九州大学伊都キャンパス
・糸島半島の交通

【感想】
今回の巡検では九州大学のキャンパス移転に伴い変化が著しい伊都地域を回りました.午前中は伊都キャンパス内,午後はキャンパスの外に出てJR糸島高校前駅方面に向かって歩いて行きました.キャンパス・新駅と開発の側面が見える一方,古墳や古い集落など随所に歴史を感じられる部分もあり,そのコントラストは非常に面白いものでした.伊都周辺は普段生活している地域である人が多いようですが,多くの発見があった巡検でした.


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