巡検記録2022


 熊本巡検 (2023.02.20)



【ルート】
9時に九大学研都市駅に集合し、1時間半ほどかけて菊陽町のTSMCへ。工場建設中につき車内から見学した後、熊本空港で昼休憩。その後サントリー工場へと向かい、プレミアムモルツの原料や生産プロセス等について、ツアーガイドの説明を受ける。最後に、2箇所の震災遺構(益城町堂園地区・杉堂地区)に行き、地表に表出した断層面や付近の被害を見学する。九大学研都市駅まで戻り、解散。

【発表テーマ】
・菊陽町について
・TSMC
・九州の半導体産業
・熊本空港の新ターミナルとアクセス
・嘉島町の概要
・サントリーの歴史と工場展開
・サントリー九州熊本工場
・堂園地区の震災遺構について
・布田川断層帯・杉堂地区

【感想】
歩く距離こそ短かったですが、バス巡検だからこそ訪問できた場所もあり、充実した1日となりました。特に、2箇所の震災遺構には熊本地震の記録が生々しく保存されており、発災から7年経とうとしている今、改めて当時を思い返すいい機会になりました。バス巡検ということで、先生やバスの運転士さん、生協の担当者の方をはじめとした、多くの関係者の方々からご協力・ご支援をいただきまして、大変助かりました。また、今回は年度最後の巡検でもあり、3月で卒業する方々にも多くご参加いただきましたこと、重ねて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


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 唐津巡検 (2022.11.26)



【ルート】
9:20に虹ノ松原駅に集合し、唐津城へ向けて松原の中を一時間半かけて歩く。次に旧高取邸、旧大島邸へ行った後、商店街周辺で昼休憩。その後、旧唐津銀行、唐津くんち曳山展示場を見学し、御茶碗窯通りへと向かう。そこで中里太郎衛門の陶房や御茶碗窯跡を見学した後、菜畑遺跡へと歩く。末盧館を見学した後、唐津駅まで歩き、解散。
【発表テーマ】
・唐津市の概要
・唐津市の水産業
・唐津城と唐津藩
・城下町と町人
・唐津の石炭産業と高取伊好
・旧唐津銀行本店(辰野金吾記念館)
・唐津くんちについて
・唐津焼
・菜畑遺跡と稲作
【感想】
11月下旬にもかかわらず、とても暖かい日でした。今回の巡検は参加人数が少なかったものの、和気あいあいと楽しみながら歩くことができました。松原の中を1時間半かけて歩き、その後登った唐津城から眺めた景色にはとても感動しました。今回は唐津焼の陶房、唐津くんちの曳山、偉人の邸宅など、実際に見学する時間を増やしたことで、自分たちの目で城下町唐津の産業や文化、歴史に触れてくることができました。


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 うきは巡検 (2022.10.08)



【ルート】
9:20にうきは駅に集合し、長野水神社へ。次に筑後川を渡って原鶴温泉街へ向かい、その後日岡古墳と白壁通りを見学、周辺で昼食を摂る。次に筑後吉井駅からうきは駅まで電車で移動し、流川の桜並木、浮羽歴史民俗資料館を見学。その後道の駅うきはまで歩き、筑後大石駅で解散。
【発表テーマ】
・うきは市の概要
・大石長野水道と長野水神社
・原鶴温泉
・うきは市の古墳
・白壁の街並み
・桜並木の必要性および維持・保全
・うきは市と筑後川
・うきは市のグリーンツーリズム
・道の駅うきは
【感想】
2年生が主体となって実施する初めての巡検で、課題がいくつか残るものの大きなトラブルなく終えることができました。今回は巡検のテーマを具体的に設定することはせず、市の有名スポットを巡る形で行いました。うきは市は近年観光業で注目を集めていますが、それを支える豊かな自然と文化を体感することができました。また、地域の方々による歴史教育の現場に触れるという貴重な機会にも恵まれ、文化継承の重要性やその手法についても考えることができました。


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 小倉巡検 (2022.6.11)



【ルート】
9:20に小倉駅に集合。今回の巡検では、午前中に小倉競馬場や造兵廠跡地を中心に歩き、午後の部では、小倉の城下町を中心に歩いた。小倉駅を出発して、モノレールで競馬場前駅まで移動。競馬場見学後、陸上自衛隊駐屯地を通り、造兵廠跡地、TOTOミュージアムを見学。旦過市場を通り、銀天街にて昼食後、森鴎外旧居、水環境館、長崎街道にて発表。小倉城にて発表後解散。
【発表テーマ】
・小倉北区の概要と森鴎外旧居について
・日本の競馬の発展と小倉競馬場
・北九州市に本社を置く会社について
・小倉北区における商店街の分布
・北九州地域の公害の歴史と紫川の治水事業
・長崎街道と小倉城
【感想】
今回の巡検地である小倉は、古くから陸上交通の要所であり、城下町として発展してきた歴史ある土地である。また造兵廠が置かれた軍都としての側面もあり、歴史的に重要な地域であると思われる。TOTOの本社が小倉に移転した理由として、衛生陶器の製造の原料が朝鮮半島、九州地方で産出されることや、輸送のための港が近いなど地理的な要因が関わっていることもわかった。このように歴史、地理的に重要な小倉を実際に歩いてみることにより、交通の要所としての機能や、人々の生活を支える商店街の機能、観光地、娯楽の場としての側面などを体感することができた。


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 柳川巡検 (2022.4.29)



【ルート】
9:30に西鉄柳川駅に集合。今回の巡検では、午前中に城下町と掘割を中心に歩き、午後の部では、沖端川沿いを有明海の干拓地を目指して歩いた。西鉄柳川駅を出発して、柳川城、柳川藩主立花邸御花、沖端漁港を経由して、沖端さげもんパークまで徒歩で移動。北原白秋生家・記念館周辺にて昼食をとったのち、沖端川沿いに干拓地方面へ徒歩で移動。有明海眺望堤防から塩塚駅まで徒歩で移動し、塩塚駅にて解散。
【発表テーマ】
・柳川の掘割と川下り
・御花と柳川の庭園について
・柳川の干拓
・柳川市の農業と漁業
・有明海の再生事業
【感想】
今回は新2年生がはじめて参加する巡検ということで、城下町や掘割、干拓地など歴史的、地理的に特徴的で見どころの多い柳川にて巡検を実施した。文献などを利用して城下町の歴史や、掘割の仕組みについて事前学習を行うことにより、町の歴史や地理的特徴に注目しながら歩くことができた。また、歩く中で、地域ごとの景観の違いなどから新たな発見もあり、要所での教授の話も非常に学び多い内容であった。柳川は、城下町として発展した側面に加え、有明海の干満差の影響から、水の確保が課題であり、自然との関わりの中で掘割などの工夫がなされた町でもある。町の形成過程が現在の町の景観にも反映されており、文献と、現地での観察により学びを体感できる場所であった。


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