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※ 四諦について

苦しみを知らず、また苦しみの生起するもとをも知らず、
また苦しみのすべて残りなく滅びるところをも、
また苦しみの消滅に達する道をも知らない人々、 ---

かれらは心の解脱を欠き、また智慧の解脱を欠く。
かれらは(輪廻を)終滅させることができない。
かれらは実に生と老いとを受ける。

しかるに、苦しみを知り、また苦しみの生起するもとを知り、
また苦しみのすべて残りなく滅びるところを知り、
また苦しみの消滅に達する道を知った人々、 ---

かれらは心の解脱を具現し、また智慧の解脱を具現する。
かれらは(輪廻を)終滅させることができる。
かれらは生と老いとを受けることがない。

Suttanipaata 724-727

明らかな知恵によって四つの尊い真理を見るときに,この人は迷える生存の妄執を破り摧く道を明らかに知る。
風によって吹き上げられた塵が雨によって静まるように,ひとが明らかな知恵によって見るときに,諸々の欲望の思いが静まる。

Udanavarga XII 1-2


※ 涅槃(解脱)について

もろもろの現象は無常である。
生じたり滅したりする性質をもっている。
生じてはまた滅する。
それらのものが静まれば安楽である。 

DN II, 157 (Mahaaparinibbaana-s.) ; Jaataka 1, 392

安らぎ(涅槃)は虚妄ならざるものである。
諸々の聖者はそれを真理であると知る。
かれらは実に真理をさとるが故に、
快を貪ることなく平安に帰しているのである。

Suttanipaata 758


※ ブッダの讃歎

ここに集まった諸々の生きものは、地上のものでも、空中のものでも、
すべて歓喜せよ。
そうしてこころを留めてわが説くところを聞け。

心を統一したサキャムニは、(煩悩の)消滅・離欲・不死・勝れたものに
到達された、---その理法(ダンマ)と等しいものは存在しない。
このすぐれた宝は理法のうちに存する。
この真理によって幸せであれ。

夏の月の初めの暑さに林の茂みでは枝が花を咲かせたように、
それに譬うべき、安らぎに赴く妙なる教え(ダンマ)を
(目ざめた人、ブッダが)説きたもうた。
--- ためになる最高のことがらのために。
このすぐれた宝が目ざめた人(ブッダ)のうちに存する。
この真理によって幸せであれ。

われら、ここに集まった諸々の生きものは、
地上のものでも、空中のものでも、神々と人とのつかえる
このように完成した<目ざめた人>(ブッダ)に礼拝しよう。
幸せであれ。

われら、ここに集まった諸々の生きものは、
地上のものでも、空中のものでも、神々と人とのつかえる
このように完成した<教え>(ダンマ)に礼拝しよう。
幸せであれ。

われら、ここに集まった諸々の生きものは、
地上のものでも、空中のものでも、神々と人とのつかえる
このように完成した<つどい>(サンガ)に礼拝しよう。
幸せであれ。

Suttanipaata, 222, 225, 233, 237-239


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