ようこそ坂本研究室へ!

坂本勉写真友達と話していて、相手が言ったことが腑に落ちなかったり、小説を読んで いて、その一節が妙に頭に残ったりしますよね。 私たちがある文を聞いて(読んで)「?」と思ったり、「!」と感じたりするのは一体どういうことなんでしょうか?

この研究室では、ひとことで言えば、「コトバが分かるとはどういうことなのか」を研究しています。 ちょっと硬い言い方をすると、言語学の理論と心理学の実験的手法を用いて「言語理解」のプロセスの研究を行っています。 この研究室では、理論と実験とのバランスの取れた方法論に基づいた言語研究を目指しています。 道は遠いでしょうが、一歩一歩進んでいくしかありません。でも、独りでは歩いて行けません。 多くの仲間と議論を重ねながら、そして、時には寄り道も楽しみながら進んで行きましょう!

人文科学研究院 教授 坂本 勉


研究方針の概要

従来、言語学においては、生成文法などを中心として、計算システムとしての人間言語の理論的研究が進められてき ました。しかし、理論的抽象化が進むにつれて、言語計算システムのコアな部分と言語にかかわる様々な認知装置とのインターフェイスが問題 となってきています。ところが、今まで、理論言語学は「人間が言語を実際どのように使うのか」という問いに無関心でした。それは、理論的 抽象化の結果でもあったのですが、この問いに答えるだけの具体的な方法を開発してこなかったのもその一因です。言語学においては、実験音 声学などのごく一部の分野を除けば、実験的手法によって精度の高い良質の言語データを収集するという努力は行われていないのが現状です。

一方、心理学においては、従来から、学習・発達・障害・記憶など、様々な分野で言語が扱われていますが、それは あくまで研究の手段であって、研究の対象ではありません。そのために、言語の構造そのものを無視した実験が行われてしまう危険性がありま す。例えば、話し言葉の音声的側面を無視して書き言葉と同じように処理している研究なども散見されるのです。さらに、ある実験を行って結 果が出たとしても、その結果が何を意味するのかを説明するためには、対象となっている言語データの性質を説明するための理論が必要です。 実験結果を出すことを優先するあまり、その結果を言語システム全体の中に位置付けるという視点が欠けている研究を見ることがあります。

要するに、人間の言語理解のプロセスを明らかにするためには、心理学的な実験の成果を踏まえた上で言語学の理論 に基づいた説明をめざす心理言語学的研究が必要なのです。


個人情報

氏名: 坂本 勉(さかもと つとむ)
生年月日: 昭和 29年(1954年) 2月 26日
勤務先: 九州大学大学院 人文科学研究院 言語学講座
〒812-8581 福岡市 東区 箱崎 6-19-1
電話/FAX (092) 642-2414
E-mail: sakamoto[AT]lit.kyushu-u.ac.jp
[AT]を適切な形(@)に直してから送信してください
WEBサイト http://www.lit.kyushu-u.ac.jp/~sakamoto/
学歴
昭和47 (1972) 年
3月31日
長崎県立 大村高等学校 卒業
昭和48 (1973) 年
4月 1日
京都大学 文学部 入学
昭和53 (1978) 年
3月31日
同上 言語学専攻 卒業
昭和53 (1978) 年
4月 1日
京都大学 大学院文学研究科修士課程 言語学専攻 入学
昭和56 (1981) 年
3月31日
同上 修了
昭和56 (1981) 年
4月 1日
京都大学 大学院文学研究科博士課程 言語学専攻 進学
昭和59 (1984) 年
3月31日
同上 単位取得満期退学
昭和59 (1984) 年
9月 1日
ニューヨーク市立大学 大学院博士課程 言語学専攻 入学
(フルブライト留学)
平成 1 (1989) 年
3月31日
同上 単位取得満期退学
取得学位
昭和53 (1978) 年
3月31日
文学士 (言語学) 京都大学
昭和56 (1981) 年
3月31日
文学修士 (言語学) 京都大学
平成 3 (1991) 年
10月 1日
Ph.D. (Linguistics) City University of New York
職歴
平成 1 (1989) 年
4月1日
松蔭女子学院大学 専任講師(国文学科) 採用
平成 4 (1992) 年
10月1日
九州大学 文学部 助教授 採用
平成12 (2000) 年
4月1日
九州大学大学院 人文科学研究院 助教授 配置換
平成13 (2001) 年
4月1日
九州大学大学院 人文科学研究院 教授
現在に至る