社会学とは

社会学とは?

  • ・私たちの生きているこの「社会」を、社会科学の方法で調べて、どこに問題があり、どうやったら良くしていけるかを考える学問です。また「社会」は、多くの異なった人たちが相互作用しながら作られるものですから、この社会と違う世界がありうる(多元的リアリティといいます)ということを教えてくれて視野を拡大してくれる学問でもあります。方法としては、現実の社会の中に入っていって、フィールドワーク、インタビュー、アンケート調査など、様々な「社会調査」の手法で社会を解明していきます。

  • ・「社会科」は、社会の仕組みや制度・ルールなどを解説する科目でした。「社会は、こうなっています」という知識としての社会を教える科目でした。「社会学」は「なぜ、社会はこうなっているんだろう」と現実への疑問をもつことから始まります。そしてこの現実社会に問題があれば、その原因を解明し、社会を作り変えていく可能性を探る学問です。ぜんぜん違うんですね。

  • ・「社会」を構成している様々な要素、つまり社会的現実を調べます。たとえば「家族」や「地域・コミュニティ」「集団や組織」なんかは社会の構成要素ですね。家族が変わると玉突きみたいに社会のいろいろなところが変わりますね。その他、「流行」などの社会現象、いじめやひきこもり等の「社会問題」など、現在の社会に大きく影響を及ぼしていそうな社会現象は、みんな社会学の研究対象になります。

  • ・視野が広がります。世界が広がります。世界や未知の世界を見られます。答えが出ていない世界へ飛び込んでいくことを通して、私たちの生きるこの日本の現在と、世界全体の変化が見えてくるはずです。それってドキドキ・ワクワクしませんか。

  • ・「変化していく社会を調べる技術と能力が身につきます」就職したら会社ではマーケティングといって市場調査をしますね。公務員になったら市民が何を望んでいるのか意識調査をしますね。世の中は、社会を調査しながら動いているのです。社会学を学ぶと「社会の変化をキャッチする能力」が身につきます。社会学の卒業生に新聞・TVなどマスコミや行政で活躍している人が多いのはそのためです。

  • ・社会調査の技術、統計や分析の技法などを基礎から学びます。アンケート調査、統計調査、インタビューや訪問・参与観察、フィールドワークなどの様々な社会調査の技法と、データの分析方法などを学びます。「社会調査実習」では、一年かけてアンケート調査の質問文をゼロから作って実習していきます。そして「社会調査士」の資格が得られます。それだけでなく、社会はどうあるべきか、という価値観や理念や、社会のあり方行く末などについても考える基礎を学びます。その他、社会科の教職免状や、学芸員の資格などをとることができます。

社会学をもっと知りたい人へ

  • ・森下伸也・君塚大学・宮本孝二 著『パラドックスの社会学』(パワーアップ版)(新曜社、1998年)
     パラドックスという観点から社会現象について述べられているので、1年生でも楽しみながら読めると思います。ただ、専門科目の社会学講義の教科書として実際に使われた本ですので、社会学に興味のある人にとっては深みのある本だと言えるでしょう。
    ・パオロ・マッツァリーノ 著『反社会学講座』(イーストプレス、2004年)
     社会学がどういうものであるか、というよりも、社会学はどういうものであってはならないか、という立場から書かれた本なので、一風変わっていて面白く読めると思います。この本も、専門科目の社会学演習の教科書として実際に使われた本です。

  • ・作田啓一・井上俊 編『社会学』(シリーズ 命題コレクション)(筑摩書房、1986年)
     社会学では、どんな理論や概念があって、どんなことが論じられてきたのか。社会学を50の代表的な理論や命題で概観しています。社会学の世界や領域の広さが分かりますよ。人間の心理は根本的に社会心理だというIとmeの理論、なぜ人は不満を抱くのかを解明した準拠集団論、非行や逸脱についてのラベリング理論など、面白いですね。
    ・見田宗介 著『社会学入門:人間と社会の未来』(岩波新書・新赤版1009, 2006年)
     社会学について平凡で簡単なことだけ分かっても面白くありません。むしろ入門者こそ、社会学のすごさや高み、富士山の頂の上から、見晴るかすような視点を知ることが社会学の面白さや深さを実感することになると思います。ちょっと難しいけれど挑戦してみたい本です。

  • ・宮本常一 著『忘れられた日本人』(ワイド版岩波文庫、1995年)
     昭和初期の西日本(対馬、肥前、土佐など)で生きた名もない人々の人生が、そうした人々の語りを通じて、実に生き生きと描かれています。社会学の方法論である社会調査(質的社会調査)の参考書にもなるでしょう。
    ・C・ライト・ミルズ 著、鈴木広 訳『社会学的想像力』(新装版)(紀伊國屋書店、1995年)
     何のために社会学を学ぶのか。そうした問を考えるための手がかりを与えてくれると思います。社会学的想像力を持つことによって、個人的な問題の背後にある社会の変化を捉えて、その問題に取り組むことができるようになるのです。

社会調査実習

アンケート調査の設計・実施・集計・分析を行います。フィールドワーク、聞き取り、参与観察等を学びます(聞き取り調査の風景)

社会調査実習

社会調査実習

2010年度の社会調査実習では、高校生の規範意識に関する量的調査を行いました。前期(4月~7月)に調査設計をした上で、8月7日(土)開催の文学部オープンキャンパスで調査票を配布し調査を実施しました。

社会調査実習

社会調査実習

社会調査士の資格取得について

 新聞社による世論調査、政府による国勢調査をはじめ、企業による市場調査、地方自治体による実態調査や意識調査など、社会調査はさまざまな分野で行われており、現代社会を理解するために不可欠な手段となっています。このような情勢をふまえ、社会調査に関する資格認定の必要性が高まり、2003年11月に、財団法人社会調査士資格認定機構(日本社会学会、日本行動計量学会、日本教育社会学会の3つの学会を母体とする財団法人)が発足し、2008年12月からは一般社団法人社会調査協会としてあらたな体制に移行しました。資格には、学部レベルの社会調査士資格と、大学院レベルの専門社会調査士資格があります。
 学部レベルの社会調査士資格は、一般社団法人社会調査協会による認定資格で、社会調査に関する基礎的な知識や技能を身につけた人に認定される資格です。以下に示すA~Gに対応する授業科目単位を取得すれば、大学卒業時にこの資格を取得できます。

  1. 社会調査の基本的事項に関する科目
  2. 調査設計と実施方法に関する科目
  3. 基本的な資料とデータの分析に関する科目
  4. 社会調査に必要な統計学に関する科目
  5. 量的データ解析の方法に関する科目
  6. 質的な分析の方法に関する科目
  7. 社会調査の実習を中心とする科目

(ただし、EとFはどちらか一方で可)

認定科
目記号
対応授業科目 単位数 履修基準年度 担当教員 開講期間
A 社会調査法講義 2 2年生以上 高野和良 後学期
B 地域福祉社会学講義I 2 2年生以上 桑畑洋一郎(梅光学院大学) 後学期
C 社会学講義Ⅱ 2 2年生以上 安河内恵子(九州工業大学) 前学期
D 人間科学統計入門 2 2年生以上 井上雅勝(武庫川女子大学) 後学期集中
E 応用心理学講義Ⅱ 2 2年生以上 中村知靖 後学期
F 社会学講義Ⅰ 2 2年生以上 山下亜紀子 後学期
G 地域福祉社会学演習IX 2 3年生以上 高野和良 前学期
地域福祉社会学演習XII 2 3年生以上 高野和良 後学期
G 地理学実習Ⅰ 1 3年生 高木彰彦・遠城明雄・今里悟之 前学期
地理学実習Ⅲ 1 3年生 高木彰彦・遠城明雄・今里悟之 前学期集中

注意事項:G科目については、社会学演習 XI, XII を同一年度内に履修、または、地理学実習 I, III を同一年度内に履修することが必要です。

  • ・2015年度:12名
  • ・2014年度:15名
  • ・2013年度:12名
  • ・2012年度:13名
  • ・2011年度:17名
  • ・2010年度:14名
  • ・2009年度:10名
  • ・2008年度:17名
  • ・2007年度:19名
  • ・2006年度:11名
  • ・2005年度:4名
  • 合計:144名