文学部 人文学科 哲学コース
インド哲学史 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
インド哲学史講義 II
History of Indian Philosophy (Lecture II)
講義題目  ヨーガ文献研究
准教授 片岡 啓
科目ナンバリングコード: LET-HUM2212J
講義コード: 16054600
2016 後期
毎週 木曜2限
箱崎 204 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/3/29 (12:12)
授業の概要 ヨーガがブームである.本邦での現在の「ヨーガブーム」はアメリカ経由のものである.もちろん,ヨーガの本家はインドにある.『ヨーガスートラ』を初めとして,数多の文献が残されている.本邦では,佐保田鶴治の訳業もあり『ハタヨーガプラディーピカー』などのハタヨーガ文献も知られている.また,ヨーガは,特定の宗教に限られない.仏教でも瑜伽行派という学派は,実は,「ヨーガ実践者」という意味である.ヨーガは,バラモン教にもあれば,ジャイナ教にも,仏教にも,そして,シヴァ教にもあり,様々な展開を遂げてきた.しかし,現在のインド哲学の研究水準は,ヨーガの歴史の最初から最後までの全てを明らかにしているわけではない.それどころか,多くが不明なままである.また,写本のままで未だ出版されていない多くの文献が残っている.本格的なヨーガ文献研究は,世界でも,実は,ようやく緒に着いたばかりというのが偽らざる実情である.本講義では,現在の研究状況を踏まえて,既に分かっていることを再点検していく.文献としては,ヨーガスートラの他,ハタヨーガ文献を中心としつつ,さらには,現代のヨーガブームの事情についてもフォローしていく.

(This lecture course focuses on selected works of Yoga to provide an overview of the basic perspectives and concepts of Yoga philosophy. )
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-c [言葉の理解]
「言葉」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深める。
文献中に出てくる概念を正確に理解しており,それを自身の言葉で説明できる. 文献中に出てくる概念を十分に理解している. 文献中に出てくる概念が文脈に即して理解できる. 一個一個の概念について,更なる理解が必要.
B_A-d [資料の理解]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
著者の主張を正確に理解し,それを自身の言葉で説明できる. 著者の主張を十分に理解している. 著者の意図を文脈に即して理解している. 著者の意図を理解していない.
B_B1-a [古典の読解]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
文献の成立背景を踏まえて,古典の論理を正確に理解し,また,それを自身の言葉で説明できる. 古典の論理を正確に理解している. 論理を文脈に即して理解できている. 論理展開を十分に理解していない.
B_B1-b [専門文献の解釈]
専門分野の基本文献を精確に解釈、分析することができる。
インド哲学に必要な知識を十二分に身に付ける. インド哲学に必要な知識を十分に習得する. インド哲学に必要な基礎知識を身に付ける. インド哲学文献を読むのに必要な知識が不十分である.
B_B1-g [論理的思考能力]
文献などの収集能力およびフィールドや実験などの研究能力と、それを系統立てて整理する論理的思考能力を、各研究分野と中等高等教育分野のほか、様々な職種へ活用できる。
文献が展開する論理を正確に追うことができ,自分の言葉でそれを説明できる. 文献が展開する論理を理解している. 文献の論理の主眼を理解している. 文献が展開する論理について理解が十分に追いついていない.
B_B2-d [専門的思考方法]
批判的な討論を通して、自らの意見をより客観的視点から組み立てる姿勢を養うことができる。
インド的な議論の展開に十二分に習熟する. インド的な議論の展開に十分に習熟する. インド的な議論の展開に追いついていける. インド的な議論展開について理解が追いつかない.
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 授業で指示する.
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業全体のイントロダクション
2 ヨーガブームの背景について
3 本邦のヨーガ研究の概観
4 ヨーガスートラについてに
5 ハタヨーガ文献について
6 現代ヨーガの文献について

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-c
[言葉の理解]
B_A-d
[資料の理解]
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-b
[専門文献の解釈]
B_B1-g
[論理的思考能力]
B_B2-d
[専門的思考方法]
備考(欠格条件、割合等)
小テスト 50%.最終回に授業内で行う.
授業への貢献度 50%.毎回提出してもらう質問・感想で算出する.

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)