文学部 人文学科 歴史学コース
朝鮮史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
朝鮮歴史文化論演習 IV
Korean Culture (Seminar IV)
講義題目  近代朝鮮における文化の政治史・社会史
東京大学総合文化研究科准教授 三ツ井 崇
科目ナンバリングコード: LET-HUM4374J
講義コード: 16055917
2016 前期
集中
箱崎 共同演習室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/2/28 (19:50)
授業の概要 朝鮮半島とりわけ韓国の「文化」に対する関心は以前と比べて高まってきている。しかし、「文化」が歴史研究の文脈で検討されることは必ずしも深化されてはいない。1998年から開始された韓国における対日文化開放が内政・外交的な性格をも合わせ持っていたことからもわかるように、「文化」に対する理解は、そのコンテンツへの理解のみならず、それが存在する政治的・社会的脈絡をも合わせて検討する必要がある。本講義では、近代朝鮮の「文化」と政治・社会をめぐる諸問題について、いくつかの観点から整理し、検討することで、「文化」を歴史研究の文脈で位置づけることを試み、現代の「文化」と政治についても理解する手がかりを得たい。

(This course offers selected themes on the modern history of Korean culture. Subjects include a focus on relationship between culture and policy under Japan's colonial rule.)
キーワード :
履修条件 : 朝鮮史、日本近代史関連の科目を事前に履修しておくとよい。
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 開講時期:8月29〜31日・9月1日。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
歴史学を軸としつつ、関連する諸領域の方法論について熟知し、レポート等の叙述で応用できる。 歴史学を軸としつつ、関連する諸領域の方法論について理解し、レポート等の叙述で応用できる。 歴史学を軸としつつ、関連する諸領域の方法論について理解できる。 歴史学を軸とし、関連する諸領域の方法論について部分的に理解できる。
B_B1-e [専門資料の分析]
専門分野で必要な史資料や文献を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。
時代背景を踏まえて、関連史資料を分析し、十分に解釈することができる。 時代背景を踏まえて、関連史資料を分析し、解釈することができる。 時代背景を踏まえて、関連史資料を分析し、ある程度解釈することができる。 時代背景を踏まえて、関連史資料を分析し、部分的に解釈することができる。
B_B2-a [総合把握力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
方法論への理解と史料分析を基に、十分に歴史像の構築ができる。 方法論への理解と史料分析を基に、歴史像の構築ができる。 方法論への理解と史料分析を基に、ある程度歴史像の構築ができる。 方法論への理解と史料分析を基に、部分的に歴史像の構築ができる。
B_C-c [発想力]
問題の解決にあたって様々なアプローチの可能性を考えようとする姿勢を持つ。
先行研究と照らし合わせて、十分に独創的な歴史像を提示することができる。 先行研究と照らし合わせて、独創的な歴史像を提示することができる。 先行研究と照らし合わせて、ある程度独創的な歴史像を提示することができる。 先行研究と照らし合わせて、部分的に独創的な歴史像を提示することができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : 朝鮮史研究会編『朝鮮史研究入門』名古屋大学出版会、2011年
その他、授業中に言及する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業目標の説明。
2 朝鮮近代史における文化と政治・社会に関する研究状況の整理
3 朝鮮近代史における文化と政治・社会に関する論点についての整理
4 各領域別の論点の提示と討論(1) 個人別プレゼンテーション
5 各領域別の論点の提示と討論(2) 個人別プレゼンテーション
6 各領域別の論点の提示と討論(3) 個人別プレゼンテーション
7 各領域別の論点の提示と討論(4) 個人別プレゼンテーション
8 各領域別の論点の提示と討論(5) 個人別プレゼンテーション
9 各領域別の論点の提示と討論(6) 個人別プレゼンテーション
10 各領域別の論点の提示と討論(7) 個人別プレゼンテーション
11 各領域別の論点の提示と討論(8) 個人別プレゼンテーション
12 各領域別の論点の提示と討論(9) 個人別プレゼンテーション
13 各領域別の論点の提示と討論(10) 個人別プレゼンテーション
14 各領域別の論点の提示と討論(11) 個人別プレゼンテーション
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-e
[専門資料の分析]
B_B2-a
[総合把握力]
B_C-c
[発想力]
備考(欠格条件、割合等)
出席 5%
授業への貢献度
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 授業後に直接、ないしはメールで質問を受け付ける。

授業以外での学習に当たって : 事前に、朝鮮史研究会編『朝鮮史研究入門』(名古屋大学出版会、2011年)の下記の部分について、事前に目を通しておくこと。
・第6章 「2.思想史・運動史」、「4.文化史・教育史」
・第7章 「2.民族運動・社会運動史」、「4.文化史・教育史・教育史」 

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)