文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
国語学講義 VIII
Japanese Linguistics (Lecture VIII)
講義題目  コーパスによる日本語史研究
明治大学国際日本学部教授 田中 牧郎
科目ナンバリングコード: LET-HUM4511J
講義コード: 16055903
2016 前期
集中
箱崎 共同演,IT室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/2/29 (00:05)
授業の概要 コーパスを用いた日本語史研究の理論と実践の研究を行う。理論については、伝統的な日本語史研究の成果を踏まえて、コーパスを導入することで、何が可能になるのかを考える。実践については、コンピューター教室において、国立国語研究所編『日本語歴史コーパス』を用いて、古代語と近代語の具体的トピックを取り上げて、日本語史研究を行う。

(This course is designed to introduce students to the discipline of corpus linguistics for studies of historical Japanese language. Attention will be paid to practices of analysis of data from "the Corpus of Historical Japanese" provided by National Institute for Japanese Language and Linguistics.)
キーワード : コーパス、日本語史
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : コンピュータ室での実習を含みます。Excelの基本的操作ができることが必要です。
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-d [専門的研究手法]
コーパス言語学の研究手法を身に付けることができる。
コーパスから得られたデータを整理・分析して、日本語史研究を展開することができる。 コーパスから得られたデータの意味を理解し、日本語史上に位置付けることができる。 コーパスから得られたデータを正しく理解し、その意味を説明することができる。 コーパスから得られたデータの意味を理解することができない。
B_B2-d [専門的思考方法]
コーパスから得られる多様なデータを相互に関連付け、日本語の歴史について深く思考することができる。
コーパス言語学の方法で、日本語史上の事実とその背景を説明することができる。 コーパス言語学の方法で、日本語史のトピックに関わる事実を整理することができる。 コーパスを用いて、日本語史について考えることができる。 コーパスから得られた、日本語史に関わるデータを扱うことができない。
B_C-b [粘り強さ]
混沌とした言語事実を整理し、帰納的に法則性を見出すことができる。
コーパスから得られたデータを再構築して、新知見を得ることができる。 コーパスから得られたデータを整理・分析して、解釈することができる。 コーパスから得られたデータの意味を理解することができる。 コーパスから得られたデータの意味を理解することができない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : 国立国語研究所(2005)『雑誌『太陽』による確立期現代語の研究』(博文館新社)
近藤泰弘・田中牧郎・小木曽智信(2015)『コーパスと日本語史研究』(ひつじ書房)
田中牧郎(2013)『近代書き言葉はこうしてできた』(岩波書店)
授業資料 : 国立国語研究所『日本語歴史コーパス』(http://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/chj/)
授業開始までにこのコーパスへの利用登録が必要です。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 コーパスとは何か
2 『日本語歴史コーパス』概説
3 『日本語歴史コーパス』を活用した研究事例の紹介
4 コーパス言語学のためのツールの説明
―『中納言』とExcel―
コンピュータ教室におけるコーパス利用活動
5 『日本語歴史コーパス 平安時代編』『同 鎌倉時代編』を使った実践研究 コンピュータ教室におけるコーパス利用活動
6 『日本語歴史コーパス 明治・大正時代編』を使った実践研究 コンピュータ教室におけるコーパス利用活動
7 コーパスを使った平安・鎌倉時代の日本語の研究(1)実践演習 コンピュータ教室におけるコーパス利用活動
8 コーパスを使った平安・鎌倉時代の日本語の研究(2)学生によるトピック設定とデータ分析 コンピュータ教室におけるコーパス利用活動
9 コーパスを使った明治・大正時代の日本語の研究(1)実践演習 コンピュータ教室におけるコーパス利用活動
10 コーパスを使った明治・大正時代の日本語の研究(2)学生によるトピック設定とデータ分析 コンピュータ教室におけるコーパス利用活動
11 コーパスを使った日本語史研究の勘所 コンピュータ教室におけるコーパス利用活動
12 コーパスを使った研究成果の発表と討論(1)平安・鎌倉時代
13 コーパスを使った研究成果の発表と討論(2)明治・大正時代
14 コーパスを使った日本語史研究の発展例
15 日本語史研究にコーパスを使う意義と課題

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_C-b
[粘り強さ]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 60%
プレゼンテーション 20%
授業への貢献度 20%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 国立国語研究所編『日本語歴史コーパス』を使った研究を、授業以外でも行う必要があります。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)