文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 3年生 4年生
対象学部等: 専攻学生に限る
国語学演習 I
Japanese Linguistics (Seminar I)
講義題目  言語史資料としての万葉歌(1)
教授 高山 倫明
科目ナンバリングコード: LET-HUM2515J
講義コード: 16054209
2016 前期
毎週 木曜3限
箱崎 国文演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/3/18 (19:09)
授業の概要  漢字という外国文字を自家薬籠中のものとするために、上代人はさまざまに模索して種々の表記様式を生み、後の漢字仮名まじり表記確立のの基礎を固めた。この演習では、万葉集の表記について日本語史の観点から分析を加え、奈良時代日本語の諸問題を考察する。
 具体的には、万葉集西本願寺本巻四をテキストとし、短歌形式の歌を一首、各自で自由に選択のうえ、以下の諸点に注意しつつ訓読試案を提出する。また、自ら設定したテーマについての調査・考察の結果も発表する。
・底本の付訓を批判的に検証すること(どうしてそのような訓が付されているのか、どうして当該の漢字列がそのように訓めるのか、など)
・先行研究をしっかりと踏まえつつ、しかしそれに囚われることなく、最も合理的な解釈を自ら模索すること。
 毎回1名の担当者が発表を行うこととし、時間配分については、発表60分、質疑応答30分を目安とする。

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キーワード : 万葉仮名
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-a [古典の読解]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
万葉仮名文献の問題点をよく理解し、最も合理的な解釈を探究することができる。 万葉仮名文献の問題点を理解し、合理的な解釈を探究することができる。 万葉仮名文献の問題点に注意し、一通り読むことができる。 万葉仮名文献をある程度読むことができる。
B_B1-e [専門資料の分析]
専門分野で必要な史資料や文献を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。
先行研究をよく理解し、批判的に分析することができる。 先行研究を理解し、批判的に分析することができる。 先行研究に関する一定以上のの知識を持つ。 先行研究に関する知識に不足する。
B_B1-f [批判的討論]
批判的な討論を通して、自らの意見をより客観的視点から組み立てる姿勢を養うことができる。
客観的視点から批判的に討論し、自らの見解を明解に示すことができる。 客観的視点から批判的に討論し、自らの見解を示すことができる。 客観的視点から批判的に討論し、自らの見解を示す努力をしている。 客観的視点から批判的に討論し、自らの見解を示すに至っていない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 全巻の原文が記載されているテキストを各自用意すること。鶴久・森山隆『万葉集』おうふう(1900円+税)など。
参考書 : 大島正二『漢字と中国人』岩波書店(780円+税)など。あとは授業で紹介する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 万葉集を始めとする上代万葉仮名文献や、上代語の基礎に関する導入を行う。
2 演習形式。毎回1名の担当者が調査・考察の結果を発表する。それをもとに参加者全員での討論を行う。 以下同じ。 演習

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-e
[専門資料の分析]
B_B1-f
[批判的討論]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション
レポート
授業への貢献度
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 月曜日の3時限目にオフィスアワーを設定するが、随時メールも受け付ける。メールアドレスは授業で示す。

授業以外での学習に当たって : 先行研究によく目を通すこと。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)