文学部 人文学科 人間科学コース
言語学・応用言語学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生以上
対象学部等:
言語学・応用言語学講義 XIX
Linguistics and Applied Linguistics (Lecture XIX)
講義題目  言語の認知科学入門
金沢大学歴史言語文化学系准教授 安永 大地
科目ナンバリングコード: LET-HUM2729J
講義コード:
2016 前期
集中
箱崎 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/2/25 (17:24) 〔2016/02/25〕
授業の概要 この授業では、「ヒトはどのように言語を使っているのか?」という大きな問いに取り組みます。具体的には、人間が音韻・統語・意味を処理する過程、音声の物理的な特徴、言語の神経基盤に関する問題を紹介し、その問題を解決するための認知心理学的な実験手法についても学習します。

("How do human beings use language?" This lecture deals with this big question. In particular, this class will provide some questions concerning (i) language comprehension; (ii) language production; (iii) language acquisition; and (iv) the neural basis of language. Students will also study cognitive psychological methods to solve these questions.)
キーワード : コトバとココロ 言語の理解 言語の産出 言語の獲得
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : やる気
特記事項 ・9月後半に開講予定です。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
実験的手法によって言語の認知過程を明らかにするためにどのような手続きが必要か理解できている。また、この手法の限界点、問題点に関する意識を持っている。 実験的手法によって言語の認知過程を明らかにするためにどのような手続きが必要か理解できている。また、この手法の限界点、問題点に関する意識を持っている。 言語の認知過程を明らかにするためにどのような問題を解決すればいいかを考えることができる。 言語の認知過程を明らかにする学問分野が存在することを知っている。
B_A-c [言葉の理解]
「言葉」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深める。
いくつかの個別言語の特徴を理解し、それぞれの特徴に応じた実験計画の立案を行うことができる。 個別言語の特徴を理解し、その特徴に応じた実験計画の立案を行うことができる。 個別言語の特徴を理解し、その特徴に応じて、考えるべき問題が異なることが理解できている。 対象となる個別言語の特徴は理解できている。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
・複数の実験手法について長所・短所を深く理解しており、それぞれの手法を利用すべき状況を把握できている。
・問題解決のための実験プログラミング、統計解析を行うことができる。
複数の実験手法について長所・短所を深く理解しており、それぞれの手法を利用すべき状況を把握できている。 関心のある実験手法について長所・短所を理解しており、適切な利用方法を考えることができる。 どのような実験手法があるかという知識がある。
B_B2-b [問題提起力]
新たな視点から問題提起を行い、それを解決するための方法を提示する能力を身に付ける。
関連する先行研究の問題点を整理し、その解決策を具体的に提案することができる。 関連する先行研究の問題点を整理し、その解決策を考えることができる。 関連する先行研究の問題点を指摘することができる。 関連する先行研究の理解にとどまっている。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ・教科書の指定は特にありません。

参考書 : 川ア惠里子(編著)(2005) ことばの実験室 心理言語学へのアプローチ. ブレーン出版.
福田由紀(編著) (2012) 言語心理学入門 言語力を育てる. 培風館.
Warren, Paul (2013) Introducing Psycholinguistics. Cambridge University Press.

授業資料 : ・授業はパワーポイントに基づいて進めます。
・適切な時期になればダウンロード可能な形にします。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス
2 言語学の目標、心理言語学の目標
3 方法論についての話1
4 方法論についての話2
5 言語の理解1
6 言語の理解2
7 言語の産出1
8 言語の産出2
9 言語の獲得
10 言語の学習
11 言語の喪失
12 言語の神経基盤
13 言語と認知1
14 言語と認知2
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_A-c
[言葉の理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B2-b
[問題提起力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート
出席 開講時間の3分の2以上の出席を前提とします。
ミニッツペーパー 30%程度

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : ・きちんと授業に出席し、コメントカードを提出することを重視します。
・事前連絡による欠席の場合は考慮します。
学習相談 学習相談 : ・授業時間の前後
・メールでの相談はいつでも受け付けます

授業以外での学習に当たって : ・実験プログラミングや統計解析の相談にも乗ります。
・最終日に開催される言語学研究会に参加してください。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)