文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等: 平成26年度入学生は「応用心理学講義III」に読み替えることができます。平成26年度以前の入学生も同様です。
知覚・認知心理学講義 IV
Perceptual and Cognitive Psychology IV
講義題目  知覚・認知心理学講義W
西南学院大学 人間科学部 准教授 安藤 花恵
科目ナンバリングコード:
講義コード: 16051108
2016 前期
毎週 月曜2限
箱崎 301 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/4/8 (15:55)
授業の概要 私たちは生まれてから死ぬまでの間に、さまざまな認知能力を学習し、発達させ、獲得していく。その中には、ほぼすべての人が学習を経験し、獲得していく認知能力もあれば、訓練を積んだ一部の人だけが獲得する、非常に卓越した認知能力もある。
この授業では、認知心理学や認知科学をベースとしながら、学習心理学・発達心理学・教育心理学にも関連する内容を扱い、前半は多くの人が経験する学習や獲得する能力について概観し、後半には、特定の領域において長年の訓練を積んだ「熟達者」たちの認知能力について、さまざまな研究を紹介していく。

(We learn, develop, and acquire various cognitive abilities in the course of life. Some are cognitive abilities which almost all people will acquire through learning, others are standout cognitive abilities which only limited learners will acquire through long-term training.
This course bases on cognitive psychology and cognitive science, and also touches on relevant topics in psychology of learning, development, and education. The former half of the course provides an overview of learning and abilities common to many people, and the latter half introduces various studies about cognitive abilities of experts who have long-term training in specific fields. )
キーワード : 学習、熟達化
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(公民)
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B2-a [総合把握力]
授業で扱われるさまざまなトピックを総合的に理解・把握し、さまざまな能力を持ち、それを日々学習し発達させている「人間」という存在を有機的に理解することができる。
人に共通の認知能力と、熟達者の卓越した認知能力とその学習について、両者を関連付けながら理解でき、多くの可能性を持つ人間という存在を総合的に理解できる。 人に共通の認知能力やその学習だけでなく、熟達者の卓越した認知能力についても理解できる。 人に共通の認知能力やその学習について理解できる。 授業における個々のトピックを理解できる。
B_C-d [興味関心の幅広さ]
人が皆非常に高い能力を持っていることを知ることで、自分を含めた「人間」という存在に興味・関心と共に畏敬の念を持ち、人間をさまざまな角度から理解しようという意欲を持つ。
授業で身につけた、人に対する知識・理解をもとに、日常生活において積極的に人を理解しようとするだけでなく、各自の研究や学問的にも人に積極的にアプローチしようという意欲を持っている。 授業で身につけた人に対する知識・理解をもとに、人に対する関心を高め、日常生活においても積極的に人を理解し、人と関わろうという意欲を持っている。 授業で身につけた人に対する知識・理解をもとにして、自分を含めた人間に対する興味関心を高く持っている。 人を心理学的に理解しようという意欲を持っている。
B_A-b [アプローチの理解]
人の卓越した能力を明らかにするために工夫された、さまざまな実験法・研究法を知ることで、心理学や認知科学の多様な研究アプローチを理解できる。
さまざまな実験手法、研究手法の理解を通して、人の認知能力を研究する際の視点を獲得し、自ら研究アプローチの工夫を考えることができる。 さまざまな実験手法・研究手法の理解を通して、人の認知能力を研究する際の視点を獲得している。 授業内で説明された、さまざまな実験手法・研究手法を理解できる。 人の認知能力を研究するためにはアプローチに工夫が必要であることを理解できる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : なし
参考書 : 授業内で適宜紹介する
授業資料 : 資料は毎回授業内で配布する

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション
2 学習の基礎: 条件づけ
3 記憶―学習に欠かせないもの―: 基本的な記憶のしくみ
4 記憶―学習に欠かせないもの―: ワーキングメモリ
5 身体を動かすことについての学習: 技能学習・身体知
6 言葉の学習: 母語と外国語の学習
7 考える力の学習: 思考と創造性
8 理数系の力: 概念学習
9 学習を支えるもの: 動機づけ
10 熟達化とは何か
11 熟達者の記憶
12 熟達者の思考と新しいアイデアの創発
13 スポーツ・芸術領域での熟達
14 パフォーマーの熟達
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B2-a
[総合把握力]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
B_A-b
[アプローチの理解]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 学期末にレポートを課す。割合は55%。授業を1/3以上欠席した者はレポートを提出できない。
小テスト 毎回の授業で小レポート(授業のまとめの課題や、授業の感想・質問等)を課す。割合は45%。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 簡単な相談には、授業前後の時間で対応する。
また、メールでの相談にも応じる(メールアドレスは授業中に伝える)。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)