文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
比較発達心理学講義IV
Comparative-Developmental Psychology IV
講義題目  言語・音声からみた発達
理化学研究所言語発達研究チーム シニア・チームリーダー 馬塚 れい子
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2016 前期
集中
箱崎 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/10/12 (01:56)
授業の概要 乳児の音声発達は、ヒトの言語発達の基礎となるものだが、ヒト以外の動物も含むコミュニケーション能力の進化を考える上でも重要である。本講義では、乳児が母語の音韻体系を獲得していく過程について音声学や言語学、脳発達、認知発達、社会性の発達など、音声、言語発達の背景となる基礎的な解説と、日本人乳児を対象とした実際の研究例を用いた、最前線の研究の紹介を組み合わせて、この領域の研究がどのように進められていくかの理解を深める。具体的には、乳児の言語獲得の入力となる対乳児発話音声の特性についての研究、乳児が日本語特有の音韻特性、例えば長母音と短母音の区別をどのように獲得していくのかに関する行動実験研究、音声発達に伴って変化する乳児の脳活動の変化などについての研究について学ぶ。

(Learning the sound system of a language is the basis on which more abstract langguage acuqisition is built. It is also an important connection with which human and non-human language may be examined. The goal of this course is to learn how infants learn the phological system of their ambient language in a comprehensive way. Lectures will cover not only the basic background in linguistics, including phonetics and phonology, brain development, cognitive development, as well as social development, but combine them with the cutting-edge research in this field. Topics will cover the input for language acquisition, behavioral studies and imaging studies on Japanese infants' phonological development)
キーワード :
履修条件 : 特になし
履修に必要な知識・能力 : 特になし
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
音声言語発達の基本的事柄の理解をもとに,その限界と効用を知る
音声言語発達研究の歴史、用語などを的確に説明できる 音声言語発達研究の歴史、用語などの概要を説明できる 音声言語発達研究の基本的な用語の名称を知っている 音声言語発達研究の基本的な用語の名称を知らない
B_B1-d [専門的研究手法]
音声言語発達を研究する上で必要な技能を身につける
音声言語発達研究上の知見を得るための方法論について自分なりのやり方を提案できる 音声言語発達研究上の知見を得るための方法論について自分で調べることができる 音声言語発達研究上の知見について概要を理解できる 音声言語発達研究上の知見について理解できない
汎用的技能
科学的コミュニケーションに必要な技能を身につける
自分の意見の表明を,その根拠とともに良く構造化された論理的な文章として構成することができる 自分の意見の表明のために必要な情報を,構造化された論理的な文章として構成することができる 自分の意見の表明のために最低限必要な情報を文章化できる 自分の意見の表明のために必要な情報を文章化できない
態度・志向性
積極的・自律的に学ぶための態度を養う
指示されない時であっても,自発的な学修を十分に行うことができる 指示された事柄以上の学修を自発的に行なうことができる 指示された最低限の学修を行うことができる 指示された学修を行わない
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : なし
参考書 : なし
授業資料 : 適宜指示する。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション
2 講義1
3 講義2
4 講義3
5 講義4
6 講義5
7 講義6
8 講義7
9 講義8
10 講義9
11 講義10
12 講義11
13 講義12
14 講義13
15 総括

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]

汎用的技能

態度・志向性
備考(欠格条件、割合等)
レポート
授業への貢献度

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 成績評価学期末レポート,および授業への貢献度から総合的に評価する。レポートでは講義で取り上げられた内容に関しての理解に加え,自身の意見を表明することが求められる。
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 成績評価学期末レポート,および授業への貢献度から総合的に評価する。レポートでは講義で取り上げられた内容に関しての理解に加え,自身の意見を表明することが求められる。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)