文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
生涯発達学講義I
Lifespan Development I
講義題目  生涯発達学
教育学部・准教授 古賀 聡
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2016 前期
毎週 木曜3限
箱崎 302 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/4/8 (23:16)
授業の概要 青年期以降の生涯発達の視点から心理臨床について学ぶ。青年期、中年期、高齢期における心理的課題や心理的危機についての解説と臨床心理学的アプローチについての事例を用いた解説を行う。大学院生や臨床実践家からも臨床事例や実証的研究について報告してもらい、受講生にもできるだけワークを取り入れて体験的な学習を取り入れる予定である。

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キーワード : 生涯発達、心理臨床、アクションメソッド
履修条件 : より実践的、臨床的な内容を取り扱う予定なので、できれば心理学や臨床心理学の基礎知識を有していることが望ましい。事前に心理学や臨床心理学のテキスト(入門書で構わない)を一読しておくことをお薦めする。
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
生涯発達学の視点から各年代の発達的課題や心理的危機について理解する。また心理的危機に対する臨床心理学的支援について理解する。
B_B1-d [専門的研究手法]
臨床心理学の技法(認知行動療法、解決志向アプローチ、動作法、心理劇など)について理解する。
B_B2-a [総合把握力]
講義内容やスライドを即時的に理解し要領よくまとめ、記録する(ノート)能力を身につける。知識・情報の書き写しではなく自身の体験を言語化し文章化する(レポートを作成する)能力を身につける。
B_C-f [社会貢献の意欲]
共生社会に生きる社会人としての共感性や受容性を育む。生涯発達視点から現在の自己のありかたについて理解する。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : テキストは用いない
板書とスライドを中心に行う。臨床事例に関するスライドを用いる可能性があり、スライドを資料として配布はしないので受講生はノートを用意すること。
参考書 : 授業中に紹介する
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 生涯発達と心理臨床
2 青年期・成人期の発達障害者の心理支援 〜自己理解の支援〜就労支援まで〜
3 青年期・成人期におけるストレスと悩み
〜レジリエンスについて考える〜
ワーク有
4 青年期の不適応に対する体験治療論を用いた支援〜動作とイメージの体験〜 ワーク有
5 青年期の不適応に対する臨床動作法を用いたアプローチ〜悩むことと身体性〜 ワーク有
6 青年期の不適応に対する認知行動療法を用いたアプローチ〜非機能的思考について考える〜 ワーク有
7 青年期における自己理解と他者理解とその支援〜ロールプレイングとロールレタリングについて考える〜 ワーク有
8 比較臨床心理学と生涯発達学の視点からみた心理リハビリテイション〜九州大学からアジアへの発信〜
9 中年期の危機とアディクション〜投映法を用いた理解〜
10 アディクションに対する認知行動療法と解決志向アプローチ「なぜ飲んだのか?」「飲まなかった時に何をしていたのか?」 ワーク有
11 アディクションからの回復過程〜心理劇療法の事例と断酒会メンバーの語りから〜
12 中年期の危機と文学〜レイモンド・カーヴァーと山頭火の人生の遍路と創造性について〜
13 統合失調症に対する芸術表現療法〜俳句療法と心理劇療法を用いた創造性の支援〜
14 高齢者心理療法におけるアクション・メソッド〜余剰現実体験を通して理解される高齢者と認知症者のこころの世界〜
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B2-a
[総合把握力]
B_C-f
[社会貢献の意欲]
備考(欠格条件、割合等)

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : ミニレポートと学期末レポートを総合的に評価する。
生涯発達支援の現場に参加しその体験をまとめたレポートを提出した場合に加点を行う(その内容については第1回の授業で説明する)
学習相談 学習相談 : 授業の前後に受け付ける。個別的な相談はメールで連絡をとること。

授業以外での学習に当たって : ・授業以外の生涯発達支援の現場に参加しレポートの作成(第1回の授業で説明する)
・ミニレポートの作成

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)