文学部 人文学科 人間科学コース
比較宗教学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
社会人類学講義 II
Social Anthropology (Lecture II)
講義題目  公害・環境・災害の実践的思想
立教大学社会学部 教授 関 礼子
科目ナンバリングコード: LET-HUM4832J
講義コード: 16055926
2016 前期
集中
箱崎 共同演習室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/2/21 (01:04)
授業の概要 本講義は、「公害(環境)の社会問題化の原点」である新潟水俣病を中心に、日本の環境問題史を読み解くとともに、日本における実践的な環境思想を考える。その際、1)広義の「災害」のなかに公害・環境問題を含め、2)生活と生命に基づく抵抗の思想、3)地域の能動的な抵抗の思想について着目する。また、東日本大震災後の「復興」の諸課題を環境問題史のなかに位置づけて議論する。

(This lecture course focuses on Niigata Minamata Desease ,the starting point of pollution (environmental problem).Close analysis of the history , I will make it clear the pragmatic thinking of the environmental problem in Japan. At that time,I pay attention as follows, 1)Pollution and environmental problem are included in desaster in a broad sense.2)Protecting human life against polution or environmental problem as the thouget of victim's resistance ,3) Protecting community life as the thought of local history.And,this lecture treat as a environmental ploblems so called recovery from the Great East Japan Earthquake ,)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 集中講義での実施。9月12〜18日頃に実施。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-g [論理的思考能力]
問題の類似と差異を整理・分析し、自身で資料や文献で補強しながら、出来事=課題を論理的に解釈していく。
提示された資料や内容を論理的に分析し、さらなる資料を見つけだして論理的展開を志向できる。 提示された資料や内容を論理的に分析して、関連する資料で考察を深めることができる。 提示された資料や内容を正確に理解できる。 提示された資料や内容を理解できる。
B_B2-b [問題提起力]
新たな視点から問題提起を行い、それを解決するための方法を提示する能力を身に付ける。
従来の視点がどのようなものであるかを理解したうえで、新たな視点から問題提起し、解決の道筋を提示できる。 従来の視点がどのようなものであるかを理解し、新た視点から問題を提起できる。 従来の視点と新たな視点との違いを理解し、そこから導き出される問題の差異を理解できる。 従来の視点と新たな視点の違いを理解できる。
B_B2-a [総合把握力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
異なる問題のなかに存在する共通の構造や視点を見つけ出し、問題を多角的・総合的に把握できる。 異なる問題のなかに存在する共通の構造や視点が見出せる。 異なる問題のなかに共通の構造があることが理解できる。 異なる問題のなかに共通点があることを知る。
B_C-c [発想力]
問題の解決にあたって様々なアプローチの可能性を考えようとする姿勢を持つ。
さまざまなアプローチを用いて問題を多面的に分析する能力が身についている。 さまざまなアプローチを用いて問題を分析することができる。 なんらかのアプロ―チで問題構造に迫ることができる。 なんらかのアプローチで問題に迫ることができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : 関礼子・中澤秀雄・丸山康司・田中求2009『環境の社会学』有斐閣。
関礼子・廣本由香2014『鳥栖のつむぎ―もうひとつの災害ユートピア』新泉社。
関礼子編2015『生きる時間のパラダイム―被害現地から描く原発事故後の世界』日本評論社
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス 演習
2 環境問題の時間軸〜年表的把握と認識的把握 主たる公害・環境問題の理解
3 新潟水俣病の特徴(川の中央集権化、社会的な意味、高度経済成長下、環境政策) 水俣病、新潟水俣病はどう語られてきたか
4 公害・環境問題の歴史1 公害の時代とは何か
5 公害・環境問題の歴史2 公害から環境問題へ
6 公害・環境問題の歴史3 グローバル化のなかの環境問題とは
7 傷害・人災・災害 人間の生命と健康の位置づけとは
8 自然災害から複合災害へ 災害の現代的様相
9 東日本大震災と環境問題 災害のなかの環境問題
10 東日本大震災と「史上最大の公害」 原発事故問題
11 被害の中心と周縁〜水俣病問題と東日本大震災 公害問題から災害を捉える視点
12 裁判という環境運動のかたち 日本的な環境思想の母体としての裁判運動
13 教訓化と目前にある被害との関係(主体のズレ、出来事がもたらす意味の搾取) 記憶化、教訓化、物語化
14 まとめ1
15 まとめ2

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-g
[論理的思考能力]
B_B2-b
[問題提起力]
B_B2-a
[総合把握力]
B_C-c
[発想力]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション 20%、ディスカッションの内容を評価する
小テスト 20%、リアクション・ペーパーを意味する
授業への貢献度 10%、積極的な発言などでの貢献
レポート 50%、授業終了後のレポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 授業時間外学習のワードに注目しながら、参考書などを読んで予習・復習をしてください。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)