文学部 人文学科

人文学科基礎科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 1年生
対象学部等:
人文学基礎 II
Foundations of the Humanities II
講義題目  人文学基礎U
准教授 青木 博史
科目ナンバリングコード: LET-HUM1012J
講義コード: 16051803
2016 後期
毎週 月曜4限
伊都イーストゾーン 伊都2303 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2017/2/7 (09:31)
授業の概要 文学コースと人間科学コースの各教員が、それぞれの専門性を踏まえながら、各学問領域の基礎的な内容を平明で分かり易く講義する。

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キーワード : 人文学
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)(英語)(ドイツ語)(中国語)(フランス語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-a [人文学の視座の理解]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
B_A-c [言葉の理解]
「言葉」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深める。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 各教員が必要に応じて資料等を配布する。
参考書 : 各教員が適宜推薦する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 10/3 平安文学の水面下(国文学:辛島正雄)
2 10/11 ことばの歴史をさぐる(国語学:青木博史)
3 10/17 中国古典の世界へようこそ(中国文学:静永健)
4 10/24 『ジキル博士とハイド氏』について(英文学:鵜飼信光)
5 10/31 ことばの構造と文法(英語学:西岡宣明)
6 11/7 愛と読書の変容 ゲーテ『若きウェルテルの悩み』をめぐって(独文学:小黒康正)
7 11/14 フランス文学逍遙(仏文学:高木信宏)
8 11/28 generalizationを目指して(言語学:上山あゆみ)
9 12/5 方言フィールドワーク体験(言語学:下地理則)
10 12/12 絵地図と文化(地理学:今里悟之)
11 12/19 距離感の心理学(心理学:光藤宏行)
12 1/16 主観的な経験を生み出す心の仕組み(心理学:山本健太郎)
13 1/23 「宗教」の文脈(比較宗教学:飯嶋秀治)
14 1/30 社会問題の社会学(社会学・地域福祉社会学:高野和良)
15 2/6 ケアを社会学はどうとらえるか?(社会学・地域福祉社会学:山下亜紀子)

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-a
[人文学の視座の理解]
B_A-b
[アプローチの理解]
B_A-c
[言葉の理解]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50%。
出席 50%。欠席が3分の1を超えた場合は、受講資格を失う。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : レポートは,各担当教員から出された課題の中から1つを選び,基幹教育課教務係レポートボックスに提出する。提出締切は,2月9日(木)15時。レポートには必ず表紙を付け、提出先の担当教員名を明記すること。字数は,特に指定がない限り,2000字以上。

【課題一覧】
国文学(辛島):平安文学を,その水面下を意識して読むことによって,どのようなことが明らかになるか,手書きで作成しなさい。
国語学(青木):歴史的観点からことばを観察し,その動態について記述せよ。
中国文学(静永):警鐘の文学「貘屏賛」の魅力。ただし,必ず自筆による手書き原稿であること。
英文学(鵜飼):『ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件』か、イギリス文学の中から作品を選び、自由に問題を設定して論じなさい。
英語学(西岡):次のいずれかについて(複数でも可)、2000字程度で自由に論じなさい。できるだけワープロで作成し、必ず参考文献を明示すること。
@ 本授業で扱ったテーマについて
A その他高等学校まででならった英文法の規則について、よくわからなかったこと、あるいは例外があると思えることについて
独文学(小黒):ゲーテ『若きウェルテルの悩み』について論じなさい。
仏文学(高木):コンスタン『アドルフ』(岩波文庫,または光文社古典新訳文庫)を読み,そのなかで描かれる不倫の恋について,2000字程度で自分の考えを述べなさい。
言語学(上山):授業の中で説明した流れに沿って、1〜4節で紹介した現象をどのように記述すればよいか、まとめなさい。ただし、例文は(1)〜(9)のそのままではなく、自分で独自に考えた例文を用いて議論を展開すること。どの段階の主張も、どのような例文のどういうところに着目したgeneralizationであるかが明示されていることが重要である。
言語学(下地):Amasakas語の簡易辞書データ(各語彙およびその例文)をみて,この言語の文法の規則について気づいた点を列挙せよ。そのうえで,この言語の特徴について,実在する3つ以上の言語と比較せよ。
様式:メール添付で教員あてに直接出す。shimoji_lit.kyushu-u.ac.jp(_は@に変換)
字数:特に制限はない。成績は書かれた内容の良し悪しのみで判断する。どんなに長く一所懸命書いても,ダメなやつは本当に不可にするので注意せよ。
地理学(今里):あなた自身がアボリジニ文化を身につけた人になったと仮定して,任意の身近な地域の絵地図を彩色して描き(画材の材質は問わない),1,000字程度でその内容を説明しなさい。
心理学(光藤):距離感の錯覚が生じる写真を1枚取り上げて、何がどのように不思議なのかを、心理学の観点から解説しなさい。写真はレポート中に図として貼付けること。錯覚を見破る方法を考えつくならば、それについても論じなさい。
心理学(山本):知覚・認知に関する身近な現象を挙げ,その現象の背後にどのような心的過程が存在しているのかを考察する。
比較宗教学(飯嶋):あなたがもし宗教学研究室に進学するとしたら、@どういった書籍を読んできた体験に基づいて、A何を卒業論文の問いにして研究したいですか。また、その問題を解くために、Bいつ、どこで、だれに、どのくらいの期間の参与観察をする必要があると思いますか。Cその結果、どのような結論の見込みがあり、その仕事はどのような意味を持ちそうでしょうか。現実的な経済的な基盤や言語能力等も考慮して「研究計画」を書いてみてください。
社会学(高野):逸脱行動が起こる原因について、講義の内容をふまえて社会学的に説明しなさい。
社会学(山下):現代社会において母親のケア責任が強調される理由について社会学的観点から述べなさい。関連する文献を1冊以上読み、文献を引用しつつ論じること。
学習相談 学習相談 : 全般的なことは今年度の世話役である青木が、個別の授業内容については各担当教員が、それぞれ授業終了後ないしはオフィスアワーで受け付ける。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)