人文科学府 人文基礎専攻 東洋思想 分野
インド哲学史 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
アジア宗教思想特論 IV
Religions in South Asia and Tibet (Specialized Lecture IV)
講義題目  ヨーガ文献研究
准教授 片岡 啓
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2016 後期
毎週 木曜1限
箱崎 203 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/3/7 (19:23)
授業の概要 ヨーガがブームである.本邦での現在の「ヨーガブーム」はアメリカ経由のものである.もちろん,ヨーガの本家はインドにある.『ヨーガスートラ』を初めとして,数多の文献が残されている.本邦では,佐保田鶴治の訳業もあり『ハタヨーガプラディーピカー』などのハタヨーガ文献も知られている.また,ヨーガは,特定の宗教に限られない.仏教でも瑜伽行派という学派は,実は,「ヨーガ実践者」という意味である.ヨーガは,バラモン教にもあれば,ジャイナ教にも,仏教にも,そして,シヴァ教にもあり,様々な展開を遂げてきた.しかし,現在のインド哲学の研究水準は,ヨーガの歴史の最初から最後までの全てを明らかにしているわけではない.それどころか,多くが不明なままである.また,写本のままで未だ出版されていない多くの文献が残っている.本格的なヨーガ文献研究は,世界でも,実は,ようやく緒に着いたばかりというのが偽らざる実情である.本講義では,現在の研究状況を踏まえて,既に分かっていることを再点検していく.文献としては,ヨーガスートラの他,ハタヨーガ文献を中心としつつ,さらには,現代のヨーガブームの事情についてもフォローしていく.

(This lecture course focuses on selected works of Yoga to provide an overview of the basic perspectives and concepts of Yoga philosophy. )
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MP_A-a [先行研究の理解]
哲学を対象とする領域では、古典的な文献著作を厳密に読解するとともに、重要な先行研究に基づいてその内容を批判的に検討し考察できる。
文献中に出てくる概念を正確に理解しており,それを自身の言葉で説明できる. 文献中に出てくる概念を十分に理解している. 文献中に出てくる概念が文脈に即して理解できる. 一個一個の概念について,更なる理解が必要.
MP_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
哲学、倫理学、インド哲学史、中国哲学史、芸術学、 これらのうち一つについて、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
著者の主張を正確に理解し,それを自身の言葉で説明できる. 著者の主張を十分に理解している. 著者の意図を文脈に即して理解している. 著者の意図を理解していない.
MP_B1-a [一次資料の読解]
哲学および芸術学の領域に関する文献や一次資料を厳密に読解する能力を身につける。
文献の成立背景を踏まえて,古典の論理を正確に理解し,また,それを自身の言葉で説明できる. 古典の論理を正確に理解している. 論理を文脈に即して理解できている. 論理展開を十分に理解していない.
MP_B2-b [理論的思考力]
人文科学の実証的な方法と理論的な思考力を身につける。
インド哲学に必要な知識を十二分に身に付ける. インド哲学に必要な知識を十分に習得する. インド哲学に必要な基礎知識を身に付ける. インド哲学文献を読むのに必要な知識が不十分である.
MP_B2-a [総合把握力]
高度に専門的な知識を総合的に把握する能力を身につける。
文献が展開する論理を正確に追うことができ,自分の言葉でそれを説明できる. 文献が展開する論理を理解している. 文献の論理の主眼を理解している. 文献が展開する論理について理解が十分に追いついていない.
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 授業で指示する.
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業全体のイントロダクション
2 ヨーガブームの背景について
3 本邦のヨーガ研究の概観
4 ヨーガスートラについてに
5 ハタヨーガ文献について
6 現代ヨーガの文献について

成績評価
観点→
成績評価方法
MP_A-a
[先行研究の理解]
MP_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
MP_B1-a
[一次資料の読解]
MP_B2-b
[理論的思考力]
MP_B2-a
[総合把握力]
備考(欠格条件、割合等)
小テスト 50%.最終回に授業内で行う.
授業への貢献度 50%.毎回提出してもらう質問・感想で算出する.

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)