人文科学府 歴史空間専攻 アジア史学 分野
朝鮮史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
朝鮮近現代史研究 I
Modern Korean History (Seminar I)
講義題目  近代朝鮮における文化の政治史・社会史
東京大学総合文化研究科准教授 三ツ井 崇
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2016 前期
集中
箱崎 共同演習室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/2/28 (20:04)
授業の概要 朝鮮半島とりわけ韓国の「文化」に対する関心は以前と比べて高まってきている。しかし、「文化」が歴史研究の文脈で検討されることは必ずしも深化されてはいない。1998年から開始された韓国における対日文化開放が内政・外交的な性格をも合わせ持っていたことからもわかるように、「文化」に対する理解は、そのコンテンツへの理解のみならず、それが存在する政治的・社会的脈絡をも合わせて検討する必要がある。本講義では、近代朝鮮の「文化」と政治・社会をめぐる諸問題について、いくつかの観点から整理し、検討することで、「文化」を歴史研究の文脈で位置づけることを試み、現代の「文化」と政治についても理解する手がかりを得たい。

(This course offers selected themes on the modern history of Korean culture. Subjects include a focus on relationship between culture and policy under Japan's colonial rule.)
キーワード :
履修条件 : 朝鮮史、日本近代史関連の科目を事前に履修しておくとよい。
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 開講時期:8月29〜31日・9月1日。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MH_A-a [史資料の分析]
収集した史資料・データを文献史学・考古学・地理学的な方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を提示することができる。
時代背景を踏まえて、関連史資料を分析し、十分に解釈することができる。 時代背景を踏まえて、関連史資料を分析し、解釈することができる。 時代背景を踏まえて、関連史資料を分析し、ある程度解釈することができる。 時代背景を踏まえて、関連史資料を分析し、部分的に解釈することができる。
MH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
日本史学、東洋史学、朝鮮史学などを横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
歴史学を軸としつつ、関連する諸領域の方法論について熟知し、レポート等の叙述で応用できる。 歴史学を軸としつつ、関連する諸領域の方法論について理解し、レポート等の叙述で応用できる。 歴史学を軸としつつ、関連する諸領域の方法論について理解できる。 歴史学を軸としつつ、関連する諸領域の方法論について部分的に理解できる。
MH_B2-c [コミュニケーション能力]
口頭発表などの場での表現能力と討論におけるコミュニケーション能力を鍛え、他の領域と交流する視点を養う。
研究発表と討論が十分にできる。 研究発表と討論ができる。 研究発表と討論とがある程度できる。 研究発表と討論とが部分的にできる。
MH_B2-d [社会との関わり]
専門分野の学習を通じて人文学と社会のかかわりについて問題意識を育む。
人文学と社会のかかわりについて問題意識を育んで十分に言語化することができる。 人文学と社会のかかわりについて問題意識を育んで言語化することができる。 人文学と社会のかかわりについて問題意識を育んである程度言語化することができる。 人文学と社会のかかわりについて問題意識を育むことができる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : 朝鮮史研究会編『朝鮮史研究入門』名古屋大学出版会、2011年
その他、授業中に言及する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業目標の説明。
2 朝鮮近代史における文化と政治・社会に関する研究状況の整理
3 朝鮮近代史における文化と政治・社会に関する論点についての整理
4 各領域別の論点の提示と討論(1) 個人別プレゼンテーション
5 各領域別の論点の提示と討論(2) 個人別プレゼンテーション
6 各領域別の論点の提示と討論(3) 個人別プレゼンテーション
7 各領域別の論点の提示と討論(4) 個人別プレゼンテーション
8 各領域別の論点の提示と討論(5) 個人別プレゼンテーション
9 各領域別の論点の提示と討論(6) 個人別プレゼンテーション
10 各領域別の論点の提示と討論(7) 個人別プレゼンテーション
11 各領域別の論点の提示と討論(8) 個人別プレゼンテーション
12 各領域別の論点の提示と討論(9) 個人別プレゼンテーション
13 各領域別の論点の提示と討論(10) 個人別プレゼンテーション
14 各領域別の論点の提示と討論(11) 個人別プレゼンテーション
15 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
MH_A-a
[史資料の分析]
MH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
MH_B2-c
[コミュニケーション能力]
MH_B2-d
[社会との関わり]
備考(欠格条件、割合等)
出席 5%
授業への貢献度 40%
レポート 55%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 授業後に直接、ないしはメールで質問を受け付ける。

授業以外での学習に当たって : 事前に、朝鮮史研究会編『朝鮮史研究入門』(名古屋大学出版会、2011年)の下記の部分について、事前に目を通しておくこと。
・第6章 「2.思想史・運動史」、「4.文化史・教育史」
・第7章 「2.民族運動・社会運動史」、「4.文化史・教育史・教育史」 

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)