人文科学府 歴史空間専攻 広域文明史学 分野
西洋史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択必修科目
対象学年:
対象学部等: 履修条件を必ず確認してください。
ヨーロッパ史学特論V
Contemporary European History (Specialized Lecture I)
講義題目  新たなアメリカ社会史像の探求
熊本大学 文学部 准教授 三瓶 弘喜
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2016 後期
毎週 金曜2限
箱崎 304 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/2/29 (23:27)
授業の概要 本講義では、以下の3つのテーマを中心にして、従来とは異なる新しいアメリカ史像・近代世界像を描いて行きたいと思います。また受講者全員に、授業テーマに関するプレゼンテーションを課しますので注意してください(それなりの準備が必要となります)。

1.アトランティック・ヒストリーからグローバル・ヒストリーへ―18世紀・環大西洋史像の再検討―

2.豚とウナギとアメリカ社会―新たな19世紀アメリカ都市社会像の探求―

3.路上と市場(いちば)の社会史―パブリック・エコノミー論とジェンダーからみたアメリカ資本主義社会の再検討―

(Through an in-depth study of selected topics in American history, students will acquire and develop the practical specialist knowledge and skills needed for research in American history. Class members will be required to make an oral presentation as part of this course. )
キーワード : アトランティック・ヒストリー(環大西洋史)、グローバル・ヒストリー、西洋中心史観、広域的関係史、インド更紗、産業革命、奴隷貿易、海賊、船乗り、人種、ブラインド・メモリー、奴隷反乱、脱イギリス帝国史、豚暴動、コンタクト・ゾーン、市場(いちば)、メイクシフト・エコノミー、パブリック・エコノミー、奴隷制、家族史、史料批判
履修条件 : 専修学生(西洋史)および専攻学生(西洋史)以外の受講者が20名を超えた場合は、受講制限を行います。
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 受講者には全員、プレゼンテーションを課します。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
DH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
授業で提示された研究手法について、その意義と限界を史学史上の流れの中で適格に位置づけ説明することができる。 授業で提示された研究手法について、その意義と限界を適格に説明することができる。 授業で提示された研究手法について、その内容を適格に説明することができる。 授業で提示された研究手法について、その内容をある程度理解することができる。
DH_A-a [史資料の分析]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
授業で提示された文字資料や図像資料について、それらを批判的に読み解き、資料の背後にある社会との関連の中で適格に位置づけることができる。 授業で提示された文字資料や図像資料について、それらを批判的に読み解き、資料の内容を適切に評価することができる。 授業で提示された文字資料や図像資料について、その内容を適切に理解し評価することができる。 授業で提示された文字資料や図像資料について、その内容をある程度理解することができる。
DH_B1-a [自立した研究活動]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
与えられた課題に沿って以下のようなプレゼンテーションを行うことができる。すなわち、主張が説得力のある根拠とともに明確に述べられ、効果的な構成と洗練された表現が認められる。 与えられた課題に沿って以下のようなプレゼンテーションを行うことができる。すなわち、主張が妥当な根拠とともに述べられ、効果的な構成と適切な表現がみられる。 与えられた課題に沿って以下のようなプレゼンテーションを行うことができる。すなわち、主張が妥当な根拠とともに述べられ、妥当な構成をもち、表現に情報伝達上の支障が認められない。 与えられた課題に沿って以下のようなプレゼンテーションを行うことができる。すなわち、課題を無視せず、根拠に基づいて主張がなされている。しかし、その根拠の妥当性、構成、表現などに不適切な点が認められる。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 授業時に適宜プリントを配布します。
参考書 : 授業時に適宜紹介します。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 インド更紗のグローバル・ヒストリー―アジア史と欧米史をつなぐ―
2 海賊と船乗りの大西洋世界―周縁からの環大西洋史の試み―
3 奴隷反乱と失われたスペイン的世界―イギリス帝国史を中心としたアトランティック・ヒストリーの相対化と脱構築ー
4 課題研究発表1 プレゼンテーション
5 「走り回る豚」とアメリカ都市社会の断層―図像を読み解く(1)―
6 「ウナギを賭けたダンス」とアフリカ系アメリカ人の政治文化―図像を読み解く(2)―
7 課題研究発表2 プレゼンテーション
8 市場(いちば)とアメリカ都市社会―アメリカ資本主義社会像の再検討ー
9 市場(いちば)とジェンダー―女行商人と黒人奴隷の家族史―
10 まとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
DH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
DH_A-a
[史資料の分析]
DH_B1-a
[自立した研究活動]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50%ほど。
プレゼンテーション 40%ほど。
授業への貢献度 10%ほど。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 授業終了後に学習相談等を受け付けます。

授業以外での学習に当たって : プレゼンテーションに向けて、しっかり準備を行ってください。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)