人文科学府 言語・文学専攻 日本・東洋文学 分野
国語学・国文学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
日本文学特論 IV
Japanese Literature (Specialized Lecture IV)
講義題目  伊勢物語の研究
広島大学大学院文学研究科 教授 妹尾 好信
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2016 前期
集中
箱崎 共同演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/2/29 (19:06)
授業の概要 平安朝の著名な作品である『伊勢物語』を取り上げる。王朝を代表する歌物語を読んで、そこに描かれた王朝びとの感性や価値観などについて考察し、併せて作品成立の経緯についても考える。

(Read prominent works in the Heian period.We will read "Ise-Monogatari" (Tales of Ise). Consider dynastic culture and background of the tales.)
キーワード : 王朝文学 歌物語 伊勢物語 在原業平 古今和歌集 紀有常 紀貫之
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 2016年9月中旬頃開講予定。
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学、言語学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学、言語学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を極めて的確に把握し、体系的に説明できる。 国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学、言語学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を的確に把握し、体系的に説明できる。 国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学、言語学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に何とか説明できる。 国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学、言語学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できない。
ML_B2-b [理論的思考力]
人文学の実証的な方法と理論的な思考力を身につける。
人文学の実証的な方法と理論的な思考力を最大レベルまで身につけている。 人文学の実証的な方法と理論的な思考力をかなり身につけている。 人文学の実証的な方法と理論的な思考力を何とか身につけている。 人文学の実証的な方法と理論的な思考力を身につけられていない。
DL_A-b [テクストの校訂]
文学を対象とする領域では、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえたテクストの解釈あるいは本文の校訂・注釈ができる。
文学を対象とする領域では、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえたテクストの解釈あるいは本文の校訂・注釈が極めて的確にできる。 文学を対象とする領域では、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえたテクストの解釈あるいは本文の校訂・注釈が的確にできる。 文学を対象とする領域では、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえたテクストの解釈あるいは本文の校訂・注釈が何とかできる。 文学を対象とする領域では、過去に蓄積された重要な文献、とりわけ古典を厳密かつ精確に読解し、先行研究を踏まえたテクストの解釈あるいは本文の校訂・注釈ができない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 岩波文庫『伊勢物語』(大津有一校注 岩波書店)を主テキストとする。
サブテキストとして、岩波文庫『古今和歌集』(佐伯梅友校注 岩波書店)も用いる。
受講前に両書とも購入しておいてください。
参考書 : 『昔男の青春―『伊勢物語』初段〜16段の読み方―』(妹尾好信著 新典社新書45 新典社 2009年)
『知の遺産 『伊勢物語』の新世界』(妹尾好信・渡辺泰宏・久下裕利編 武蔵野書院 2016年)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 第1回 『伊勢物語』に関する基礎知識の確認。講義の進め方の提示。
2 第2回 初冠、昔男の結婚。
3 第3回 二条の后物語。
4 第4回 東下り。
5 第5回 東国章段。
6 第6回 紀有常との交友。
7 第7回 伊勢斎宮物語。
8 第8回 惟喬親王物語。
9 第9回 権門・帝に仕える昔男。
10 第10回 筒井筒・梓弓(業平ならざる男の物語)。
11 第11回 花橘・こけるから(昔男像の変貌)。
12 第12回 女御多賀幾子・塩竃(歌詠む翁の物語)
13 第13回 つくも髪・在原なりける男(業平実名への接近)。
14 第14回 昔男晩年の心境と辞世。
15 第15回 まとめ―『伊勢物語』の成立と成長。

成績評価
観点→
成績評価方法
ML_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
ML_B2-b
[理論的思考力]
DL_A-b
[テクストの校訂]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 70%
出席 30%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 授業で取り扱う章段は『伊勢物語』全体の一部に過ぎないので、その他の部分も含めてぜひ通読してほしい。また、授業中に紹介する注釈書や参考書以外にも、自分で図書館・研究室を利用し、授業内容に関連する図書を探索して読むことが望ましい。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)