人文科学府 言語・文学専攻 西洋文学 分野
独文学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
ドイツ古典文学研究史特論 I
German Classical Literature (Specialized Lecture I)
講義題目  空間の表象/表象の空間
准教授 武田 利勝
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2016 前期
毎週 木曜4限
箱崎 401 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2016/9/25 (17:43)
授業の概要 「空間性」がどのように表現されているか。そこからいかなる「空間性」が生起してくるか。こうした関心に基づいて、ドイツ語圏を中心とした古今の西洋世界におけるさまざまなテクスト――文学作品・絵画・建築・思想書等――を参照します。
抽象的で思弁的な概念としての「空間」でもなく、また単に経験的で個別的な空間でもなく、ここでいう「空間性」とは、主観的でもあり客観的でもあり、言語化を拒むと同時に言語化そのものをも規定するような、現象でもあり現象以前でもあるような、「場」や「場所」のそのような性質を指します。例えば、「地平線/水平線」。それは客観的に存在するかに見えながら、実は私たちの主観によって作り出された意味論的な線にほかなりません。地平線は、私たちの視界を取り巻く限界であり、同時にその向こうの何かを指し示す開放的な境界でもあります。こうした空間性の表象は、時代やテクストによってさまざまに異なることがわかるのですが、これらの違いから見えてくるものは何か、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
「空間性」のテーマにアプローチするためのその他の分析ツールとして目下想定しているのは、「道・歩行」「身体存在」「記憶の空間」「トポロジーVSトポグラフィー」「敷居」といったものです。
さまざまな学究分野において「空間論的転回」が叫ばれて久しいですが、私が講義を通じて皆さんにご紹介できる範囲はきわめて限られています。それだけに、多様な諸専攻からの受講をお待ちしています。できれば、最後の3回ほどはそれぞれの関心に基づいた発表(もちろん志願制)に充てたいと思います。

(•This course offers selected topics of the spatiality in the german literature.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(ドイツ語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_B2-a [総合把握力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける
講義の内容を自身の専門と結び付け、批判的に検証することができる 講義の内容を有機的に理解し、自分の言葉で表現できる 講義を通じて得たものをある程度他者に伝えることができる 講義で紹介されるテクストに対する理解が不十分である
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習

成績評価
観点→
成績評価方法
ML_B2-a
[総合把握力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50%
出席 20%
授業への貢献度 30%(毎回のレスポンスカード、発言)

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)