人文科学府 言語・文学専攻 言語学 分野
言語学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
言語学特論 III
Linguistics (Specialized Lecture III)
講義題目  中国語統語論―機能範疇の標示を超えて―
同志社大学文化情報学部 教授 沈 力
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2016 後期
集中
箱崎 教室
M/J科目 (日本語, 中国語)
更新情報 : 2017/1/27 (01:31)
授業の概要  本講義では、中国語と日本語の統語法にはともに、y=f(x)とz=(x)+(y)という共通する計算式がある一方、両言語の機能範疇の標示戦略が異なることについて解説する。具体的には、使役構文、受動構文、結果構文、斜格主語構文、動詞分離構文などの分析を例にあげて、両言語の相違点を説明する。最後に、上記の機能範疇標示戦略の相違は、習得可能性を前提とする単音節性計算式と、表現無制限性を前提とする多音節性計算式の違いに帰することについて実例を挙げながら解説する。

( This course provides an in-depth examination of specific aspects of Mandarin Chinese Syntax and morphology. Chinese have a function calculation but doesn't have function markers. So in this class, we focus on not only this phenomenon also why this phenomenon occurs. The course also occasionally touches on relevant topics in Japanese Syntax and English Syntax.)
キーワード : 機能範疇、語彙範疇、中国語、日本語、統語論
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 この科目の開講日程は 2017年1月31日-2月3日です.
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_A-a [言語データの分析]
言語現象を検証可能な形で一般化する。
言語データを一般化することができる能力を有すること。 言語データの分析を一般化することができないにしても、生起条件を割り出すことができる能力を有すること 言語データの分析に不備があっても、客観的に観察する姿勢を持っていること。 言語データを分析する能力を持っていないこと。
ML_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
ある言語現象に関する研究を体系的にとらえ、当該現象を体系的に説明できる。
ある言語現象の研究史を正しく把握し、体系的な研究方法で説明する能力を有すること。 ある言語現象の研究史をある程度抑え、説明の筋が通ること。 ある言語現象の研究史を大事なところだけ抑え、言語現象の説明を図ること。 ある言語現象の研究史を把握せず、自分の感覚に基づいて言語現象の説明を図ること。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 当日配布
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 中国語統語論概説(1)
2 中国語統語論概説(2)
3 学生とのディスカッション
4 トピック1:形態素を自由にシフト
離合詞の分析について
5 トピック1:形態素を自由にシフト
「動詞分離」の分析について
6 トピック2:語順で機能述語を標示する。
迷惑構文について
7 トピック2:語順で機能述語を標示する。
提供構文について
8 学生とのディスカッション
9 トピック3:動詞連続でと意味制約
使役文と受動文の分析
10 トピック3:動詞連続と意味制約
「V-得」複合動詞構文とV-R複合動詞構文の比較
11 トピック4:位置と意味制約
結果修飾構文について
12 トピック4:位置と意味制約
斜格属性叙述構文について
13 単音節言語の論理と多音節言語の論理
14 単音節言語の論理と多音節言語の論理
15 学生とのディスカッション

成績評価
観点→
成績評価方法
ML_A-a
[言語データの分析]
ML_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)