文学部 人文学科 哲学コース
哲学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
近現代哲学講義 III
Modern Philosophy (Lecture III)
講義題目  ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』入門
専修大学文学部 准教授 古田 徹也
科目ナンバリングコード: LET-HUM2123J
講義コード:
2018 前期
集中
伊都イーストゾーン 哲学演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/3/19 (22:12)
授業の概要 ウィトゲンシュタインが生前唯一刊行した哲学書である『論理哲学論考(Tractatus Logico-philosophicus)』は、現代哲学を代表する古典のひとつとして名高いものです。
ただ同時に、特異な形式で書かれ、非常に幅広い内容が凝縮された、極めて難解な書物としても悪名を轟かせています。

この授業では、『論理哲学論考』の主要な箇所をゆっくりと、できるだけ分かりやすく、丁寧に読み解いていきます。論理学の知識も要らないように工夫しますので、この書物の最初歩の入門として考えてもらえればよいと思います。

また、そうした読解の過程でこの授業は、「哲学的思考」というもの、すなわち、世界をあるがままに捉え、語りえないものを語ろうとする野心的な思考の、基本的なかたちを捉えることにつながるはずです。

(This lecture course focuses on Wittgenstein's Tractatus Logico-philosophicus, in order to provide an overview of the basic perspectives and concepts of his early philosophy.)
キーワード : ウィトゲンシュタイン, 『論理哲学論考』, 分析哲学
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 開講時期は、現時点では8月最終週の予定
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-a [人文学の視座の理解]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
哲学に固有の思考のかたちを非常によく理解している 哲学に固有の思考のかたちをよく理解している 哲学に固有の思考のかたちを大枠で理解している 哲学に固有の思考のかたちを部分的に理解している
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
哲学の諸問題に対する前期ウィトゲンシュタインのアプローチの内容を非常によく理解している 哲学の諸問題に対する前期ウィトゲンシュタインのアプローチの内容をよく理解している 哲学の諸問題に対する前期ウィトゲンシュタインのアプローチの内容を大枠で理解している 哲学の諸問題に対する前期ウィトゲンシュタインのアプローチの内容を部分的に理解している
B_B1-a [古典の読解]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
『論理哲学論考』の内容を非常によく理解している 『論理哲学論考』の内容をよく理解している 『論理哲学論考』の内容を大枠で理解している 『論理哲学論考』の内容を部分的に理解している
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(野矢茂樹訳、岩波文庫)
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ウィトゲンシュタインの生涯と哲学
2 ウィトゲンシュタインの哲学における『論理哲学論考』の位置づけ
3 『論理哲学論考』全体の構成
4 『論理哲学論考』の具体的な読解

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-a
[人文学の視座の理解]
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-a
[古典の読解]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度
レポート 受講者多数の場合には、授業内で試験を行う

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 次回の授業で読む箇所の予習、および授業で読んだ箇所の復習を奨励します

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)