文学部 人文学科 哲学コース 哲学 専門分野 専門分野科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 対象学部等: |
History of Philosophy (Lecture XI)
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科目ナンバリングコード: LET-HUM3152J 講義コード: 18055100 2018 前期 毎週 金曜2限 伊都イーストゾーン 202 教室 J科目 (日本語, 日本語) |
授業の概要 |
「私の財布の中にある紙片は千円札である」や「安倍晋三は内閣総理大臣である」といった命題を真にする世界は、いったいどのような構造をしているのか。あるいは、そうした命題が表現する社会的・制度的事実はいかにして可能であり、また何に基礎づけられているのか。目下のところ、一般的な存在論がこうした問いに満足のいく解答を提供しうるとは言い難い。この授業では、現代存在論の基本的な枠組みを利用しつつも、それを社会的・文化的世界の適切な記述に向けて修正・拡張する試みが検討される。受講者には、こうした試み、およびその背景を理解すると同時に、現在進行形の諸議論に対する自身の見解を形成することが求められる。とくに焦点を当てたいのは、進化ゲーム理論と並び、近年社会科学の基礎理論として注目を集める社会存在論(social ontology)である。この講義では、社会存在論の標準モデルが用いる道具立て(パフォーマティヴ性や集団的志向性など)について初歩的な解説を行い、その妥当性の範囲を吟味する。それと関連して、よく知られた「方法論的個人主義」(methodological individualism)をめぐる論争について、現代存在論の観点から新たな光をあてることを目指す。 (This course focuses on some basic topics in social ontology. Subjects include the social kind, the collective intentionality and the notion of "grounding". ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : 社会存在論、形而上学、社会科学の哲学 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 履修に必要な知識・能力 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
教職 : 資格 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : とくに指定はしない。 参考書 : 柏端達也『自己欺瞞と自己犠牲:非合理性の哲学入門』(勁草書房、2007年)、倉田剛『現代存在論講義I:ファンダメンタルズ』、『現代存在論講義II:物質的対象・種・虚構』(新曜社、2017年)、「社会存在論:分析哲学における新たな社会理論について」(『現代思想』2017年12月臨時増刊号:総特集分析哲学)、中山康雄『共同性の現代哲学:心から社会へ』(勁草書房、2004年)、『規範とゲーム:社会の哲学入門』(勁草書房、2011年) 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
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成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : 随時受けつける。 授業以外での学習に当たって : 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |