文学部 人文学科 歴史学コース
朝鮮史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
朝鮮史学講義 I
Korean History (Lecture I)
講義題目  高麗後期(12~14世紀)の国家と社会(2)
教授 森平 雅彦
科目ナンバリングコード: LET-HUM2361J
講義コード:
2018 後期
毎週 金曜2限
伊都イーストゾーン A-103 教室
M/J科目 (日本語, 古典漢文)
更新情報 : 2018/10/25 (10:21)
授業の概要 高麗時代(918〜1392)のうち後半期の国家と社会を概観します。
今学期はそのなかでも13〜14世紀のモンゴル服属期から滅亡までの期間をとりあげます。
モンゴル帝国の覇権がユーラシアを包むなかで高麗の人びとも思い切った決断を迫られ、やがてモンゴルの勢力が後退するなかで高麗も新たな変化が必要となる激動の時代です。
13世紀までの歴史も冒頭で簡略に紹介します。
高麗王朝は現在の韓国・朝鮮を指すKoreaに名残を留めていることが象徴するように、現代における韓国・朝鮮という民族・境域の原型が出来上がってくる重要な時代です。
しかし相対的に史料が少なく、古代や朝鮮時代と異なり日本との公的関係も希薄なため、日本ではその実像があまり知られておらず、本場韓国でも最も印象の薄い時代です。
この授業では高麗時代の政治・社会・経済・文化の各方面を全体的に見渡していきますが、年表的知識の羅列が目的ではなく、その個性・特質を浮き彫りにすることに主眼をおきます。
ですので、1学期受講するだけでも、「中国や日本とは違うんだな」というところを理解してもらえれば、授業の目的は達成されたことになります。

(This lecture course focuses on history of the late Goryeo period, especially in the 13th and 14th centuries.)
キーワード :
履修条件 : 前期の朝鮮史学講義Wとあわせて受講すると、理解がより深まるでしょう
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B2-a [総合把握力]
高麗史の流れと特質にういて、十分に理解している。 高麗史の流れと特質にういて、理解している。 高麗史の流れと特質にういて、おおむね理解している。 高麗史の流れと特質にういて、ある程度理解している。
B_A-d [資料の理解]
史資料・文献・作品の分析と解釈、および実地調査などに基づいて、世界における文化・歴史・社会の多様性と共通性を理解し説明できる。
高麗史の史料について、十分に理解している、 高麗史の史料について、理解している。 高麗史の史料について、おおむね理解している。 高麗史の史料について、ある程度理解している。
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
高麗史の史料にもとづく立論について、十分に理解している。 高麗史の史料にもとづく立論について、理解している。 高麗史の史料にもとづく立論について、おおむね理解している。 高麗史の史料にもとづく立論について、ある程度理解している。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : ・田中俊明編『朝鮮の歴史』昭和堂、2008年(2015年の最新版をみること)
・李成市ほか編『世界歴史大系 朝鮮史1』山川出版社、2017年
・個別のトピックスについては授業のなかで紹介します
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ガイダンス
2 13世紀半ばまでの高麗史概説
3 モンゴルとの講和と武臣政権の崩壊
4 王政復古と日本侵略
5 モンゴル支配層の一員となった高麗王
6 国内体制の変容
7 流動化するユーラシア情勢と恭愍王の改革
8 高麗の滅亡
9 社会情勢
10 国際貿易
11 文化の展開

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B2-a
[総合把握力]
B_A-d
[資料の理解]
B_A-b
[アプローチの理解]
備考(欠格条件、割合等)
出席 3割
レポート 7割

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 下記のケースは欠席として扱います
・開始約30分後に出席カードを配り終えるまでに入室していない場合
・他の授業、サークル・部活等による欠席(公欠要件は原則的に本学所定の範囲で。教育実習については考慮します。その他就活関係は内容により応相談)
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)