文学部 人文学科 歴史学コース
西洋史学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択必修科目
対象学年:
対象学部等:
ヨーロッパ史学講義 VI
European History (Lecture VI)
講義題目  西欧における書簡実践と書簡資料
教授 岡崎 敦
科目ナンバリングコード: LET-HUM2446J
講義コード: 18055203
2018 前期
毎週 金曜3限
伊都イーストゾーン 202 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/3/8 (16:10)
授業の概要  西欧における書簡実践、書簡資料について、最近の研究動向を整理するとともに、具体例を研究する。
 書簡実践あるいは資料は、一見すると自明に見えるが、歴史的にも現在においても、複雑で、状況や「文化」依存的な現象である。前近代社会における書簡のやりとりは、実際には蝋版を使者がやりとりするものや、端的には一輪の花や枝に和歌を付しただけのものでもありえる。他方、現在伝来する書簡資料の大半は、実は後世別の理由から編纂されたもので、むしろ往復書簡集などのかたちをとった著作物のケースも珍しくない。また、膨大な数作成された書簡作成術、書式集所収の書簡資料の大半は、まったくの創作か、あるいは大きく手が加わったものでしかない。書簡行為としての最大公約数的な理解は、特定の発給者と受給者の間のなんらかのメッセージの伝達であるが、そこで重要なのは、内容ではなく、作法にしたがって書簡行為を行うこと自体ともいえる。社会的拘束のもとでの「自己」の「演出」という意味では、典型的な「エゴ=ドキュメント」ともいえる。
 この授業では、書簡実践および書簡行為について、近年の研究動向を紹介し、問題関心と方法論の主要な論点を整理するとともに、特定の書簡資料、および文章作成術を検討する。

(This course provides an in-depth examination of specific aspects of European History. The course particularly touches on relevant topics on the Epistolary situations, documents and practices.)
キーワード : 西洋史、書簡、実践、史料研究
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 この科目は、平成27年度以前入学者には、旧課程科目「ヨーロッパ現代史講義」の読み替え授業として開講される。当該の旧課程科目をすでに履修している学生は、この授業は単位を修得することができないので、注意すること。

この科目はEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)開講科目です。同プログラムについて、詳しくは以下のサイトをご参照ください。http://eu.kyushu-u.ac.jp/indexjp.html
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-a [人文学の視座の理解]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。 人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質をある程度理解できる。 人文学の基礎知識を持つ。 人文学の基礎知識に不足する。
B_B1-g [論理的思考能力]
文献などの収集能力およびフィールドや実験などの研究能力と、それを系統立てて整理する論理的思考能力を、各研究分野と中等高等教育分野のほか、様々な職種へ活用できる。
研究の理論的、実証的聖香に関する論理的思考能力を備えた上で、各研究分野と中等高等教育分野のほか、様々な職種へ活用できる。 研究の理論的、実証的聖香に関する論理的思考能力を備えた上で、各研究分野と中等高等教育分野のほか、様々な職種へある程度活用できる。 研究の理論的、実証的聖香に関する論理的思考能力を備えている。 研究の理論的、実証的聖香に関する論理的思考能力を備えていない。
B_B2-a [総合把握力]
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。
知識を総合的かつ有機的に把握する能力を身に付ける。 知識を総合的かつ有機的に把握する能力をある程度身に付ける。 知識を総合的かつ有機的に把握することの重要性を理解できる。 知識を総合的かつ有機的に把握することの重要性を理解できない。
B_C-d [興味関心の幅広さ]
専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲を持つ。
専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲を持つ。 専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲をある程度持つ。 専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けることの重要性を理解する。 専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けることの重要性を理解できない
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : 授業中に参考文献目録を配布する。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 序論
2 1.書簡研究の現在
3 2.文芸書簡の諸問題
4 3.文書としての書簡
5 4.書簡集、書簡作成術
6 5.具体例の研究
7 おわりに

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-a
[人文学の視座の理解]
B_B1-g
[論理的思考能力]
B_B2-a
[総合把握力]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験 100

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : オフィスアワーの他、個別のランデブ(要事前予約)によって対応する。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)