文学部 人文学科 歴史学コース 西洋史学 専門分野 専門分野科目 (単位数 2) 選択必修科目 対象学年: 対象学部等: |
European History (Lecture VI)
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科目ナンバリングコード: LET-HUM2446J 講義コード: 18055203 2018 前期 毎週 金曜3限 伊都イーストゾーン 202 教室 J科目 (日本語, 日本語) |
授業の概要 |
西欧における書簡実践、書簡資料について、最近の研究動向を整理するとともに、具体例を研究する。 書簡実践あるいは資料は、一見すると自明に見えるが、歴史的にも現在においても、複雑で、状況や「文化」依存的な現象である。前近代社会における書簡のやりとりは、実際には蝋版を使者がやりとりするものや、端的には一輪の花や枝に和歌を付しただけのものでもありえる。他方、現在伝来する書簡資料の大半は、実は後世別の理由から編纂されたもので、むしろ往復書簡集などのかたちをとった著作物のケースも珍しくない。また、膨大な数作成された書簡作成術、書式集所収の書簡資料の大半は、まったくの創作か、あるいは大きく手が加わったものでしかない。書簡行為としての最大公約数的な理解は、特定の発給者と受給者の間のなんらかのメッセージの伝達であるが、そこで重要なのは、内容ではなく、作法にしたがって書簡行為を行うこと自体ともいえる。社会的拘束のもとでの「自己」の「演出」という意味では、典型的な「エゴ=ドキュメント」ともいえる。 この授業では、書簡実践および書簡行為について、近年の研究動向を紹介し、問題関心と方法論の主要な論点を整理するとともに、特定の書簡資料、および文章作成術を検討する。 (This course provides an in-depth examination of specific aspects of European History. The course particularly touches on relevant topics on the Epistolary situations, documents and practices.) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : 西洋史、書簡、実践、史料研究 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 履修に必要な知識・能力 : | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
この科目は、平成27年度以前入学者には、旧課程科目「ヨーロッパ現代史講義」の読み替え授業として開講される。当該の旧課程科目をすでに履修している学生は、この授業は単位を修得することができないので、注意すること。 この科目はEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)開講科目です。同プログラムについて、詳しくは以下のサイトをご参照ください。http://eu.kyushu-u.ac.jp/indexjp.html
教職 : 教職(社会)(地理歴史) 資格 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : 参考書 : 授業中に参考文献目録を配布する。 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
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成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : オフィスアワーの他、個別のランデブ(要事前予約)によって対応する。 授業以外での学習に当たって : 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |