文学部 人文学科 歴史学コース
イスラム文明学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
イスラム史学講義 XII
History of Islamic Civilization (Lecture XII)
講義題目  文書史料から見るオスマン朝史
慶應義塾大学言語文化研究所非常勤講師 齋藤 久美子
科目ナンバリングコード: LET-HUM4461J
講義コード:
2018 後期
集中
伊都イーストゾーン イスラム演習室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/11/11 (15:41)
授業の概要 本講義ではオスマン朝の文書史料のなかでも、16世紀までの社会経済史研究にとって必須の史料であり、やや「使い古された」感のある『租税台帳』に焦点をあてます。まず『租税台帳』の史料的特質を説明し、次に記録に使われた特殊な書体「スィヤーカト体」や数詞を暗号化したような「ディーヴァーン数字」を紹介して一緒に謎解きに挑みます。そして既往研究における『租税台帳』の分析方法とその問題点を取り上げ、そのうえで『租税台帳』を利用した今後の研究の可能性について展望します。
授業はおもに講義形式で進行しますが、文書を読む機会も設けます。

(This class will focus on the Ottoman archival documents to examine the social and economic history of the Ottoman Empire in the 16th century.)
キーワード : イスラーム オスマン朝 文書史料 租税台帳
履修条件 : アラビア文字の読み書きができ、トルコ語文法を身につけていることが望ましい
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
オスマン朝の文書史料の特徴と既往研究の問題点を正確に説明できる。 オスマン朝の文書史料の特徴と既往研究の問題点を一通り説明できる。 オスマン朝の文書史料の特徴と既往研究の問題点をある程度説明できる。 オスマン朝の文書史料の特徴と既往研究の問題点を説明できない。
B_C-b [粘り強さ]
史資料や文献、情報の収集と読解に地道に取り組む姿勢を持つ。
史資料の講読にかなり積極的に取り組んでいる。 史資料の講読に積極的に取り組んでいる。 史資料の講読にある程度取り組んでいる。 史資料の講読に積極的に取り組んでいない。
B_C-c [発想力]
問題の解決にあたって様々なアプローチの可能性を考えようとする姿勢を持つ。
文書史料の研究への応用についてかなり積極的に意見を述べる。 文書史料の研究への応用について積極的に意見を述べる。 文書史料の研究への応用についてある程度意見を述べる。 文書史料の研究への応用についてほとんど発言しない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : テキストはありませんが、毎回レジュメを配布します
参考書 : 授業中適宜取り上げます
授業資料 : なし

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション
2 租税調査と租税台帳の作成・保管
3 租税台帳(明細帳)には何が記録されているか
4 租税台帳(明細帳)の落とし穴:注意すべき点
5 租税台帳(簡易帳)には何が記録されているか
6 租税台帳(簡易帳)の落とし穴:注意すべき点
7 史料講読1:租税台帳と補足資料 演習
8 史料講読2:租税台帳と補足資料 演習
9 史料講読3:租税台帳と補足資料 演習
10 史料講読4:租税台帳と補足資料 演習
11 史料講読5:租税台帳と補足資料 演習
12 既往研究の問題点と新たなアプローチ1
13 既往研究の問題点と新たなアプローチ2
14 既往研究の問題点と新たなアプローチ3
15 授業内容のまとめ

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_C-b
[粘り強さ]
B_C-c
[発想力]
備考(欠格条件、割合等)
出席 70%
授業への貢献度 30%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 適宜メールなどで質問を受け付けます

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)