文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
国語学講義 III
Japanese Linguistics (Lecture III)
講義題目  方言からみる日本語文法
関西大学文学部 教授 日高 水穂
科目ナンバリングコード: LET-HUM3510J
講義コード:
2018 前期
集中
伊都イーストゾーン 202 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/6/4 (02:51)
授業の概要 日本語文法に見られる方言差を、国立国語研究所編『方言文法全国地図』の分布図から読み解く。標準語も含めた日本語文法の概説を行ったうえで、日本語諸方言の文法の特徴を対照させ、その地理的分布のあり方から、言語変化のメカニズムと方言形成のモデルを構想する。

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キーワード : 方言文法
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 開講時期:9月4日〜7日
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-c [言葉の理解]
「言葉」に対する自覚的かつ反省的な関わりを通じて、人間存在への理解を深める。
言語地図作成のための言語形式の分類が正確にできる。 言語地図作成のための言語形式の分類がおおむねできる。 言語地図作成のための言語形式の分類がある程度できる。 言語地図作成のための言語形式の分類ができない。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
解釈に基づいた言語地図を作成できる。
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
B_C-d [興味関心の幅広さ]
専門分野のみならず、幅広い知識と教養を身に付けようとする意欲を持つ。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 教科書は使用せず、プリントを配付する。
参考書 : 佐々木冠・渋谷勝己・工藤真由美・井上優・日高水穂2006『シリーズ方言学2 方言の文法』岩波書店
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 言語地理学の方法論
・言語地図の作成と解釈
・東西対立分布と周圏分布
・方言形成における伝播と接触
・文法化理論の言語地理学への応用
2 分布のパターンと言語変化の地域性
・否定表現(東西対立分布)
・条件表現(周圏分布)
・命令表現(逆周圏分布)
・活用体系(九州方言の古態性・東北方言の革新性)
3 文法的意味の区別の地域差
・アスペクト表現(進行相・結果相の区別)
・授受表現(遠心性動詞と求心性動詞の区別)
・可能表現(可能の意味の区別)
・ノダ相当表現(ノダの有無)
4 文法化の地域差
・格表現サ類の文法化
・助詞「は」をめぐる文法化
・引用・伝聞表現の文法化

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-c
[言葉の理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
備考(欠格条件、割合等)
小テスト 60%
出席 40%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 小テストは2日目と4日目の2回実施する。
小テスト1:言語地図の作成と分析
小テスト2:方言調査データの分析
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)