文学部 人文学科 文学コース
国語学・国文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 3年生 4年生
対象学部等: 専攻学生に限る
国語学演習 II
Japanese Linguistics (Seminar II)
講義題目  万葉集旋頭歌の研究―言語史資料としての万葉歌―(2)
教授 高山 倫明
科目ナンバリングコード: LET-HUM2516J
講義コード:
2018 後期
毎週 木曜3限
伊都 国文演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
授業の概要  旋頭歌は、五七七五七七の6句からなる古代歌謡の一形式で、五七七の片歌を問答体で繰り返したところに発すると言われている。万葉集中には62首が収録されている。また、漢字という外国の文字を自家薬籠中のものとするために、上代人はさまざまに模索して種々の万葉仮名表記と変体漢文を作りだし、のちの「漢字仮名まじり」という表記システム確立の基礎を固めた。ここでは、旋頭歌を通して万葉歌のリズム形式を考えるとともに、その表記について漢語音韻学・日本語表記史の観点から分析を加え、奈良時代日本語の諸問題を考察する。
 万葉集西本願寺本をテキストとし、集内の旋頭歌62首(一覧を国文研究室内に掲示する)の中から任意の1首を選択して、以下の諸点に注意しつつ訓読試案を提示する。また自ら設定したテーマについての調査・考察の結果を発表する。
 ・底本の付訓を批判的に検証すること(どうしてそのような訓が付されているのか、どうしてそのように訓めるのか、等々)
 ・先行研究を踏まえたうえで、最も合理的な解釈を模索すること。
毎回1名の担当者が発表を行うこととし、時間配分については、発表60分、質疑応答30分を目安とする。

(This seminar course introduces the oldest existing anthology of Japanese poetry, Man'yōshū. It consists of about 4500 Japanese poems made during the roughly 350 years before the middle of the 8th century. The poems were made before the invention of the Japanese syllabary (kana), and although they are entirely written in Chinese characters, they provide precious data on such aspects as the ancient Japanese language, literature, and history.)
キーワード : 万葉仮名 万葉歌 表記史 音韻史
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
授業計画 テキスト : 全巻の原文が記載されているテキストを各自用意すること。鶴久・森山隆『万葉集』おうふう(1900円+税)など。
参考書 : 大島正二『漢字と中国人』岩波書店(780円+税)など。あとは授業で紹介する。
授業資料 :

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 万葉集を始めとする上代万葉仮名文献や、上代語の基礎に関する導入を行う。
2 演習形式。毎回1名の担当者が調査・考察の結果を発表する。それをもとに参加者全員での討論を行う。 以下同じ。 演習

授業以外での学習に当たって : 先行研究によく目を通すこと。
学習相談 : 木曜日の5時限目にオフィスアワーを設定するが、随時メールも受け付ける。メールアドレスは授業で示す。
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-a [古典の読解]
長い文化的伝統のなかで人類が生み出してきた知的所産である「古典」を、厳密に読解する能力を身に付けることができる。
万葉仮名文献の問題点をよく理解し、最も合理的な解釈を探究することができる。 万葉仮名文献の問題点を理解し、合理的な解釈を探究することができる。 万葉仮名文献の問題点に注意し、一通り読むことができる。 万葉仮名文献をある程度読むことができる。
B_B1-e [専門資料の分析]
専門分野で必要な史資料や文献を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。
先行研究をよく理解し、批判的に分析することができる。 先行研究を理解し、批判的に分析することができる。 先行研究に関する一定以上のの知識を持つ。 先行研究に関する知識に不足する。
B_B1-f [批判的討論]
批判的な討論を通して、自らの意見をより客観的視点から組み立てる姿勢を養うことができる。
客観的視点から批判的に討論し、自らの見解を明解に示すことができる。 客観的視点から批判的に討論し、自らの見解を示すことができる。 客観的視点から批判的に討論し、自らの見解を示す努力をしている。 客観的視点から批判的に討論し、自らの見解を示すに至っていない。
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-a
[古典の読解]
B_B1-e
[専門資料の分析]
B_B1-f
[批判的討論]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション
レポート
授業への貢献度
出席

成績評価基準に関わる補足事項 :
その他 その他 :

教職 : 教職(国語)
資格 :

更新日 : 2018/9/25 (21:33)