文学部 人文学科 文学コース 中国文学 専門分野 専門分野科目 (単位数 2) 選択科目 対象学年: 2年生 3年生 4年生 対象学部等: |
Chinese Literature (Lecture V)
|
科目ナンバリングコード: LET-HUM2545J 講義コード: 18054107 2018 前期 毎週 木曜2限 伊都イーストゾーン 104 教室 M/J科目 (日本語, 古典漢文) |
授業の概要 |
服装(呉服)や食事(コメ)はもとより、木造の住宅や山水庭園、また「雪月花」の風流韻事など、日本の古代文化として残されたものの中には、中国大陸から伝わり、本土中国とは別個に伝承されてきた「古い中国の文化」が残っている。これは古代のアジア伝統文化を知る上で極めて貴重なものであることは、皆さんも充分知っていることであろう。 文学作品(漢詩文)もまた、多くの貴重なものを断片的に保存している。今年度の講義は、そのような考えの下、日本各地に保存されている「旧鈔本」と呼ばれる詩巻を幾つかひもといてみたい。 漢文訓読について言えば、今回のテキストはやや難しい。初歩的段階を終わり、次に中・上級者レベルの訓練となるような難度になる。 漢文の読解にまだ自信が持てない諸君には、この講義は来年以降のお楽しみとして、まずは「古典語(漢文)」の受講をお薦めします。 (•This lecture course focuses on selected works by Bai Ju-yi an overview of the basic perspectives and concepts of human existence in Chinese Tang Dynasty.) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
キーワード : 唐詩、旧鈔本、白氏文集 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
履修条件 : 履修に必要な知識・能力 : 初級中国語、漢文訓読法。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
特記事項 |
【中国文学講義X(静永)期末レポート課題】 2018.7.19告知 課題=「長恨歌」および「長恨歌伝」が恋愛物語としていかに優れているかを論じよ。 *各自の結論を客観的に立証するために、必ず文中に「長恨歌」もしくは「長恨歌伝」 の一部分(一〜数句、もしくは一〜数行)を三箇所(三箇所は異なる場面であること) を書き下し文で引用し、それぞれに十分な説明が述べられていること。 *引用が三箇所に満たない場合、かつその場面についての論述が不十分な場合は、減点 となる。 *字数は二〇〇〇字以上(原稿用紙5枚分以上)。 *必ず原稿用紙に手書きであること。縦書き・横書きは自由。 パソコン等機器を使用して印字作成したものは不合格とする。 提出先=箱崎文系キャンパス学生第一係レポートボックスに投函せよ。 (受付開始は7月26日) 締 切=8月22日(水)まで(レポート締切第一期)。 〇「書き下し文」の例 「漢皇色を重んじて傾国を思う(ふ)、御宇多年 求むれども得ず。」 「楊家に女有り初めて長成し、養わ(は)れて深窓に在り人いまだ知らず。」 「宮中に良家の子千万数ありと雖も、目を悦ばすべき者なし。」 「故に当時の謡詠に云う有り、『女を生むも悲酸するなかれ、男を生むも喜歓するなか れ。』と。」
教職 : 教職(国語) 資格 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||
到達目標 |
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー 九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ 九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
授業方法 |
テキスト : 静永健編『白文課本「長恨歌」「長恨歌伝」』(花書院、2018)。九大生協で販売する予定。 参考書 : 参考文献は適宜紹介する。 授業資料 : 授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
成績評価 |
GPA評価
成績評価基準に関わる補足事項 : 毎回、授業冒頭に小テストを行う。これに「無回答」「欠席(遅刻も含む)」の者には低い評価を与える。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
学習相談 |
学習相談 : メールを受け付けます。shizuka@lit.kyushu-u.ac.jp 授業以外での学習に当たって : 合理的配慮について : 障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp) |