文学部 人文学科 文学コース
英語学・英文学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生、3年生、4年生
対象学部等:
イギリス文学演習 V
English Literature (Seminar V)
講義題目  Charles Dickens研究
教授 鵜飼 信光
科目ナンバリングコード: LET-HUM2576J
講義コード: 18055110
2018 前期
毎週 金曜2限
伊都イーストゾーン 401 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2018/3/9 (12:06)
授業の概要  この授業ではイギリスの小説家Charles Dickens(1812-70)の Great Expectations (1861)を研究する。
 作品の梗概:テムズ川の河口近くの寒村で孤児の少年ピップは歳の離れた姉とその夫で気の優しい鍛冶屋のジョーと暮らしている。クリスマス・イヴの夕方、教会の墓地に一人でいたピップはテズム川の囚人船から逃げてきたマグウィッチに脅され、翌朝家から食料を盗んで届ける。その後ピップは鍛冶屋の修行をして歳月を過ごすが、突然、遺産相続の見込みがあるのでロンドンで紳士として暮らすようにと謎の人物から言われる。ピップは遺産の贈り主が近所のハヴィシャム老嬢でその養女エステラの結婚相手として自分が考えられていると思い込んでロンドンで暮らす。しかし、やがて全く思いがけない秘密が明らかになる。
 授業での留意点:普通に読んでも波瀾万丈で面白い作品だが、主人公が避けたいものにつきまとわれ、もう完全に解放されたと思う時にも自覚なくそれにつきまとわれる主題、代理的復讐、分身の主題など、一般読者が気づきにくい諸主題を掘り下げていく。
 初回は授業の説明を行う。作品を初回以外の授業の回数でほぼ等分し、毎週、三人の人に、作品の要約と問題点の指摘をする発表を行ってもらい、議論する。
 学期末の筆記試験と3000字の小論文によって成績を評価する。各50%。筆記試験は、初回の授業で指定した約14ページ分の範囲から、主に英文解釈の問題を出題する。初回の授業で出題の形式の見本を提示する。小論文を書く際の留意点は初回の授業で説明する。

(We will study Charles Dickens's Great Expectations, focusing on about 35 pages of the novel every week, and thus reading through the entire novel by the end of the semester.)
キーワード : Charles Dickens, Great Expectations, English Novel
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B1-d [専門的研究手法]
文学作品でどういうことが問題になり得るかを授業で検討し、イギリス文学を専門的に研究する手法を身につける。
文学作品についてどういうことが問題になり得るかの理解がかなり優れている。 文学作品についてどういうことが問題になり得るかの理解が優れている。 文学作品についてどういうことが問題になり得るかの理解が及第である。 文学作品についてどういうことが問題になり得るかの理解を身につけるために、一層の努力が必要である。
B_B1-g [論理的思考能力]
学期末に小論文を作成することを通して、論理的に思考を展開する能力を身につける。
作品の解釈を展開する論理的思考能力がかなり優れている。 作品の解釈を展開する論理的思考能力が優れている。 作品の解釈を展開する論理的思考能力が及第である。 作品の解釈を展開する論理的思考能力を身につけるために、一層の努力が必要である。
B_C-c [発想力]
授業での作品分析を通し、作品解釈のための発想力を涵養する。
作品を考察する際の問題設定の発想力がかなり優れている。 作品を考察する際の問題設定の発想力が優れている。 作品を考察する際の問題設定の発想力が及第である。 作品を考察する際の問題設定の発想力を見つけるために、一層の努力が必要である。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : Charles Dickens, Great Expectations, Penguin Classics, ISBN-10:0141439807
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 初回は授業の説明を行う。作品を初回以外の授業の回数でほぼ等分し、毎週、三人の人に、作品の要約と問題点の指摘をする発表を行ってもらい、議論する。 演習

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B1-g
[論理的思考能力]
B_C-c
[発想力]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 50%
期末試験 50%

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 学期末の筆記試験と3000字の小論文によって成績を評価する。各50%。筆記試験は、初回の授業で指定した約14ページ分の範囲から、主に英文解釈の問題を出題する。初回の授業で出題の形式の見本を提示する。小論文を書く際の留意点は初回の授業で説明する。
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって : 毎週の作品の範囲を家で読んでくること。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)