文学部 人文学科 人間科学コース
言語学・応用言語学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
言語学・応用言語学講義 VII
Linguistics and Applied Linguistics (Lecture VII)
講義題目  日本語統語論:構造構築と意味
教授 上山 あゆみ
科目ナンバリングコード: LET-HUM2717J
講義コード:
2018 後期
毎週 木曜4限
伊都イーストゾーン A-118 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2019/5/6 (01:47) 〔テスト〕
授業の概要 この授業では、基本的に生成文法の立場にたちつつ、より具体的に日本語の構文と解釈の関係を考察し、その規則性をどのように理論的にとらえることができるかを議論していく。講義のなかで、私の考えている案を紹介しはするが、それを覚えてもらうことが目標ではない。他の解決方法がないかどうか、他の方法をとった場合、どのように予測が異なるのか、各自に考えてもらいたいと思っている。

(This course introduces the basic syntax and semantics of Japanese using an explicit feature representation developed by the instructor. Students are expected to learn not only how the properties of each construction are explained under the proposed analysis, but also how they can be accounted for by another approach.)
キーワード : 統語論 意味論 構造
履修条件 : 受講学生の制限はないが、授業の主たるターゲットとしては、言語学・応用言語学専攻の2・3・4年生を想定している。
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(国語)(英語)(ドイツ語)(中国語)(フランス語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
生成文法の言語観の特徴を理解し、どのような言語現象が説明対象になるか、そしてどうしてそれが説明対象になるかを述べることができる。 提示された言語現象が、どうして生成文法の説明対象とみなされるべきかを述べることができる。 生成文法の説明対象として、どのような言語現象があるかをあげることができる。 生成文法の説明対象となるべき言語現象と説明対象とはみなされない言語現象の違いがわからない。
B_B1-g [論理的思考能力]
いったん仮説を立てたら、その仮説が妥当であるかどうか第三者の目で厳密に精査できる。
提示された仮説でどのような言語現象が予測され、どのような問題点がありうるか明示的に述べることができる。 提示された仮説でどのような言語現象が予測されるか明示的に述べることができる。 提示された仮説からいずれかの言語現象を説明することができる。 提示された仮説と与えられた言語現象を関連づけられない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 授業担当教員による解説(又は板書)を主とした形態であり,時折,学生との問答を通じて,関連の知識を深めていきます。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 「参考書」としてあげた『統語意味論』の内容に基づいて授業を進めていくが、少し高価な本であるため、授業では購入を必須とはせず、授業で配布するプリント等で内容を追いかけることが可能なように工夫したい。『統語意味論』は言語学研究室で閲覧することができるので、適宜、活用してほしい。
参考書 : 上山あゆみ (2015) 『統語意味論』, 名古屋大学出版会。
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 統語論とは?
授業の進め方についての説明
http://www.gges.org/ueyama/TreeDrawer.shtml から各自のパソコンに TreeDrawer をインストールしてください。Windows版と Mac版があります。
2 構造と意味解釈
TreeDrawer の説明
随時、Moodle のページで指定していく
3 [文法片1] 項と格助詞
4 [文法片1] 付加詞/zero-Merge/ソ系列指示詞
5 [文法片2] 使役構文
6 [文法片2] 受動構文
7 [文法片3] 「A(の)B」構文
8 [文法片3] 「Aは/がB(だ)」構文
9 [文法片3] 連体修飾
10 [文法片4] 長距離関係1:格助詞ガと移動
11 [文法片4] 長距離関係2:疑問文
12 [文法片5] Predication と Partitioning
13 [文法片5] 不定語+モ
14 [文法片5] 連動読み

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_B1-g
[論理的思考能力]
備考(欠格条件、割合等)
小テスト 45% なるべく毎授業で何らかの小テストを設ける。出欠確認を兼ねる。
授業への貢献度 15% 授業内容に対して積極的に質問をしてほしい。この項目は、小テストの点数に加えるボーナス点がわりということになる。
課題 40% 授業中もしくは授業外活動として、毎週何らかの課題を指定する。

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)