文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年: 学部2年 学部3年 学部4年
対象学部等:
発達心理学講義III
Developmental Psychology III
講義題目  発達心理学講義
准教授/教育学部 實藤 和佳子
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2018 前期
毎週 月曜3限
伊都イーストゾーン 202 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/5/22 (15:04)
授業の概要 乳幼児は他者の“こころ”をどう理解しているのか、他者の“こころ”を理解するにはどのような力が必要なのか、発達的な観点から概説します。また、近年、自閉症などの発達障がいをもつ子ども達が示す発達についても多くの研究が重ねられてきており、発達の個人差・多様性についても取り上げます。

(This lecture will review how infants and young children understand other's mental states and what abilities need to understand other's mind from developmental points of view. This lecture will focus on the development of understanding other's mind in children with Autism Spectrum Disorder.)
キーワード : 心の理論、表象、実行機能、言語、信念、自閉症スペクトラム
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
乳幼児期における他者理解とその個人差に関する発達心理学の用語や知識を理解・習得する。
乳幼児期の発達について的確に説明できる。 乳幼児期の発達の概要を説明できる。 乳幼児期の発達の基本的な用語の名称を知っている。 乳幼児期の発達の基本的な用語の名称を知らない。
B_B1-d [専門的研究手法]
発達を実証的に研究する上で基本的な技能を身につける。
乳幼児の発達研究の方法論について自分なりのやり方を提案できる。 乳幼児の発達研究の方法論について自分で調べることができる。 乳幼児の発達研究の方法論について概要を理解できる。 乳幼児の発達研究の方法論について理解できない。
論理的考察
習得した知識をもとに、乳幼児期の心理・発達現象がどのように生じうるか、論理的に説明・考察することができる。
乳幼児期の心理・発達現象について、その根拠とともによく構造化された論理的な文章として構成することができる。 乳幼児期の心理・発達現象について、必要な情報を構造化された論理的な文章として構成することができる。 乳幼児期の心理・発達現象について、最低限必要な情報を文章化できる。 乳幼児期の心理・発達現象について、必要な情報を文章化できない。
態度・志向性
自発的に問題意識を持ち、学習する。
指示されないときであっても、自発的な学習を十分に行うことができる。 指示された事柄以上の学習を自発的に行うことができる。 指示された最低限の学習を行うことができる。 指示された学習を行わない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : テキストは使用しません。
参考書 : 関連する文献や著書の情報はスライドに提示します。それを参考にし、個々の関心に合わせて学習を深めるようにして下さい。
授業資料 : 講義では、主にスライド(図表、VTR映像を含む)を利用しながら進めていきます。スライドに提示した情報のプリント配布はしないため、各自でノートなどを用意し、必要に応じてメモなどを取れる状態で受講することが望ましいです。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション
本講義の概要について説明します。
2 第2回以降、以下の内容について概説していく予定です。
心の理論と誤信念理解
3 表象、ワーキングメモリ
4 反応の抑制
5 反応や注意のソフト
6 ことばとこころ
7 心の理解の文化差
8 他者の心の理解の基盤
9 赤ちゃんが示す他者の心の理解
10 他者が知っていることは何か
11 自閉症スペクトラムとは
12 自閉症児者が示す他者の心の理解

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]

論理的考察

態度・志向性
備考(欠格条件、割合等)
レポート
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 : 随時受け付けます。個別に相談がある場合は、事前にメールでアポイントを取るようにお願いします。

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)