文学部 人文学科 人間科学コース
心理学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
生涯発達学講義III
Lifespan Development III
講義題目  生涯発達学講義
准教授/教育学部 古賀 聡
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2018 後期
毎週 木曜3限
伊都イーストゾーン B-101 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/10/2 (01:21)
授業の概要 生涯発達における様々な心理的危機に対する心理療法のあり方について学ぶ。
具体的には以下のアプローチについて学習する。
精神分析、解決志向アプローチ(ブリーフセラピー)、認知行動療法、動作法、催眠法、心理劇(ロールプレイング)

(In this lecture, I would like to introduce the cases of psychological support, and basic orientations of psychotherapy, including Psychoanalysis, Brief psychotherapy, Cognitive behavioral therapy, Psychodrama, Dohosa-hou, Hypnotherapy. )
キーワード : 生涯発達、心理療法、解決志向アプローチ、認知行動療法、動作法、催眠法、心理劇(ロールプレイング)、芸術療法、回想法
履修条件 : 臨床事例の解説を中心に授業を行うので心理学入門の受講など心理学や臨床心理学に関する基礎的知識を学んでいることが望ましい。
履修に必要な知識・能力 : 心理学や臨床心理学に関する基礎的知識 基幹教育において「心理学入門」を受講していること
特記事項 教室の収容人数に応じて受講者数の制限を行う可能性があります。

授業計画では、授業で取り扱う心理療法の順序を示していますが、第1回授業オリエンテーションで受講生の臨床心理学について有している知識の程度や受講生の希望を確認したうえで順序を変更する可能性があることをご了承ください。

本授業では、順序が変更になる可能性はありますが、以下の内容に関して議論し、受講生が生涯発達における心理支援(心理療法)への理解を深めることを目的とします。

本授業で取り扱うテーマ(予定)
@コミュニケーションからみた心理療法の多様性
A現代の心理療法の源泉としての催眠と精神分析
B精神分析と行動主義
C行動療法と認知療法、その統合と発展
D問題分析への焦点化と解決への焦点化(認知行動療法と解決志向アプローチ)
E体験治療論 催眠法から動作法へ
Fプレイセラピー 遊びからみた子どもの発達と自己表現
Gサイコドラマとソシオドラマ、そしてロールトレーニング
H学びの心理劇(道徳教育における心理劇・ロールプレイングの可能性)
I高齢者心理支援としての回想法と心理劇
Jヘルスプロモーション・健康教育としての動作法の可能性
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  認定心理士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
複数の心理療法の理論、方法論について理解すること
B_B1-d [専門的研究手法]
複数の心理療法の基礎的技法について習得すること
汎用的技能
自分自身や他者の心理的健康について関心を高めストレスマネジメントの方法を修得すること
態度・志向性
共感的態度、受容的態度の涵養
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 「基礎から学ぶ心理療法」 矢澤美香子編 ナカニシヤ出版

心理療法の定義から心理療法を実施する上での倫理事項について学ぶことができます。
クライエント中心療法、精神分析、認知行動療法などの基本的なアプローチから、森田療法や臨床動作法などの日本発祥の心理療法、ユニークなアプローチである心理劇など多様な心理療法の理論や方法論についての押さえておくべき内容が掲載されています。
本授業ですべてを扱うことはできませんが、臨床心理学、心理療法を学習するときのテキストとして活用することができると思われます。
参考書 : サイコドラマの技法 高良聖 岩崎学術出版社
ミルトン・エリクソンの催眠療法入門 W・H・オハンロンら 金剛出版
催眠面接法 成瀬悟策 誠信書房
基礎から学ぶ動作法 九州大学総合臨床心理センター編 ナカニシヤ出版
基礎から学ぶ動作訓練 九州大学総合臨床心理センター編 ナカニシヤ出版
リラクセーション 成瀬悟策 講談社
姿勢のふしぎ 成瀬悟策 講談社
事例で学ぶ認知行動療法 伊藤絵美 誠信書房
授業資料 : 必要に応じて配布

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション
2 認知行動療法と解決志向アプローチ
3 認知行動療法と解決志向アプローチ
4 認知行動療法と解決志向アプローチ
5 体験治療論−催眠法と動作法
6 体験治療論−催眠法と動作法
7 体験治療論−催眠法と動作法
8 体験治療論−催眠法と動作法
9 回想法・高齢期心理臨床
10 回想法・高齢期心理臨床
11 プレイセラピー・子どもの心理臨床
12 プレイセラピー・子どもの心理臨床
13 心理劇・芸術表現療法
14 心理劇・芸術表現療法
15 まとめ・レポート作成

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]

汎用的技能

態度・志向性
備考(欠格条件、割合等)
レポート
プレゼンテーション
授業への貢献度

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 成績評価は、授業への参加態度、発表内容、レポートを総合的に評価する。
学習相談 学習相談 : 相談を希望する場合は、事前にメールで連絡してください。
各種事情によりワークへの参加について不安がある場合は遠慮なくメールなどで相談してください。

授業以外での学習に当たって : <理論学習>
テキストを用いて理論や方法論を学ぶ。

<事例検討>
各種心理療法の事例を聞いてレポートを作成する。基礎的理論や技法の理解だけでなく対人援助職としての態度やあり方についても検討する。

授業時間外の学習が必要となります。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)