文学部 人文学科 人間科学コース
社会学・地域福祉社会学 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
社会調査法講義
Methods of Sociological Research (Lecture)
講義題目  社会調査の方法を学ぶ
准教授 山下 亜紀子
科目ナンバリングコード: LET-HUM2855J
講義コード:
2018 後期
毎週 木曜2限
伊都イーストゾーン 社会学演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/3/10 (17:02)
授業の概要 社会調査全般にわたり、その意義と方法について理解する。社会調査の意義と方法に関する講義、代表的研究に関する解説、社会調査の実践的学習を通じて、社会調査のプロセスや技法について修得する。

(This lecture course is a general introduction to the basic concepts and techniques that are used in social research. Subjects include the foundations of social research, research design, data collection and data analysis. )
キーワード : 社会調査、量的調査、質的調査、調査倫理
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 社会調査士資格認定科目(A)
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :  社会調査士
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-b [アプローチの理解]
専門分野の基礎知識に基づいて、人間と社会のあり方とそれへの多様なアプローチを理解できる。
社会調査の意義や歴史、方法論を深く理解し、全般的にわかりやすく説明することができる。 社会調査の意義や歴史、方法論を概ね理解し、全般的に説明することができる。 社会調査の意義や歴史、方法論を一致程度理解し、ある程度説明することができる。 社会調査の意義や歴史、方法論について理解できておらず、説明することができない。
B_B1-d [専門的研究手法]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
社会調査の調査設計、データの処理、分析方法、分析結果のまとめ方について、深く理解でき、十分に身についている。 社会調査の調査設計、データの処理、分析方法、分析結果のまとめ方について、理解でき、概ね身についている。 社会調査の調査設計、データの処理、分析方法、分析結果のまとめ方について、一定程度理解でき、ある程度身についている。 社会調査の調査設計、データの処理、分析方法、分析結果のまとめ方について理解できておらず、身についていない。
B_B2-d [専門的思考方法]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
社会調査の意義や方法論、調査倫理に関して深く理解している。 社会調査の意義や方法論、調査倫理に関して概ね理解している。 社会調査の意義や方法論、調査倫理に関して一定程度理解している。 社会調査の意義や方法論、調査倫理に関して理解していない。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 大谷信介他編著,2013,「新・社会調査へのアプローチ:論理と方法」ミネルヴァ書房.
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション
 講義概要、学習目標、授業の進め方、成績評価の方法について説明する
2 社会調査(2) の意義を学ぶ
 社会調査の意義と目的について学ぶ
3 社会調査(3) の歴史から学ぶ
 社会調査の発展過程について、国内外の研究史から学習する
4 社会調査の調査倫理を学ぶ
 社会調査を実施するうえで必要となる調査倫理の原則を中心に、倫理的事項について理解する
5 社会調査の実際の調査例を学ぶ
 社会調査の実際の調査例について、社会調査の代表的研究や社会調査に基づく名著の紹介を通じて学習する
6 社会調査の企画・設計を学ぶ
 社会調査を企画、設計する段階で行うこと(調査テーマの確定、調査目的の明確化、調査範囲・対象の決定、調査方法の決定など)について理解する
7 先行研究、既存の統計データへのアクセス法を学ぶ
 社会調査を実施する前に行うべきこととして、先行研究、既存の統計データ(国勢調査等の公的統計やその他の調査データ)のアクセスの方法を学び、演習として文献収集、リスト作成などを行う。
8 社会調査の量的調査の方法を学ぶ(1)
 調査票作成の方法、サンプリングの方法などについて学ぶ
9 社会調査の量的調査の方法を学ぶ(2)
 調査票のデータ化作業について、データのエディティング、コーディング、データ入力、データクリーニングの方法を学ぶ
10 社会調査の量的調査の方法を学ぶ(3)
 調査データの分析について、単純集計、クロス集計、基礎統計量の考え方などについて学ぶ
11 社会調査の量的調査の方法を学ぶ(4)
 調査データの分析について、統計的検定手法(カイ二乗検定、比率の差の検定など)、多変量解析(重回帰分析など)の基礎について学ぶ。また分析結果のまとめ方も学ぶ。
12 社会調査の質的調査の方法を学ぶ(1)
 質的調査の調査技法を学ぶ。特にインタビュー調査、参与観察法、フィールドワーク、ワークショップなどを中心的に習得する。
13 社会調査の質的調査の方法を学ぶ(2)
 質的調査の分析技法を学ぶ。特にライフヒストリー分析、会話分析、内容分析、グラウンデッド・セオリー・アプローチ、質的データ分析法の各技法について理解する
14 社会調査の質的調査の方法を学ぶ(3)
 質的調査の分析結果のまとめ方などについて学ぶ
15 まとめと総括
 これまでの学習内容を総括し、社会調査の基本的事項について確認を行う

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-b
[アプローチの理解]
B_B1-d
[専門的研究手法]
B_B2-d
[専門的思考方法]
備考(欠格条件、割合等)
出席 出席は毎回とることとする。また、欠席4回以上の者は、期末テストを受験する資格を失うものとする。
小テスト
期末試験

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 平常点(出席+受講態度)、小テスト、期末テストにより総合的に評価する。
期末テストでは、社会調査の知識を問う。
出席は毎回とることとする。また、欠席4回以上の者は、期末テストを受験する資格を失うものとする。
学習相談 学習相談 : 随時相談に応じる。

授業以外での学習に当たって : テキストを用い、授業後に復習を行っておくこと

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)