文学部 人文学科

人文学科共通科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
ジャーナリズム論 I
Lectures on Journalism I
講義題目  新聞の役割と機能
朝日新聞西部本社統括センター お客様担当部長 大森定義
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2018 後期
毎週 水曜4限
伊都イーストゾーン B-112 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/10/25 (15:21)
授業の概要 情報が氾濫するインターネット社会のなかで、なおジャーナリズムの中心に位置する新聞。朝日新聞の記者・元記者らが講義し、それぞれが違う視点で社会での新聞(ジャーナリズム)の役割と機能を解説する。
また、デジタルや放送の報道と情報の伝え方も示すことにより、メディアの違いによる機能を浮き彫りにしていく。
授業を通して、日々のニュースを読み解いていく文法を習得する。

(Even with an overflow of information in the Internet age, newspapers continue to play a central role in journalism.
Through their lectures and from their different perspectives, current and retired reporters from The Asahi Shimbun will analyze the role and function of newspapers, and journalism in general, in society.
The functions of differing media will also be highlighted by looking at reporting by digital and broadcasting companies as well as how they transmit information.
Students taking the course will acquire hints for more fully comprehending the news reports they encounter on a daily basis.)
キーワード : ジャーナリズム
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_A-c [言葉の理解]
ジャーナリズムの言論世界の中で書かれている文章の意味や、選択された言葉の妥当性を理解する。
「ジャーナリズム」という言葉の意味を踏まえたうえで、新聞のニュースや解説に使われている言葉の選択を見極め、妥当性の評価を下せる 新聞のニュースや解説に使われている言葉の選択を見極め、理解できる 新聞のニュース解説が理解できる 新聞のニュース内容が理解できる
B_A-e [現代世界の理解]
国や民族、文化など現代世界の様々なステージが相対することによって発生する諸問題を批判的視点で観察し、理想論と現実的な解決への道筋を仕分けしながら考えることができる。
世界の諸問題について正確な知識を持ち、事態の推移を把握しながら、それぞれの立場を踏まえて改善策を考えることができる 世界の諸問題について正確な知識を持ち、事態の推移を把握しながら自分なりの改善策を考えることができる 世界の諸問題について、基本的知識に基づいて事態の推移を把握している 世界の諸問題について、基本的な知識を持っている
B_B2-f [社会との関わり]
社会問題について、それぞれの立場による考え方の違いを理解するうえで、感情論や自分の立場からの視点ではなく、多様な知識と事実に基づいた視座の必要性を理解する。
様々な立場の意見を知識に基づいた客観的な視点で分析し、社会全体の視座の中に位置づけ、なおかつ自分の意見を持つことができる 様々な立場の意見を知識に基づいた客観的な視点で分析し、意見を持つことができる 様々なメディアで語られている意見を自分に投影し、意見を持つことができる 様々なメディアで語られている意見を知っている
B_C-d [興味関心の幅広さ]
新聞やジャーナリズムは単眼的な思考では成り立たない。複眼で観察することを学び、そのベースとなる関心と知識を習得する姿勢を養う。
社会的に話題になっている事象について、普遍性や歴史的な視点で考察し、社会の教訓として知見を深めることができる 社会的に話題になっている事象について複数の視点で考察し、知識として身につけることができる 社会的に話題になっている事象に興味を持ち、常に自分の立場に投影して考える 社会的に話題になっている事象はひととおり知っている
B_C-f [社会貢献の意欲]
ジャーナリズムの究極の目的と使命は、よりよい社会の構築にある。学生それぞれの立場と方法を通し、社会に貢献していく意欲を持つ。
様々なニュースについてジャーナリズム的な視点を持ち、弱者(生活者)の視点に立ちながら社会構造の問題点を認識し、改善策を意識しながら行動するモチベーションを持つ 様々なニュースについてジャーナリズム的な視点を持ち、常に弱者(生活者)の視点に立って行動するモチベーションを持てる 様々なニュースについてジャーナリズム的な視点を持ち、自分に何ができるか考える 様々なニュースについてジャーナリズム的な視点を持てる
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : なし。各回、必要に応じてパワーポイントを使います。
参考書 : 朝日新聞、他の新聞。
授業資料 : 必要に応じて配布する。

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 「新聞の役割、読み解く大切さ」(10月3日)
朝日新聞東京本社ジャーナリスト学校ディレクター・真下聡=元東京本社編集センター次長
2 「事件取材」(10月17日)
朝日新聞西部本社報道センター次長・樫本淳(警察・司法担当)
3 「テレビ報道の手法」(10月24日)
九州朝日放送報道部・津金澤那智=「スーパーJチャンネル九州・沖縄」プロデューサー
4 「平成が終わるとき 退位報道と象徴天皇制」(10月31日)
朝日新聞東京本社編集委員・北野隆一=皇室、人権、拉致問題担当
5 「中国報道の難しさ」(11月7日)
朝日新聞東京本社国際報道部、機動特派員・村上太輝夫=元中国総局員、台北支局長
6 「ジェンダーとメディア」(11月14日)
ハフポスト日本版ニュースエディター・錦光山雅子=元東京本社特別報道部
7 「ポスト安倍、アベノミクス、東京オリパラ時代の政治と報道」(11月21日)
朝日新聞東京本社編集委員・曽我豪=元政治部長
8 「デジタル時代の新聞社 課題と挑戦」(11月28日)
朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター=元国際報道部特派員
9 「広告の中のジャーナリズム」(12月5日)
朝日新聞西部本社メディアビジネス部・辻泰弘
10 「米軍基地と沖縄」(12月12日)
朝日新聞西部本社編集委員兼論説委員・野上隆生=元西部本社報道センター長
11 「経済報道の現場から」(12月19日)
朝日新聞大阪本社編集委員・多賀谷克彦=元大阪・西部本社経済部次長
12 「科学ジャーナリズム論 不確実なことを報道しなければならない悩みと葛藤」(2018年1月9日)
朝日新聞東京本社科学医療部科学コーディネーター・高橋真理子=元科学部長
13 「巨大スポーツイベントがやってくる」(1月16日)
朝日新聞西部本社北九州総局長・森田博志=元東京・大阪・西部本社スポーツ部次長
14 「報道写真の進化」(1月23日)
朝日新聞西部本社福岡本部報道センターフォトディレクター・久松弘樹=元東京・大阪本社写真部次長
15 「ローカルバラエティ番組が目指すもの」(1月30日)
九州朝日放送テレビ制作部・中間雄大=「ドォーモ」ディレクター

成績評価
観点→
成績評価方法
B_A-c
[言葉の理解]
B_A-e
[現代世界の理解]
B_B2-f
[社会との関わり]
B_C-d
[興味関心の幅広さ]
B_C-f
[社会貢献の意欲]
備考(欠格条件、割合等)
レポート レポート提出を最低条件とする
出席 毎回講師が変わるため、評価対象とする

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 朝日新聞社の採点責任者は、西部本社統括センターの大森定義と、東京本社教育総合本部の鹿島啓司の2名とする。
学習相談 学習相談 : 随時、大森まで相談してください。

授業以外での学習に当たって : 義務ではありませんが、できるだけ朝日新聞やテレビ(九州朝日放送)、ネット(朝日新聞デジタル)などで日々のニュースに接する。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)