文学部 人文学科

司書科目 (単位数 1)
必修
対象学年:
対象学部等:
情報サービス実習 I
Practicum of Information Services I
講義題目  情報サービス実習 I
九州大学附属図書館職員 兵藤 健志
科目ナンバリングコード: LET-HUM3071J
講義コード:
2018 前期
集中
伊都イーストゾーン 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/12/25 (13:00)
授業の概要 図書館の情報サービスの一つであるレファレンスサービスについて実習を行う。

利用者からの調べ物に関する質問に対し、図書館員が資料を駆使して調査を行い、その結果を回答する、というのがレファレンスサービスの主なプロセスである。そのため、レファレンスサービスの担当者には、利用者の要求を正確に理解するためのインタヴュー技能、そして、回答の根拠となる資料を評価し活用する技能が必要である。

この授業では、レファレンスサービスの実践的な能力の習得を目指して、これら一通りのプロセスを経験する。(ただし、インターネット情報源については「情報サービス実習 II」で扱うため、ここでは冊子体の資料を中心に扱う。)

(Through this course, students will acquire and develop the practical skills of reference services in libraries.)
キーワード : レファレンスサービス
履修条件 : 事前に「情報サービス論」を履修しておくことが望ましい
履修に必要な知識・能力 :
特記事項 以下のとおり後期の集中講義として分割開講する予定。

12月26日(水)〜27日(木)の各2〜4時限目
2月19日(火)〜21日(木)の各2〜4時限目
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :  司書
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
B_B2-e [コミュニケーション能力]
レファレンスインタビューの訓練を通して、自分の意見を精確かつ明確に表現する能力と他者の意見を理解するコミュニケーション能力を鍛錬し、広く世界と交流できる力を養う。
レファレンスインタヴューの技法を総合的に用いて利用者の情報要求を明確化することができる。 レファレンスインタビュー要否の判断の根拠をふまえて、利用者の情報要求を明確化する質問の例を挙げることができる。 レファレンスインタビュー要否の判断の根拠を示すことができる。 レファレンスインタビュー要否の判断の根拠を示すことができない。
B_B1-e [専門資料の分析]
レファレンスサービスに必要な参考図書を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。
参考図書の種類や特徴を正しく特定し、内容面(主題・時代・地域)および信頼性・視認性・検索性といった観点から評価することができる。また、参考図書の基本タイトルとその内容を説明できる。 参考図書の種類や特徴を正しく特定し、内容面(主題・時代・地域)および信頼性・視認性・検索性といった観点から評価することができる。 参考図書の種類や特徴を正しく特定できる。 参考図書の種類や特徴を正しく特定できない。
B_B2-d [専門的思考方法]
レファレンスサービスにおける探査戦略の立案に関する深い理解と、固有の思考方法を獲得する。
複数の観点から、利用者の情報要求を類型化し、その類型に適切な参考図書の種類を示すことができる。 利用者の情報要求を類型化し、その類型に適切な参考図書の種類を示すことができる。 利用者の情報要求を類型化できる。 利用者の情報要求を類型化できない。
B_B1-g [論理的思考能力]
各研究分野と中等高等教育分野のほか、様々な職種へ活用できる能力、すなわち、レファレンスサービスにおける調査の能力と、そのプロセスを系統立てて整理する論理的思考能力を身につける。
調査プロセスおよびその結果を典拠を示しながら記録票を完結できる。 調査プロセスおよびその結果を典拠を示しながら記録票に記録できる。 調査プロセスおよびその結果を記録票に記録できる。 調査プロセスおよびその結果を記録できない。
 
 
 
 
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 教科書は特に指定しない。各回ごとにテーマに応じたレジュメを配付する。
参考書 : 『情報サービス演習』改訂版 原田智子ほか著 現代図書館情報学シリーズ7 樹村房 2016

『情報サービス演習』齋藤泰則ほか著 JLA図書館情報学テキストシリーズV7 日本図書館協会 2015
『情報サービス論及び演習』中西裕ほか著 ライブラリー図書館情報学6 学文社 2012
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 レファレンサービスの実習にあたって前提となる基礎知識を確認する。
レファレンスインタヴューには一般的なコミュニケーションとしての難しさと図書館特有の難しさがあることを理解する。
実習(ペアディスカッション)、ペーパー試験
2 インタヴュー要否の判断や質問すべき項目、また、開質問・閉質問といった質問技法について学ぶ。 実習(ペアディスカッション)、ペーパー試験
3 レファレンスカウンターでのやり取りのロールプレイングを実施することによりレファレンスインタヴューを模擬体験する。 ロールプレイングによる実技試験
4 レファレンスサービスにおける情報源の重要性について理解し、各種の情報を探すために適切な参考図書の種類について把握する。

図書・雑誌・新聞を探すためのアプローチと基本ツールを覚える。また、参考図書の評価の観点について学ぶ。
実習(ペアディスカッション、個人ワーク)
5 参考図書評価シートの作成を通して、特定の参考図書を内容面(主題・時代・地域)から的確に把握し、信頼性・視認性・検索性といった観点から評価する。 実習(個人ワーク)
6 参考図書評価シートの作成実習を通して、特定の参考図書を内容面(主題・時代・地域)から的確に把握し、信頼性・視認性・検索性といった観点から評価する。 実習(個人ワーク)
7 言葉・文字・事物・事象・歴史・日時・地理・地名・人物・団体を調べるためのアプローチと基本ツールを覚える。
8 簡易な調べ実習を行い、基本的な参考図書の使い方を覚える。 実習(個人ワーク)
9 簡易な調べ実習を行い、基本的な参考図書の使い方を覚える。 実習(個人ワーク)
10 レファレンスプロセスにおける探査戦略立案の手順を学ぶ。 ペーパー試験
11 レファレンス記録作成の目的について学ぶ。また、探索戦略立案から探索実行までを実際に体験しつつ、全プロセスを含んだレファレンス記録票を作成する。 実習(個人ワーク)
12 探索戦略立案から探索実行までを実際に体験しつつ、全プロセスを含んだレファレンス記録票を作成する。 実習(個人ワーク)
13 探索戦略立案から探索実行までを実際に体験しつつ、全プロセスを含んだレファレンス記録票を作成する。 実習(個人ワーク)
14 探索戦略立案から探索実行までを実際に体験しつつ、全プロセスを含んだレファレンス記録票を作成する。 実習(個人ワーク)
15 有名な参考図書についてその特徴と書名を覚える。
これまでの授業内容の振り返りと質疑応答を行う。
ペーパー試験

成績評価
観点→
成績評価方法
B_B2-e
[コミュニケーション能力]
B_B1-e
[専門資料の分析]
B_B2-d
[専門的思考方法]
B_B1-g
[論理的思考能力]

 

 
備考(欠格条件、割合等)
小テスト
ふりかえりシート
参考図書評価シート
レファレンス記録票

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 課題の受講資格には受講態度(出席状況等)が加味される。
学習相談 学習相談 : メールなどにより授業前後に随時受け付ける。
また実習中も個人単位で学習相談の時間を設ける。
なお、授業を欠席する場合は必ず事前に相談すること。

連絡先: 092-802-2482  hyodo.kenshi.896(a)m.kyushu-u.ac.jp

※上記の「(a)」は「@」と読み替える。

授業以外での学習に当たって : 授業時間外の学修時間の目安は510分。

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)