人文科学府 歴史空間専攻 アジア史学 分野
東洋史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
アジア海域圏史研究 III
Seminar on the history of the Asian sea area III
講義題目  陶磁考古学ー近世肥前磁器の生産と流通を中心にー
長崎大学多文化社会学部 教授 野上 建紀
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2018 後期
集中
伊都イーストゾーン 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/3/28 (14:57)
授業の概要 近世の肥前磁器の生産と流通を理解しながら、考古学的な遺物の見方と推察力を養うことをねらいとする。窯跡から大量に発見された失敗品としての陶磁器片、海上交易の痕跡として海底に残された陶磁器片、都市遺跡の地下に生活廃棄物として埋もれた陶磁器片を用いて、近世の「陶磁の道」と「陶磁のライフヒストリー」を考古学的に復元する。

(This course examines production and trade of ceramics from mainly archaeological material excavated from kiln sites, shipwreck sites and urban city sites.)
キーワード : 近世考古学、陶磁器、海上交易、窯、沈没船
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MH_A-a [史資料の分析]
収集した史資料・データを文献史学・考古学・地理学的な方法論にもとづいて的確に分析し、実証的な歴史像および歴史・地域認識を提示することができる。
陶磁考古学で必要な文献や考古資料を収集、分析して、その内容を自分の言葉で精確に表現できる。 陶磁考古学で必要な文献や考古資料を収集、分析することができる。 陶磁考古学で必要な文献や考古資料を説明できる。 陶磁考古学で必要な文献や考古資料に関する知識が不十分である。
MH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
日本史学、東洋史学、朝鮮史学、考古学、西洋史学、イスラム文明史学、地理学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
陶磁考古学における研究史、状況に応じた研究方法を十分に理解している。 陶磁考古学における研究史、研究方法を理解している。 陶磁考古学における研究史、研究方法についていずれかを理解している。 陶磁考古学における研究史、研究方法についてともに理解が不十分である。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : テキストは指定しない。授業プリントを使用。
参考書 : 『陶磁の道』(三上次男1969、岩波書店)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 授業のオリエンテーション(講義全体の内容や取り組み方などを説明する。)
2 「陶磁の道」研究概論1(海を介した文化交流の概要を説明する。)
3 「陶磁の道」研究概論2(海を介した文化交流の概要を説明する。)
4 生産地研究(窯跡調査、窯構造からみるアジアの製陶技術交流)
5 水中考古学概論(「陶磁の道」研究において重要な位置にある沈没船研究の方法論を紹介する。)
6 沈没船に見る陶磁器貿易(実際の沈没船資料から当時の陶磁器貿易のあり方を考える。)
7 肥前磁器の生産と流通1(肥前磁器の誕生と発展)
8 肥前磁器の生産と流通2(磁器生産の本格化)
9 肥前磁器の生産と流通3(東アジア情勢と海外輸出)
10 肥前磁器の生産と流通4(展海令と国内市場開拓)
11 肥前磁器の生産と流通5(国内流通)
12 アジア・ヨーロッパに渡った肥前磁器
13 アメリカ大陸に渡った肥前磁器(1)ガレオン貿易と肥前磁器
14 アメリカ大陸に渡った肥前磁器(2)ラテンアメリカに渡った肥前磁器
15 陶磁器からみた文化交流(総括)

成績評価
観点→
成績評価方法
MH_A-a
[史資料の分析]
MH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)