人文科学府 歴史空間専攻 広域文明史学 分野
イスラム文明史学 専修
専修科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
イスラム文化史特論 I
Cultural History of Islam (Specialized Lecture I)
講義題目  中東・西アジア社会における家族、法、女性:近世・近代イラン史を中心に
お茶の水女子大学 助教 阿部 尚史
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2018 前期
集中
伊都 イスラム演習室 教室
J科目 (日本語, 日本語)
授業の概要 中東の歴史研究において、家族史研究は未開拓の分野である。一方で、中東やイスラームにかかわる女性・ジェンダー研究は非常に多い。この乖離を踏まえて、中東の歴史研究と家族・女性にかかわる研究の新たな可能性を考える。具体的には、現代とのつながりも考えながら、イランを中心に家族と女性にかかわる様々な問題を特にイスラーム法との関係に注目して講ずる。この問題にかかわる映画を題材にしたフィルムリーディングと学生報告も実施する。また受講生の希望があれば、内容にかかわるペルシア語史料(イスラーム法文書や倫理書など)の講読も行いたい。

(This course focuses on the entanglement of families and Islamic law in Muslim societies of the Middle East, particularly in early modern Iran. While historical studies on families in the Middle East remain unstudied dimensions in Middle eastern studies, a great number of scholarship have been produced on gender issues and women in relation to Islam on the contrary. Considering the gap in the previous literature, we will examine family, women and Islamic law in practice in historical contexts in an attempt to achieve a new better understanding of Muslim societies. )
キーワード : 家族、西アジア、イスラーム法、イラン、近世、近代
履修条件 : 履修希望者は報告を行うことを理解しておくこと。
履修に必要な知識・能力 :
授業計画 テキスト : 資料は適宜配ります。
参考書 : ライラ・アハメド(林正雄他訳)『イスラームにおける女性とジェンダー―近代論争の歴史的根源』(法政大学出版局, 2000年).
大河原知樹・堀井聡江『イスラーム法の「変容」―近代との邂逅』(イスラームを知る17,山川出版社,2014)
後藤絵美『神のためにまとうヴェール』(中央公論新社, 2014年)
永田雄三・羽田正『成熟のイスラーム社会』(世界の歴史15,中央公論新社,2008).
中村廣治郎『イスラームと近代』(岩波書店,1997).
堀井聡江『イスラーム法通史』(山川出版社,2004).
柳橋博之『イスラーム家族法』(創文社, 2001)
Schacht, J. An Introduction to Islamic Law, Oxford, 1982.
Peirce, L, The Imperial Harem: Women and Sovereignty in the Ottoman Empire, Oxford, 1993.
授業資料 :

進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 導入
2 イスラーム法概論
3 イスラームの担い手:司法制度と教育制度
4 ムスリムの婚姻と離婚(1)
5 ムスリムの婚姻と離婚(2)
6 ムスリム女性と法・倫理
7 近世イランの国家と司法制度
8 近世・近代イランにおける家の存続の実例
9 後宮(ハレム)と女性の比較史
10 映像を通してみるイスラームとジェンダー(1)
11 映像を通してみるイスラームとジェンダー(2)
12 ムスリム女性と近代・国家・教育:近代イランを例として
13 ヴェール問題
14 受講者報告
15 受講者報告

授業以外での学習に当たって : 関連する文献にできるだけ目を通しておく。イスラームの基礎にかかわる授業を履修していない学生は、基本文献(東長靖『イスラームのとらえ方』山川出版社、1996など)を読んでおくこと。
学習相談 : メール(授業冒頭で通知)や授業時間前後質問を受け付けます
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
MH_B2-a [総合把握力]
家族、女性、法という普遍度が高い論点を、比較の視座から理解する。
家族やイスラーム法実践にかんして深い理解と比較の視座が得られる。 家族やイスラーム法の実践にかんして一定の理解と、比較の視座が得られる。 授業内容を大まかに理解している。 授業への関心が低い。
MH_A-b [研究史と方法論の体系的理解]
近世史、近代史に特有の研究の在り方を深く学ぶ。
近世・近代の特徴に深い理解が得られる。 近世・近代の特徴を一定程度理解する。 近世・近代の大まかな理解ができる。 歴史的な変遷に関心が低い。
MH_B2-d [社会との関わり]
近世・近代の現象を踏まえて現代ムスリム社会を理解する。
授業の内容をもとに、現代のムスリム社会理解を十全に深めることに成功する。 授業の内容をもとに、現代のムスリム社会理解を一定程度深めることができる 授業の内容と現代ムスリム社会の関連性に一定の理解がある 授業の内容と現代ムスリム社会の内容の関連性を理解できない
GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。
成績評価
観点→
成績評価方法
MH_B2-a
[総合把握力]
MH_A-b
[研究史と方法論の体系的理解]
MH_B2-d
[社会との関わり]
備考(欠格条件、割合等)
レポート 60
プレゼンテーション 30
授業への貢献度 10

成績評価基準に関わる補足事項 :
その他 その他 : 前期集中。8月1日から4日の予定

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :

更新日 : 2018/4/1 (11:49)