人文科学府 言語・文学専攻

共通科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
西洋古典文学特論 IV
European Classical Literature Special Course (Specialized Lecture IV)
講義題目  古代ギリシャの女性の問題を考える
東邦大学看護学部 教授 平田 松吾
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2018 前期
集中
箱崎 英文演 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/7/9 (11:51)
授業の概要 西洋文学の起源である古代ギリシア文学を題材に、言説の政治性への問題意識、ジェンダーの問題、文学と社会の関わりなどを考察する。
対象テキスト
1) ソポクレス『アンティゴネー』:ギリシア悲劇の中でも傑作と名高い作品。後の文学者、哲学者に多大な影響を与えている。
2) エウリピデス『ポイニッサイ』:オイディプスの息子たちの争いを描く悲劇。『アンティゴネー』と重なる神話的題材を扱うが、二つの劇の違いにギリシア悲劇の豊かさを実感できる。本劇では、オイディプスが真実を知り目を突いた後もイオカステが生きており、娘アンティゴネーとともに重要な役割を担う。
3) 伝デモステネス第四十七番弁論「エウエルゴスとムネシブロスの偽証に対して」:ギリシア悲劇と並び、古代ギリシアの言説空間にとって本質的な位置を占める法廷弁論の一例。この弁論で鍵を握るのは、暴力事件の目撃者とされる女奴隷の扱いである。

(
Classical Greek literature is discussed. The view points are the political aspects of discourse; the problem of gender; the relationship between literature and society.)
キーワード : 古代ギリシャの女性
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(フランス語)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_B2-a [総合把握力]
人文学の基礎知識を踏まえて、現代人文学の視座の特質を理解できる。
授業で身についた総合把握力がかなり優れている。 授業で身についた総合把握力が優れている。 授業で身についた総合把握力が及第である。 総合把握力の獲得に一層の努力が必要である。
DL_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
専門分野に固有の問題設定や研究手法を正しく身に付けることができる。
授業で身についた研究史と方法論の体系的理解がかなり優れている。 授業で身についた研究史と方法論の体系的理解が優れている。 授業で身についた研究史と方法論の体系的理解が及第である。 研究史と方法論の体系的理解の獲得に一層の努力が必要である。
ML_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法を獲得する。
授業で身についた研究史と方法論の体系的理解がかなり優れている。 授業で身についた研究史と方法論の体系的理解が優れている。 授業で身についた研究史と方法論の体系的理解が及第である。 授業で身についた研究史と方法論の体系的理解の獲得に一層の努力が必要である。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : ソポクレス『アンティゴネー』
エウリピデス『ポイニッサイ』
伝デモステネス第四十七番弁論「エウエルゴスとムネシブロスの偽証に対して」
参考書 : 『ギリシャ悲劇の民衆像――アテナイ市民団の自他認識』岩波書店、2002年
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 ソポクレス『アンティゴネー』:ギリシア悲劇の中でも傑作と名高い作品。後の文学者、哲学者に多大な影響を与えている。
2 前回の続き
3 前回の続き
4 前回の続き
5 前回の続き
6 エウリピデス『ポイニッサイ』:オイディプスの息子たちの争いを描く悲劇。『アンティゴネー』と重なる神話的題材を扱うが、二つの劇の違いにギリシア悲劇の豊かさを実感できる。本劇では、オイディプスが真実を知り目を突いた後もイオカステが生きており、娘アンティゴネーとともに重要な役割を担う。
7 前回の続き
8 前回の続き
9 前回の続き
10 前回の続き
11 伝デモステネス第四十七番弁論「エウエルゴスとムネシブロスの偽証に対して」:ギリシア悲劇と並び、古代ギリシアの言説空間にとって本質的な位置を占める法廷弁論の一例。この弁論で鍵を握るのは、暴力事件の目撃者とされる女奴隷の扱いである。
12 前回の続き
13 前回の続き
14 前回の続き
15 前回の続き

成績評価
観点→
成績評価方法
ML_B2-a
[総合把握力]
DL_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
ML_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
備考(欠格条件、割合等)
レポート

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)