人文科学府

現代文化論科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
現代文化論C
Studies of Modern Culture C
講義題目  文学・言語学研究の現在
教授
准教授
教授
教授
講師
講師
准教授
教授
准教授
教授
准教授
教授
准教授
教授
教授
高山倫明
武田利勝
小黒康正
静永健
井口千雪
太田真理
川平敏文
辛島正雄
下地理則
吉井亮雄
高木信宏
上山あゆみ
高野泰志
西岡宣明
鵜飼信光
科目ナンバリングコード:
講義コード:
2018 前期
毎週 月曜3限
伊都イーストゾーン 204 教室
J科目 (日本語, 日本語)
更新情報 : 2018/7/23 (17:44)
授業の概要 人文科学府言語・文学専攻担当の各教員(人文科学研究院文学部門所属)のリレー講義。各分野における現在最新の学界情況とこれからの展望について講義する。

(This course examines studies of literature and linguistics in the modern society.)
キーワード : 国語学、国文学、中国文学、英語学、英文学、独文学、仏文学、言語学
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
ML_A-b [先行研究の読解]
言語を対象とする領域では、収集した言語データを言語学的な方法論にもとづいて的確に分析し、文法的な構造や特徴を理論的に説明できる。
先行研究を非常によく理解している。 先行研究をよく理解している。 先行研究をひととおり理解している。 先行研究の理解に難がある。
ML_A-c [研究史と方法論の体系的理解]
国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学、言語学ないしはこれらの領域を横断する研究のうち一つを対象として、当該分野における研究史と方法論を体系的に説明できる。
研究史と方法論の体系的理解が非常によくできている。 研究史と方法論の体系的理解がよくできている。 研究史と方法論の体系的理解がひととおりできている。 研究史と方法論の体系的理解に難がある。
ML_B2-a [総合把握力]
高度に専門的な知識を総合的に把握する能力を身につける。
総合把握力に極めて優れている。 総合把握力に優れている。 総合把握力がある。 総合把握力に難がある。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 4月9日 国語学・高山(兼ガイダンス)「古代地名と音訳漢字―韻尾な世界への誘い―」
レポート課題:自分の専門分野の見地から、地名(必ずしも日本の地名である必要はない)について考察を加えよ。
2 4月16日 独文学・武田「建築をめぐる思想――ゴシックとは何か?」
レポート課題:「建築をめぐる思想」を主題ないし副題として、自由に論じる。ただし2000字以上。
3 4月23日 独文学・小黒「現代文学の最先端 ヘルタ・ミュラー『心獣』を読む」
レポート課題:ヘルタ・ミュラー『心獣』について、2000字以上で論じよ。
参考書として、ヘルタ・ミュラー『心獣』(小黒康正訳、三修社、2014年)を指定する。もし可能であれば、購入の上で、最初の50ページでも読んで授業にのぞんでもらいたい。但し、読了していない方にも現代文学の醍醐味が分かるように授業を行う。本は13日以降に文系書籍部の店頭に並べられる予定。
4 5月7日 中国文学・静永「研究者となるための道標――わが30数年の歩み」
レポート課題:私が目標とする研究者(ただし九州大学現職を除く)とその研究方法
  2000字以上。提出期限等は規定の通り。
  九州大学現職教員以外で、自分が私淑する研究者一名を選び、
  その代表的著作三篇(冊)以上を挙げてそのそれぞれの梗概を説明するとともに、
  その研究者に一貫する研究方法、研究姿勢を論述せよ。
  (なお九州大学現職教員を選んではいけないが、既に本学を退任された転出者
   および名誉教授は選んでもよい。海外の研究者でもよい。)
参考文献(当日持参せずともよいが)九州大学文学部編『九州大学文学部90年の歩み1924-2014』
5 5月14日 中国文学・井口「テクストクリティークと素材論―『三国志演義』を題材にー」
レポート課題:自身の専門分野に関わる文献を用いてテクストクリティークを行い、その結果を考察する。2000字以上。
受講生はボールペンを4色持参してください。
6 5月21日 言語学・太田「神経言語学の現在」
レポート課題:具体的な言語現象を取り上げ、その神経基盤を明らかにするための実験案・予想される結果について考察せよ(2000字以上)。
実験案には具体的な実験刺激の例、当該言語現象以外の要因をコントロールするための条件について記載すること。
7 5月28日 国文学・川平「近世から近代へ―雅俗論を軸として―」
レポート課題:江戸時代における雅俗論をふまえ、現代文化における雅俗の位相、およびその背景について論じよ。3000字以上(上限なし)
8 6月4日 国文学・辛島「異性装と隠身の物語―『有明の別れ』を読む」
レポート課題:古今東西の文学の中から、「異性装」を扱う文学を任意に(単独でも、複数でも可)取り上げ、各自の関心に基づいて自由に論じなさい。字数は、2000字〜3000字とする。
9 6月11日 言語学・下地「言語人類学入門」
レポート課題:人の暮らしと言語の関わりに関して,具体的な事例をもとに論ぜよ。
10 6月18日 仏文学・吉井「実証的文学研究のひとつのサンプル」
レポート課題:文学作品を豊かに読むためには、テクスト外の情報(たとえば作家の伝記的事実)は有益か、それとも自由な読みを妨げかねないか。具体例をあげて、あなたの考えを述べなさい。
11 6月25日 仏文学・高木「アンリ・ベールとジャン=ジャック・アンペール──実証研究の一例」
レポート課題:自分の専門分野における実証的な研究の歴史と現状を2000字以上で説明しなさい。
12 7月2日 言語学・上山「生成文法とその説明対象」
レポート課題:生成文法の考え方の特徴を述べ、それに対する自分の意見を書きなさい。
13 7月9日 英文学・高野「精読について」
レポート課題:アメリカ文学から作品を一つ選び、精読しないと見えてこない政治性を指摘しなさい。
14 7月12日(木曜日) 英語学・西岡「生成文法統語論ー主語の位置と否定の作用域」
レポート課題:構造が関与すると思われる言語現象について自由に論じなさい。(ワープロ使用、2000字以上、参考文献を明示すること。)
15 7月23日 英文学・鵜飼「チャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』――フランツ・カフカの作品顔負けの不条理で不気味な世界を描く19世紀イギリス小説」
レポート課題:どこの国、時代のものでもよいから、不条理で不気味な世界を描く文学作品を取り上げて論じなさい。

成績評価
観点→
成績評価方法
ML_A-b
[先行研究の読解]
ML_A-c
[研究史と方法論の体系的理解]
ML_B2-a
[総合把握力]
備考(欠格条件、割合等)
出席 50%(欠席5回で受講資格を失う)
レポート 50&

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 【期末レポート要領】15名の担当教員が課す各課題の中から任意の1課題を選び、レポート提出。とくに指定のない場合は、字数2000字以上。レポート提出先は学生第一係。提出締切は第一期8月22日(水)。
学習相談 学習相談 : 高山倫明 takayama@lit.kyushu-u.ac.jp

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)