文学部 人文学科 哲学コース
インド哲学史 専門分野
専門分野科目 (単位数 1)
選択科目
対象学年: 2年生 3年生 4年生
対象学部等:
インド哲学史演習 IIIB
History of Indian Philosophy (Seminar III)B
講義題目  サンスクリット原典講読
早稲田大学高等研究所 講師 須藤 龍真
科目ナンバリングコード: LET-HUM3213J
講義コード:
2024 後期
毎週 木曜3限
伊都イーストゾーン オンライン 教室
M/J科目 (日本語, サンスクリット)
更新情報 : 2024/3/1 (00:16)
授業の概要 本演習では、インド哲学に関連するサンスクリット語原典を講読する。
具体的には、古典インドの医学文献『チャラカサンヒター』第3篇(=診断篇)第8章を扱う予定である。この章では、実践的な議論のためのマニュアルや心得のほか、インド哲学の主題となる存在論・認識論・論理学に関連する様々な項目が簡潔に説明される。その内容は、インド思想史上、比較的早い段階の哲学的思索を含み、インドの正統バラモン思想や仏教思想とも関連する。
当該箇所は、現代語訳(日英など)のほか、本邦においても古くから研究が蓄積され、現在も欧米圏を中心に厳密な文献学的手法による研究が進められている。そのため、サンスクリット語文献の読解を通して、インド哲学の基礎知識を身につけながら、哲学的・文献学的な研究手法を先行研究から学ぶことができる。
初等文法を終え、これから本格的なサンスクリット語文献の読解を始めようという学生にとっては、恰好の教材である。また、サンスクリット語の読解に余裕のある学生には、ぜひ注釈文献にも取り組んでもらいたい。
なお、資料はこちらで配布し、参考文献についても授業内で適宜紹介する。

(This seminar course introduces the classical literature on Indian Philosophy. The knowledge of Sanskrit grammar is required. This term we read the Carakasamhita.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 : 初等サンスクリット語文法の知識
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(公民)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_A-1 [主体的な学び]
深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。
インド哲学文献の内容を、そのインド思想史上の背景を踏まえたうえで、正確に把握している。 インド哲学文献の内容を、そのインド思想史上の背景を踏まえたうえで、十分に把握している。 インド哲学文献の内容を最低限把握している。 インド哲学文献の内容を把握するために更なる努力を要する。
U_B-1 [人文学の広範な知識と理解]
人文学全般の多様な専門分野の基礎知識を身につけ、人文学固有の思考や方法を説明できる。
古典文献の提供する概念や思想内容を、多角的な視点から眺め、人文学的研究の中に位置づけることができる。 古典文献の提供する概念や思想内容を、多角的な視点から評価することができる。 古典文献の提供する概念や思想内容を、多角的な視点から把握することができる。 古典文献の提供する概念や思想内容を、多角的な視点から把握するために更なる努力を要する。
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
それぞれの専門分野の諸領域のそれぞれの基礎知識、その領域に固有の問題設定や研究手法を身につけ、それらを説明できる。
サンスクリット語の知識を用いて、単語の意味や構文を正確に理解できる。 サンスクリット語の知識を用いて、単語の意味や構文を十分に理解できる。 サンスクリット語の知識を用いて、文法事項を最低限調べることができる。 サンスクリット語による文献読解に更なる努力を要する。
U_B-3a [哲学コース固有の課題]
過去の思想やその表現に対する批判的考察を通じて、人間存在を深く理解し、それを説明できる。
対象文献のインド思想史上の位置付けを、インド哲学諸派の思想との比較的な視点から正確に理解できる。 対象文献のインド思想史上の位置付けを、インド哲学諸派の思想との比較的な視点から十分に理解できる。 対象文献のインド思想史上の位置付けを大まかに把握している。 対象文献のインド思想史上の位置付けを理解するために更なる努力を要する。
U_C-1-1 [文献分析力]
それぞれの専門分野の基本文献を正確に解釈、分析することができる。
文章の論理構造や文脈を正確に把握できている。 文章の論理構造や文脈を十分に理解している。 文章の論理構造を大まかに把握している。 文章の論理構造を把握するのに更なる努力を要する。
U_C-1-2 [研究手法]
それぞれの専門分野に固有の問題設定を理解し、研究手法を正しく身に付けて実践し、必要な史資料や文献を収集できる。
哲学的・文献学的研究手法を十二分に習得できている。 哲学的・文献学的研究手法を十分に習得できている。 哲学的・文献学的研究手法に慣れている。 哲学的・文献学的研究手法の習得に更なる努力を要する。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義 サンスクリット原典を輪読形式で講読する。参加者が随時和訳を行い、担当教員が内容の解説を行う。
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : こちらで用意する。
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 イントロダクション 演習
2 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(1) 演習
3 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(2) 演習
4 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(3) 演習
5 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(4) 演習
6 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(5) 演習
7 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(6) 演習
8 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(7) 演習
9 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(8) 演習
10 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(9) 演習
11 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(10) 演習
12 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(11) 演習
13 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(12) 演習
14 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(13) 演習
15 『チャラカサンヒター』第3篇第8章(14) 演習

成績評価
観点→
成績評価方法
U_A-1
[主体的な学び]
U_B-1
[人文学の広範な知識と理解]
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
U_B-3a
[哲学コース固有の課題]
U_C-1-1
[文献分析力]
U_C-1-2
[研究手法]
備考(欠格条件、割合等)
授業への貢献度 参加者の和訳参加と議論への参加をもって貢献度とする

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 :
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)