文学部 人文学科 哲学コース
美学・美術史 専門分野
専門分野科目 (単位数 1)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
東洋美術史講義 IA
History of Oriental Fine Arts (Lecture I)A
講義題目  禅の形象を考える─東アジア絵画史における視覚表現の水脈─
教授 井手 誠之輔
科目ナンバリングコード: LET-HUM2261J
講義コード:
2024 春クォータ
毎週 火曜5限
伊都イーストゾーン E105 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/4/4 (12:38)
授業の概要 今学期は、「禅の形象について考える」と題し、1)悟りの世界観、2)禅林肖像画としての頂相、3)法脈継承の視覚表現、4)画と賛の相反・乖離、5)幻の造形、5)近代絵画における禅の形象という5つの観点を設定し、東アジア絵画史の代表的な作例をとりあげて考察していく。従来、禅宗絵画をめぐる研究では、頂相や禅の散聖や禅機図の研究が個別に行われてきたが、この講義では、禅的なものの見方や考え方が、いかにして視覚的形象から読み取ることできるのか、事例を列挙して解説、西洋絵画史とは異なる特別で重要な絵画史の一脈を確認することにしたい。

(In this lecture, we will deepen our understanding of the painting of Chan/Zen Buddhism from the following points of view--1) the vision of Chan/Zen enlightment, 2)chinso 頂相 as portraiture, 3)visual representation of the Chan/Zen lineage, 4)contradictory of the image to its inscrition and 5)reprezentation of the illusion and the modern painting in Japan and its zen connotation.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 : 教職(社会)(地理歴史)
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
それぞれの専門分野の諸領域のそれぞれの基礎知識、その領域に固有の問題設定や研究手法を身につけ、それらを説明できる。
禅的ものの見方や考え方とその視覚表象について、卓越している 禅的ものの見方や考え方とその視覚表象について、優れている。 禅的ものの見方や考え方とその視覚表象についてをおおよそ理解できている。 禅的ものの見方や考え方とその視覚表象について、理解が及んでいない。
U_C-2-1 [知識・理解の深化と統合]
それぞれの専門分野の内容に関する深い理解と、学問固有の思考方法、研究手法を獲得し、知識を有機的に総合し、論文を作成することができる。
禅や東アジア絵画についての知識や理解が総合的に卓越して深めらている。 禅や東アジア絵画についての知識や理解が優れている。 禅や東アジア絵画についての知識や理解がある程度、具わっている。 禅や東アジア絵画についての知識や理解が不足している。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト :
参考書 : 井手誠之輔『日本の宋元仏画』日本の美術418号(至文堂、2001年)
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 オリエンテーション:講師紹介および美術の制度と美術史学 講義
2 悟りの世界観 講義
3 筆描形式の形成―白画から白描へ/水墨山水画から祖筆人物画へ 講義
4 禅林の肖像画としての頂相1
無準師範像
講義
5 禅林の肖像画としての頂相2
中峰明本像
講義
6 禅林の肖像画としての頂相3
見心来復像
講義
7 法脈継承としての列祖図1 講義
8 法脈継承としての列祖図2 講義
9 画像と画賛1 講義
10 画像と画賛2 講義
11 梁楷と減筆体 講義
12 智融と罔両画 講義
13 元時代の水墨人物画
専門研究員の李宜蓁女史による特別講義
講義
14 禅の形象としての近代絵画1 講義
15 禅の形象としての近代絵画2 講義

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
U_C-2-1
[知識・理解の深化と統合]
備考(欠格条件、割合等)
期末試験
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 期末試験では、出席していないと回答できないような問題を課します。
学習相談 学習相談 :

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)