文学部 人文学科 哲学コース
美学・美術史 専門分野
専門分野科目 (単位数 2)
選択科目
対象学年:
対象学部等:
東洋美術史演習 I
History of Oriental Fine Arts (Seminar I)
講義題目  朱景玄『唐朝名画録』を読む
教授 井手誠之輔
科目ナンバリングコード: LET-HUM2265J
講義コード:
2024 前期
毎週 木曜2限
伊都イーストゾーン 美学演習室 教室
E/J科目 (日本語, English)
更新情報 : 2024/4/4 (13:09)
授業の概要 西洋に較べて中国では、文学と共に書画についての評論が古い時代から継続されてきた。9世紀の中唐の時代に書かれた『唐朝名画録』は、数ある画論書の中にあって、著者の朱景玄が見た作品を前提に批評することを宣言する点で、同時代の『歴代名画記』が歴史書的側面が強いのに対して、絵画批評的特色をもつ事例として注目される。とくに水墨画の誕生を直接見聞し、逸品として初めて高く評価した画論として知られている。本演習では、『唐朝名画録』に取り上げられる画人について、@漢文による原資料を読みすすめ、またA『歴代名画記』の記述と比較検討し、さらにB現存する絵画資料を参照しながら、唐時代の多様で豊穣な絵画世界への総合的な理解を深めることにしたい。

(In this class, we read the art historical document titled 唐朝名画録 of the Tang dynasty in original chinese text, compare the text with other art historical document titled 歴代名画記 with reference to the visual art works in the era, and as a result understand general tendency of the painting history of the Tang and the importance of the birth of ink painting at that period.)
キーワード :
履修条件 :
履修に必要な知識・能力 :
特記事項
遠隔/対面 Moodle 情報
対面授業
リアルタイム-オンライン授業
ハイブリッド授業(対面+オンライン)
オンデマンド型授業
課題提出型授業

教職 :
資格 :
到達目標
かなり優れている 優れている 及第である 一層の努力が必要
U_B-2 [専門分野の知識と理解]
それぞれの専門分野の諸領域のそれぞれの基礎知識、その領域に固有の問題設定や研究手法を身につけ、それらを説明できる。
唐代絵画史の知識と理解が卓越している。 唐代絵画史の知識と理解がすぐれてている。 唐代絵画史の知識と理解がある程度具わっている。 唐代絵画史の知識と理解が不足している。
U_C-1-4 [外国語運用能力]
外国語の運用能力を高め、自らの考えを表現できる。また、自らが所属する専門分野が扱わない外国語を学び、言語の多様なあり方を説明できる。
漢文の読解力が卓越している。 漢文の読解力が優れている。 漢文の読解力がある程度、具わっている。 漢文の読解力が不足している。
九州大学文学部ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府人文基礎専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学人文科学府歴史空間論専攻ディプロマ・ポリシー   九州大学人文科学府言語・文学専攻ディプロマ・ポリシー
九州大学文学部哲学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部歴史学コース・カリキュラムマップ
九州大学文学部文学コース・カリキュラムマップ   九州大学文学部人間科学コース・カリキュラムマップ
授業方法
授業形態(項目) 授業形態(内容)
講義
外国語演習
原典資料演習
実習/フィールド調査
Problem-Based Learning (問題発見・解決型学習)
学生のプレゼンテーション
Moodle の使用
学外実習
野外実習

テキスト : 朱景玄『唐朝名画録』
張彦遠『歴代名画記』
参考書 :
授業資料 :

授業計画 (授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。)
進度・内容・行動目標等 講義 演習・その他 授業時間外学習
1 朱景玄『唐朝名画録』および張彦遠『歴代名画記』について 演習
2 呉道玄

成績評価
観点→
成績評価方法
U_B-2
[専門分野の知識と理解]
U_C-1-4
[外国語運用能力]
備考(欠格条件、割合等)
プレゼンテーション
授業への貢献度
出席

GPA評価
A B C D F
授業を通じて、総じて「かなり優れている」に相当する活動を行った。 授業を通じて、概ね「優れている」を超える活動を行った。 授業を通じて、「及第する」に相当する活動を行った。 授業を通じて、総じて「及第する」には達しないものの、それに近い活動を行った。 授業を通じて、「一層の努力が必要」の活動にとどまった。

成績評価基準に関わる補足事項 : 授業で活用する資料等は、別途、定める方式によって、履修者の間で共有するようにします。担当した箇所については、最終的な修正案を2週間以内に提出するようにしてください。
学習相談 学習相談 : オフィスアワーにおいて対応する

授業以外での学習に当たって :

合理的配慮について :
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行なった上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)